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信号の包絡線の抽出
診断特徴デザイナーに高帯域幅の信号データをインポートすると、その信号データから低帯域幅の信号の包絡線を抽出し、マシンの共振付近における低周波数の振動の変調を分離できます。この低周波数信号は、回転機の故障の検出に役立ちます。
パラメーター設定と一般的なワークフロー
[フィルター処理と平均化] メニューから [信号包絡線] タブにアクセスすると、選択した信号の包絡線を抽出するためのパラメーターが表示されます。信号の帯域幅全体を使用して包絡線を抽出できます。ただし、多くの場合、最初に信号にバンドパス フィルターを適用して共振付近の信号成分を分離した方が良い結果が得られます。
次の段落では、使用可能なパラメーターとコントロールについて説明します。
包絡線設定
包絡線 —
[上限]
または[下限]
を選択します。[メソッド] とメソッド パラメーター
ヒルベルト — パラメーターなし
FIR — フィルター次数
RMS — サンプルまたは時間単位の [ウィンドウの長さ]
ピーク — サンプルまたは時間単位の [最大値の間隔]
バンドパス フィルター処理
バンドパス フィルターを使用 — バンドパス フィルター処理の指定を選択
中心周波数 — 選択可能な単位でのバンドパス フィルターの中心周波数
帯域幅 — 選択可能な単位でのバンドパス フィルターの帯域幅
設定を反復し、[プレビュー] をクリックして新しい変数を作成せずに結果をプレビューできます。現在の設定に対応する包絡線が元の信号と並べて表示されるため、2 つのプロットを視覚的に比較できます。
包絡線の形状を確認したら、[適用] をクリックして新しい包絡線変数を作成します。他の時間領域信号の場合と同様に、信号の包絡線から特徴を処理して抽出できます。[結果のプロット] を選択した場合は、包絡線プロットが生成されます。
信号の包絡線の抽出
例として、アプリにインポートされた次の単一信号について考えます。
信号の包絡線オプションの選択
[フィルター処理と平均化] メニューから [信号包絡線]
オプションを選択します。
帯域幅全体の信号の指定とプレビュー
信号の帯域幅全体を使用して信号の包絡線を指定し、[プレビュー] をクリックします。
プレビューされた包絡線では、元の信号の全体的な形状が捕捉されます。
包絡線設定の適用
[適用] をクリックして新しい包絡線変数を作成し、プロットします。
バンドパス フィルターの使用
バンドパス フィルターを適用すると結果を改善できます。中心周波数が 200 Hz である 1200 Hz のバンドパス フィルターを含む別の包絡線を指定してプレビューします。
帯域制限フィルターを使用して計算された包絡線では、フィルター処理されていない包絡線よりも正確な信号の形状が捕捉されます。
参考
envelope
| envspectrum
| hilbert