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cell2sos

2 次セクション cell 配列の行列への変換

説明

sos = cell2sos(cll) は、2 次セクションの cell 配列 cll によって記述されるフィルター システムの係数を含む行列 sos を生成します。

[sos,g] = cell2sos(cll) はスケール ゲイン g も返します。

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1 行 3 列の行ベクトルを含む 1 行 2 列の cell 配列から成る 3 行 1 列の cell 配列を生成します。これを 2 次セクションの行列に変換します。

cll = {{[3 6 7] [1 1 2]} 
       {[1 4 5] [1 9 3]}
       {[2 7 1] [1 7 8]}};
sos = cell2sos(cll)
sos = 3×6

     3     6     7     1     1     2
     1     4     5     1     9     3
     2     7     1     1     7     8

入力引数

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2 次セクションの cell 配列表現。cell 配列として指定します。

L 個のセクションをもつフィルター システムの場合、次の構造を使用して cll を指定します。

  • L 個の要素をもつ cell 配列 — フィルター システムのゲインが 1 の場合。cell 配列の各要素は、2 次セクションに対応します。cllk 番目の cell 配列要素

    cll{k} = {[b_0k b_1k b_2k] [1 a_1k a_2k]}
    には、次に示すフィルター システム H(z) の k 番目の 2 次セクションの係数が含まれます。

    H(z)=k=1LHk(z)=k=1Lb0k+b1kz1+b2kz21+a1kz1+a2kz2.

  • L+1 個の要素をもつ cell 配列 — フィルター システムのゲインが 1 でない場合。cll の最初の要素には、分子 (gn) と分母 (gd) のシステム ゲインが含まれます。次に、この関数は、対応する 2 次セクションの cell 配列の各要素を追加します。

    cll の最初と k+1 番目の cell 配列要素

    cll{1} = {g_n g_d}
    cll{k+1} = {[b_0k b_1k b_2k] [1 a_1k a_2k]}
    には、それぞれ、次に示すフィルター システム H(z) のシステム ゲインおよび k 番目の 2 次セクションの係数が含まれます。

    H(z)=gk=1LHk(z)=gngdk=1Lb0k+b1kz1+b2kz21+a1kz1+a2kz2.

例: cll = {{[2 4 2] [6 0 2]} {[3 3 0] [6 0 0]}} は、正規化された 3 dB 周波数 0.5π rad/サンプルをもつ 3 次バタワース フィルターの 2 次セクションの係数を cell 配列形式で指定します。

例: cll = {{7 5} {[2 4 2] [6 0 2]} {[3 3 0] [6 0 0]}} は、正規化された 3 dB 周波数 0.5π rad/サンプルとスカラー ゲイン値 7/5 = 1.4 をもつ 3 次バタワース フィルターの 2 次セクションの係数を cell 配列形式で指定します。

データ型: double
複素数のサポート: あり

出力引数

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2 次セクション表現。L 行 6 列の行列として返されます。ここで、L は 2 次セクションの数です。行列

sos=[b01b11b211a11a21b02b12b221a12a22b0Lb1Lb2L1a1La2L]

は、次に示す H(z) の 2 次セクションを表します。

H(z)=gk=1LHk(z)=gk=1Lb0k+b1kz1+b2kz21+a1kz1+a2kz2.

スケール ゲイン。スカラーとして返されます。

  • L 個のセクションをもつフィルター システムに対し、L 個の要素をもつ cell 配列として cll を指定した場合、cell2sos 関数は g1 として返します。

  • L 個のセクションをもつフィルター システムに対し、L+1 個の要素をもつ cell 配列として cll を指定した場合、cell2sos 関数は gg = g_n/g_d として返します。ここで、g_ng_dcll の最初の要素から取得されます。

ヒント

  • cll = sos2cell(sos) を使用すると、sos = cell2sos(cll) の逆演算を実行できます。

バージョン履歴

R2006a より前に導入