略式テーブルの作成
DOM API 略式テーブルは本体だけで、個別のヘッダー セクションやフッター セクションをもちません。対照的に、DOM API 形式的テーブルには、ヘッダー セクションと本体セクション、フッター セクションがあります。略式テーブルの 1 つ以上の行を書式設定して、ヘッダーやフッターのように見せることは可能です。しかし、テーブルのヘッダーやフッターが複数行に及ぶ場合は、形式的テーブルの使用を検討してください。形式的テーブルの作成を参照してください。レポート内で作成可能な他の種類のテーブルについては、作成するテーブルの種類の選択を参照してください。
略式テーブルは、mlreportgen.dom.Table
オブジェクトで表されます。テーブルの行およびエントリは、mlreportgen.dom.TableRow
オブジェクトと mlreportgen.dom.TableEntry
オブジェクトでそれぞれ表されます。
MATLAB® 配列から略式テーブルを作成できます。TableRow
オブジェクトと TableEntry
オブジェクトを作成する必要がないため、この方法が最も簡単です。TableRow
オブジェクトと TableEntry
オブジェクトから略式テーブルを作成することもできます。この方法は、エントリが複数の列または行にまたがる場合など、書式設定の要件が複雑な場合に便利です。
テーブルの書式設定の詳細については、テーブルの書式設定を参照してください。
MATLAB 配列からの略式テーブルの作成
2 次元の数値配列、categorical 配列、cell 配列をドキュメントに追加して、テーブルを作成できます。cell 配列は MATLAB データおよび DOM オブジェクトを含むことができます。mlreportgen.dom.Table
リファレンス ページの入力引数 array
を参照してください。append
メソッドは、配列を mlreportgen.dom.Table
オブジェクトに変換してドキュメントに追加し、その Table
オブジェクトを返します。その後、このオブジェクトを書式設定できます。Table
コンストラクターに配列を指定して、Table
オブジェクトを直接作成することもできます。
次の例では、数値配列からテーブルを作成します。この例では、Table
書式プロパティを使用して、テーブルの境界線、行と列の区切り、エントリの配置と余白を指定しています。
import mlreportgen.dom.*; d = Document('myTableReport','pdf'); t = append(d,magic(5)); t.Border = 'single'; t.ColSep = 'single'; t.RowSep = 'single'; t.TableEntriesHAlign = 'right'; t.TableEntriesVAlign = 'middle'; t.TableEntriesInnerMargin = '2pt'; close(d); rptview(d);
生成されたレポートのテーブルは次のようになります。
行とエントリからの略式テーブルの作成
mlreportgen.dom.TableEntry
オブジェクトを作成して mlreportgen.dom.TableRow
オブジェクトに追加し、その mlreportgen.dom.TableRow
オブジェクトを mlreportgen.dom.Table
オブジェクトに追加して、略式テーブルを作成できます。例については、行と列にまたがるテーブル エントリのスパンを参照してください。
参考
mlreportgen.dom.Table
| mlreportgen.dom.TableRow
| mlreportgen.dom.TableEntry