sldiagviewer.diary

診断メッセージおよびビルド情報のログをファイルに記録する

構文

sldiagviewer.diary

sldiagviewer.diary(filename)

sldiagviewer.diary(toggle)

sldiagviewer.diary(filename,"UTF-8")

説明

sldiagviewer.diary は、現在のフォルダー内のテキスト ファイル diary.txt に、警告、エラー、およびビルド情報のログを記録します。

sldiagviewer.diary(filename) は、現在のフォルダー内のテキスト ファイル filename に、診断メッセージおよびビルド情報のログを記録します。

sldiagviewer.diary(toggle) は、現在のログ ファイルのログ状態を "on" または "off" に設定します。

sldiagviewer.diary(filename,"UTF-8") は、ログ ファイル filename の文字エンコードをシステムの既定の文字エンコードから UTF-8 に変更します。

例

ファイルへの診断メッセージのログ記録

sldiagviewer.diary を使用して、モデルのシミュレーションの警告およびエラーのログをテキスト ファイルに記録します。

ログ ファイル diary.txt を作成し、ログ記録をオンにします。

sldiagviewer.diary

モデル DiagnosticDemo を読み込みます。

model = "DiagnosticDemo";
load_system(model);

モデルにエラーを導入します。

set_param("DiagnosticDemo/Gain","Gain","xyz")

モデル DiagnosticDemo のシミュレーションを実行します。

set_param(model,"SimulationCommand","Start") 

エラーのログが diary.txt に記録されます。

特定のファイルへの診断メッセージのログ記録

sldiagviewer.diary を使用して、モデルのシミュレーションの警告およびエラーのログを指定したテキスト ファイルに記録します。

ログ ファイル mySimulationDiary.txt を作成し、ログ記録をオンにします。

sldiagviewer.diary('mySimulationDiary.txt')

モデル DiagnosticDemo を読み込みます。

model = "DiagnosticDemo";
load_system(model);

モデルにエラーを導入します。

set_param("DiagnosticDemo/Gain","Gain","xyz")

モデル DiagnosticDemo のシミュレーションを実行します。

set_param(model,"SimulationCommand","Start") 

エラーのログが mySimulationDiary.txt に記録されます。

ファイルのログ状態の切り替え

sldiagviewer.diary を使用してファイルでログを作成し、ログ状態を切り替えます。

ログ ファイル diary.txt を作成し、ログ記録をオンにします。

sldiagviewer.diary

モデル DiagnosticDemo を読み込みます。

model = "DiagnosticDemo";
open_system(model);

モデルにエラーを導入します。

set_param("DiagnosticDemo/Gain","Gain","xyz");

モデルのシミュレーションを実行します。

set_param(model,"SimulationCommand","Start") 

エラーのログが diary.txt に記録されます。

モデルにエラーを再度導入します。

set_param("DiagnosticDemo/Gain","Gain","abc");

ログ記録をオフにします。

sldiagviewer.diary("off")

モデルのシミュレーションを実行します。

set_param(model,"SimulationCommand","Start")

エラーのログは diary.txt に記録されません。

ログ ファイルの文字エンコードの指定

UTF-8 エンコードを使用して、モデルのシミュレーションの警告およびエラーのログを指定したテキスト ファイルに記録します。

ログ ファイル mySimulationDiary.txt を作成し、文字エンコードを UTF-8 に設定します。

sldiagviewer.diary("mySimulationDiary.txt","UTF-8")

モデル DiagnosticDemo を読み込みます。

model = "DiagnosticDemo";
load_system(model);

モデルにエラーを導入します。

set_param("DiagnosticDemo/Gain","Gain","xyz") 

モデル DiagnosticDemo をシミュレートします。

set_param(model,"SimulationCommand","Start") 

エラーのログが mySimulationDiary.txt に記録されます。

入力引数

filename — ログ ファイルの名前

string スカラー | 文字ベクトル

ログ ファイルの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

例: "mySimulationDiary.txt"

例: "C:\MyLogs\logDiary.txt"

toggle — ログ状態

"on" | "off"

ログ状態。"on" または "off" として指定します。

バージョン履歴

R2014a で導入

参考

ツール

• 診断ビューアー

トピック

• 診断メッセージのカスタマイズ
• プログラムによる診断メッセージのレポート