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Rate Limiter

信号の変化率を制限

  • Rate Limiter block

ライブラリ:
Simulink / Discontinuities

説明

Rate Limiter ブロックは、このブロックを通過する信号の 1 次導関数を制限します。出力は、制限を与えた場合よりも遅くなります。微分は、次の方程式を使用して計算されます。

rate=u(i)y(i1)t(i)t(i1)

ここで、"u(i)""t(i)" は現在のブロック入力と時間で、"y(i-1)""t(i-1)" は前のステップでの出力と時間です。出力は、rate[スルー レートの立ち上がり] パラメーターおよび [スルー レートの立ち下がり] パラメーターと比較することによって決定されます。

  • rate[スルー レートの立ち上がり] パラメーター (R) より大きい場合、出力は次のように計算されます。

    y(i)=ΔtR+y(i1).

  • rate[スルー レートの立ち下がり] パラメーター (F) より小さい場合、出力は次のように計算されます。

    y(i)=ΔtF+y(i1).

  • rateRF の範囲内にある場合、出力の変化は入力の変化に等しくなります。

    y(i)=u(i)

ブロックが連続モードで実行されている場合 ([サンプル時間モード][inherited] で駆動ブロックの サンプル時間 がゼロの場合など)、[初期条件] は無視されます。t = 0 のブロック出力は初期入力と同等です。

y(0)=u(0)

ブロックが離散モードで実行されている場合 ([サンプル時間モード][継承] で駆動ブロックの [サンプル時間] が非ゼロの場合など)、[初期条件] は保存されます。

y(1)=Ic

Ic は初期条件です。t = 0 のブロック出力は、rateR および F の範囲外であるかのように計算されます。t = 0 の場合、rate は次のように計算されます。

rate=u(0)y(1)sampletime

制限

端子

入力

すべて展開する

Rate Limiter アルゴリズムへの入力信号。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | fixed point

出力

すべて展開する

Rate Limiter アルゴリズムからの出力信号。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | fixed point

パラメーター

すべて展開する

入力信号の上昇率の限界を指定します。このパラメーターは、固定小数点入力に対して調整可能です。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: RisingSlewLimit
: 文字ベクトル
: 実数
既定の設定: '1'

入力信号の下降率の下限値を指定します。このパラメーターは、固定小数点入力に対して調整可能です。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: FallingSlewLimit
: 文字ベクトル
: 実数
既定の設定: '-1'

サンプル時間モード、連続、あるいは駆動ブロックからの継承を指定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SampleTimeMode
: 文字ベクトル
: 'inherited' | 'continuous' |
既定の設定: 'inherited'

シミュレーションの初期出力を設定します。Simulink® では、このブロックの初期状態として、inf または NaN を設定することはできません。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: InitialCondition
: 文字ベクトル
: scalar
既定の設定: '0'

コマンドでゲインを 1 として扱うようにするには、このチェック ボックスをオンにします。Simulink の線形化コマンドは、このブロックを状態空間のゲインとして扱います。ゲインを 0 として扱うようにするには、ボックスをオフにします。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: LinearizeAsGain
: 文字ベクトル
: 'off' | 'on'
既定の設定: 'on'

ブロックの特性

データ型

double | fixed point | integer | single

直達

はい

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

拡張機能

PLC コード生成
Simulink® PLC Coder™ を使用して構造化テキスト コードを生成します。

固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。

バージョン履歴

R2006a より前に導入