Simulink モデルから生成されたコードのビルドに使用するアプローチ
Simulink® モデルから生成するコードのビルド (コンパイルとリンク) には、次のいずれかのアプローチを使用します。
CMake — CMake は、サードパーティが提供するオープンソースのビルド プロセス管理ツールです。コンフィギュレーション (CMakeLists.txt) ファイルを使用して、makefile、Ninja ファイル、Microsoft® Visual Studio® プロジェクト、Xcode プロジェクトなど、ネイティブのビルド環境に対応する標準のビルド ファイルを生成します。以下を行うことができます。
汎用の CMake ツールチェーンを指定する –– Deploy Component Algorithm as Component Model Library by Using CMake (Embedded Coder)を参照してください。
付属の CMake ツールチェーンの定義を指定する –– CMake ビルド プロセスの構成を参照してください。
target
パッケージを使用して、カスタムの CMake ツールチェーン定義を提供する –– カスタムの CMake ツールチェーン定義の作成を参照してください。
MATLAB® には CMake 実行可能ファイルが付属しています。Simulink Coder™ と Embedded Coder® では、CMake の 3.12.0 以降のバージョンをサポートしています。
makefile ベースのツールチェーン — ビルド プロセスで makefile を生成し、カスタム ツールチェーンをサポートします。ターゲット フレームワークまたは
ToolchainInfo
オブジェクトを使用することで、カスタムの makefile ベースのツールチェーンを定義して登録できます。次を参照してください。テンプレート makefile — ビルド プロセスでテンプレート makefile と指定したツールチェーンを使用します。必要に応じて、ツールチェーン情報オブジェクトでビルド プロセスを制御できます。テンプレート makefile アプローチを参照してください。
各ビルド アプローチで以下がサポートされます。
Simulink モデル コンフィギュレーション パラメーター
SIL シミュレーションおよび PIL シミュレーション (Embedded Coder)
エクスターナル モード シミュレーションによるパラメーター調整、信号監視、コード実行プロファイリング (Embedded Coder)
ビルド アプローチのカスタマイズの詳細については、コード コンパイルのカスタマイズを参照してください。
参考
関連するトピック
- Deploy Component Algorithm as Component Model Library by Using CMake (Embedded Coder)
- CMake ビルド プロセスの構成
- カスタムの CMake ツールチェーン定義の作成
- Define Custom Makefile-Based Toolchains Using Target Framework
- ツールチェーン (ToolchainInfo) またはテンプレート makefile のビルド プロセスの設定
- 別の開発環境でのコードのコンパイル
- AUTOSAR Adaptive モデルからのライブラリまたは実行可能ファイルのビルド (AUTOSAR Blockset)