SimEvents によるメッセージ通信パターンのモデル化
この例では、SimEvents® を使用して一般的な通信パターンを作成する方法を説明します。メッセージベースの通信モデルでは、SimEvents® を使用してミドルウェアをモデル化およびシミュレーションし、分散型アーキテクチャに対する通信と環境の効果を調べることができます。
この例のシステムは、有線通信または無線通信などの各種ネットワーク タイプや、エラーまたはパケット損失などのチャネル動作のシミュレーションに使用できる SimEvents® ブロックを使用して作成された一般的な通信パターンを表しています。
通信パターンは以下のとおりです。
複数の送信側からのメッセージのマージ。
複数の受信側に対するメッセージのブロードキャスト。
複数の受信側に対する負荷の分散。
複数の送信側および複数の受信側間でのメッセージのマルチキャスト。
メッセージの可用性およびデータに基づいたコンポーネントの実行。
設定された時間分のメッセージの遅延。
より複雑なネットワークとチャネル動作を作成するには、以下の単純なパターンの組み合わせを使用します。
これらのパターンを使用して、次のモデル化を行うことができます。
通信遅延を伴う理想的なチャネルを使用した複数の送信側と受信側による N 対 n の通信。例については、複数の送信側および受信側をもつ共有通信チャネルのビルドを参照してください。
チャネル エラーとパケット損失を伴う N 対 n の通信。例については、パケット損失およびチャネル エラーを伴うワイヤレス メッセージ通信のモデル化を参照してください。
コンポーネント間の通信プロトコルを使用した N 対 n のイーサネット通信ネットワーク。例については、CSMA/CD プロトコルを使用するイーサネット通信ネットワークのモデル化を参照してください。
参考
Sine Wave | Send | Receive | Queue