Simulink Report Generator による生成コードのドキュメント化
Simulink® Report Generator™ ソフトウェアは、モデルから HTML、PDF、RTF、Microsoft Word および XML など、複数形式のドキュメンテーションを作成できます。この例では、コード生成プロジェクトを Microsoft® Word にドキュメント化する 1 つの方法を示しています。生成レポートには以下の内容が含まれます。
システムのスナップショット (モデルとサブシステムの図)
ブロックの実行順序の一覧
生成されたコードの Simulink Coder™ とモデルのバージョン情報
生成されたファイルの一覧
最適化コンフィギュレーション パラメーターの設定
システム ターゲット ファイルの選択およびビルド プロセスのコンフィギュレーション パラメーター設定
サブシステムの配置
ソース コードのファイル名、パスおよび生成コードの一覧
カスタム コードを含めるよう Simulink Report Generator 設定を調整してからモデルのレポートを生成するには、次のタスクを完了します。
Simulink Report Generator ライセンスは、PDF、RTF、Microsoft Word、XML のレポート形式に必要です。これらの形式でレポートを生成する方法の詳細については、Simulink Report Generator ドキュメンテーションを参照してください。
モデルのコード生成
Report Generator を使用したプロジェクトをドキュメント化するには、まずモデルのコードを生成します。
MATLAB® の現在のフォルダー ブラウザーで、書き込みアクセス権があるフォルダーに移動します。
MATLAB コマンド ラインで次のように入力して、作業フォルダーを作成します。
mkdir report_ex
report_ex
を作業フォルダーにします。cd report_ex
slexAircraftExample
モデルを開きます。コマンド ウィンドウで次のように入力します。openExample('slexAircraftExample')
[シミュレーション] タブの [保存] リストで、[名前を付けて保存] を選択します。作業フォルダー
report_ex
に移動し、slexAircraftExample
モデルのコピーをmyModel
という名前で保存します。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスを開きます。[ソルバー] 、 [ソルバーの選択] 、 [タイプ] パラメーターを
[固定ステップ]
に設定します。[コード生成] ペインを選択します。[コード生成のみ] を選択します。
[適用] をクリックします。
モデル ウィンドウで、Ctrl+B を押します。ビルド プロセスによってモデルのコードが生成されます。
Report Generator を開く
コードを生成したら、Report Generator を開きます。
Report Generator アプリを開きます。モデルのブロック線図ウィンドウの [アプリ] ギャラリーで、[Report Generator] をクリックします。
レポート エクスプローラー ウィンドウのオプション ペイン (中央) で、rtw (\toolbox\rtw) フォルダーをクリックします。そこにある設定ファイル codegen.rpt をクリックします。
codegen.rpt をダブルクリックするか、このファイルを選択して [レポートを開く] ボタンをクリックします。レポート エクスプローラーで、アウトライン ペイン (左側) に設定ファイルの構造が表示されます。
レポートの名前、場所および形式の設定
レポートを生成する前に、フォルダー、ファイル名、形式などのレポートの出力オプションを指定できます。たとえば、MyCGModelReport.rtf
という名前の Microsoft Word レポートを生成するには以下の手順に従います。
プロパティ ペインの [レポート オプション] に一覧表示されているオプションを確認します。
[ディレクトリ] フィールドは
[現在の作業ディレクトリ]
に設定したままにします。[ファイル名] として
[カスタム]
を選択します。index
を名前MyModelCGReport
で置き換えます。[ファイル形式] で
[リッチ テキスト形式]
を指定し、[標準印刷]
を[番号付きの章&節]
で置き換えます。
レポートに含めるモデルとサブシステムの指定
Model Loop コンポーネントのオプションを設定して、生成されるレポートに含めるモデルとサブシステムを指定します。
アウトライン ペイン (左側) で [モデル ループ] をクリックします。Report Generator によって、プロパティ ペインに Model Loop コンポーネントのオプションが表示されます。
まだ選択していない場合は、[モデル名] オプションに
[現在のブロック線図]
を選択します。アウトライン ペインで、[レポート - codegen.rpt*] をクリックします。
レポートのカスタマイズ
レポートに含めるモデルとサブシステムを指定し、レポートに含めるセクションをカスタマイズします。
アウトライン ペイン (左側) で、[章 - Generated Code] ノードを展開します。既定の設定では、このレポートには 2 つのセクションがあり、各セクションには 2 つのレポート コンポーネントのうちいずれかが含まれています。
[1 節 — Code Generation Summary] ノードを展開します。
[コード生成の概要] を選択します。プロパティ ペインに、コンポーネントのオプションが表示されます。
コード生成の概要コンポーネントに対して行えるレポートのカスタマイズを確認するには、[ヘルプ] をクリックします。この例では、このコンポーネントのカスタマイズは行いません。
[レポート エクスプローラー] ウィンドウで、[1 節 — Generated Code Listing] ノードを展開します。
[生成されたコードのインポート] を選択します。プロパティ ペインに、コンポーネントのオプションが表示されます。
生成されたコードのインポート コンポーネントに対して行えるレポートのカスタマイズを確認するには、[ヘルプ] をクリックします。
レポートの生成
レポートのオプションを調整したら、[レポート エクスプローラー] ウィンドウで、[ファイル] 、 [レポート] をクリックしてレポートを生成します。[メッセージ リスト] ダイアログ ボックスが開き、レポートの生成中に表示されるメッセージを監視できます。また、レポートの生成時には、モデルのスナップショットも表示されます。[メッセージ リスト] ダイアログ ボックスがその他のダイアログ ボックスの下に隠れている場合があります。
レポートが完了したら、(この例では) report_ex
フォルダーにあるレポート MyModelCGReport.rtf
を開きます。
関連するトピック
- コード生成レポート (Embedded Coder)
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