ライブラリ内のブロックへのリンクのロック
親ライブラリ ブロックとそのリンク付きブロックの間のリンクをロックできます。ライブラリへのリンクをロックすると、モデルで使用されているライブラリ ブロック インスタンスからリンクを編集したり無効にしたりできなくなります。この動作により、意図しない変更を防ぎ、ライブラリ ブロックの保護を強化します。
親ライブラリ ブロックとそのリンク付きブロックの間のリンクをロックするには、ライブラリ ウィンドウに移動します。[ライブラリ] タブで [リンクをロック] をクリックし、ライブラリを保存します。モデルを更新すると、リンク バッジが変わるのがわかります。ロックされたリンク バッジの背景は黒です。
ライブラリ リンクはプログラムでロックすることもできます。詳細については、リンク付きブロックのロックを参照してください。
ロックされたリンク付きブロックのコンテキスト メニューには、ロックがないリンク付きブロックに表示される [ライブラリ リンク] に代わり、[ロックされたライブラリ リンク] が表示されます。このコンテキスト メニューでは、有効なオプションは [ライブラリ ブロックに移動] と [ライブラリ ブラウザーに移動] だけになります。
ロックされたリンク付きブロックのマスク内を表示すると、ウィンドウ タイトルは [ロックされたリンク: blockname
] になっています。左下角にはロック アイコンとリンク バッジ が表示されます。リンク バッジをポイントしてロック情報を表示することもできます。
リンクのロックを解除するには、ライブラリ ウィンドウに移動します。[ライブラリ] タブで [ロックされたリンク] をクリックし、ライブラリを保存します。ライブラリ自体がロックされている場合、[ロックされたリンク] ボタンは無効になります。このオプションを有効にするには、先にライブラリをロック解除しなければなりません。
ロックされたリンクのルール
ライブラリへのリンクをロックすると次のようになります。
モデル内のロックされたリンク付きブロックは編集できません。ロックされたリンク付きブロックに構造的な変更 (ブロック線図の編集など) を加えようとすると、リンクがロックされているか、別のロックされたリンク内にあるために変更できないというメッセージが Simulink® で表示されます。
モデル内のリンク付きブロックとその親ライブラリ ブロックの間のリンクをリンク付きブロックから無効にすることはできません。それらのリンクを無効にするには、コマンド ラインを使用してブロックの
LinkStatus
パラメーターをinactive
に設定する必要があります。詳細については、リンク付きブロックのプログラムによる制御を参照してください。マスクおよびブロックのパラメーター ダイアログ ボックスは、ロックされたリンク内のブロックでは無効です。マスクをもつ関連付けられたリンク付きブロックの場合、そのパラメーター ダイアログ ボックスは常に無効です。
モデル エディターでロックされたリンクをパラメーター化することはできません。
ブロックをコピーするとき、リンクがロックされるかどうかは現在のライブラリの状態で決まります。ロックされたリンクをもつライブラリからコピーすると、コピーされるリンクもロックされたままになります。後でライブラリ リンクのロックを解除する場合、既存のリンク付きブロックは、リンクを更新するまではロック状態が維持されます。
サブライブラリを使用している場合、ライブラリへのリンクをロックするときは、サブライブラリへのリンクもロックする必要があります。