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オーバーフロー時にラップ

説明

信号の値がその信号のデータ型をオーバーフローしてラップ アラウンドされる場合に行う診断アクションを選択します。

カテゴリ: 診断

設定

既定の設定: 警告

なし

Simulink® ソフトウェアはいかなるアクションも実行しません。

警告

Simulink ソフトウェアが警告を表示します。

エラー

Simulink ソフトウェアはシミュレーションまたはコード生成を終了し、エラー メッセージを表示します。

ヒント

  • この診断は、整数と固定小数点のデータ型に対してラップするオーバーフローにのみ適用されます。

  • またこの診断は、浮動小数点データ型を含むすべてのデータ型のゼロ除算について報告します。

  • データ型が double または single の場合の浮動小数点オーバーフロー (InfNaN など) をチェックするには、[Inf または NaN のブロックの出力] 診断を選択します (詳細については、Inf または NaN のブロック出力を参照してください)。

  • 浮動小数点から整数または浮動小数点から固定小数点への信号の変換でオーバーフローが発生する場合は、シミュレーションと生成コードが確実に一致するようにモデル パラメーター EfficientFloat2IntCast'off' に設定します。詳細については、範囲外の値をラップする浮動小数点から整数への変換コードを削除 (Simulink Coder)を参照してください。

  • アクセラレータ モードで参照されるモデルに対して、[オーバーフロー時にラップ] パラメーター設定を [なし] 以外の値に設定した場合、Simulink はその設定を無視します。

    モデル アドバイザーを使用して、高速シミュレーションの最中に Simulink によってコンフィギュレーション パラメーター設定が変更される参照モデルを特定できます。

    1. Simulink エディターの [モデル化] タブで、[モデル アドバイザー] をクリックし、[OK] をクリックします。

    2. [タスク別] を選択します。

    3. [高速化されたモデル参照シミュレーション中に無視された診断設定をチェック] チェックを実行します。

  • コード生成中、Simulink は最適化の目的でモデル内の少数のブロックをシミュレーションすることがあります。これらのブロックのシミュレーション中に、この診断でエラーのレポートがトリガーされた場合、ソフトウェアはコードの生成を終了します。

コマンド ライン情報

パラメーター: IntegerOverflowMsg
値: 'none' | 'warning' | 'error'
既定の設定: 'warning'

推奨設定

アプリケーション設定
デバッグ警告
トレーサビリティ影響なし
効率性影響なし
安全対策エラー

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