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インストールの準備
Polyspace® Access™ は、一元的なデータベースでホストされる Polyspace 解析結果をレビューできるように、Web ブラウザー インターフェイスを提供するものです。Polyspace Access をインストールすると、次のアプリがインストールされます。
User Manager アプリ:社内の Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) またはユーザーのカスタム内部データベースと照合してユーザー ログインを認証します。このアプリは、認証済みユーザーに対して署名付き JSON Web トークンを発行します。また、ユーザーのカスタム データベースを管理するためのユーザー インターフェイスを提供します。
Issue Tracker アプリ:Polyspace Access とバグ トラッキング ツール (BTT) ソフトウェアの間の通信を管理し、BTT チケットを作成するためのユーザー インターフェイスを提供します。
Polyspace Access アプリ:Polyspace Access データベースへの結果のアップロードと、このデータベースからの結果のエクスポートを処理し、結果を確認するためのユーザー Web インターフェイスを提供します。
Polyspace Access ETL (Extract-Transform-Load) サービスが、結果のアップロード、結果のダウンロード、ユーザー Web インターフェイスに表示されるデータの更新などの処理を実行します。
各アプリには、Docker コンテナー内に展開されるサービスが含まれています。独立した "Gateway" サービスが、Polyspace Access とクライアント マシンの間の通信を処理します。
インストールを開始する前に、HTTPS プロトコルを使用するかどうかと、ユーザー認証とバグ トラッキング ツールの統合をどのように構成するかを決定してください。
ヒント
Kubernetes® を使用して Polyspace Access を展開できます。詳細については、MathWorks テクニカル サポートにお問い合わせください。
リレーショナル データベース サービス (RDS) を使用して、Polyspace Access データベースをホストできます。詳細については、MathWorks テクニカル サポートにお問い合わせください。
全般的な前提条件
必要なソフトウェアをインストールし、システムがハードウェアの最小要件を満たしていることを確認します。Polyspace Access のシステム要件を参照してください。
十分なデータ ストレージが存在すること、使用するポートが空いており、ファイアウォールでブロックされていないことを確認します。ストレージとポートの構成を参照してください。
ライセンス マネージャーがインストール済みで実行中であること、ライセンス マネージャーのオプション ファイルに、Polyspace Access の使用権限を付与するユーザーが指定されていることを確認します。Polyspace NNU ライセンスの管理を参照してください。
ライセンス ファイルの操作で問題が発生するのを回避するために、Polyspace Access をアップグレードするときには必ず、ネットワーク ライセンス マネージャー ソフトウェアをアップグレードすることを検討してください。ネットワーク ライセンス マネージャー ソフトウェアの更新を参照してください。
Windows Server® 2016 または 2019 上の Linux® バーチャル マシン (VM) の内部に Polyspace Access をインストールする場合は、Linux VM を作成して構成します。Hyper-V を使用して Linux バーチャル マシンを作成するを参照してください。
HTTPS を有効にして Polyspace Access とクライアント マシンの間の通信を暗号化する場合は、認証機関から SSL 秘密鍵と署名付き証明書を入手するか、自己署名証明書を使用します。Polyspace Access で HTTP と HTTPS のどちらの構成を使用するかを選択するを参照してください。
HTTPS プロトコルを使用するように Polyspace Access を構成する場合は、Polyspace Access と、Polyspace デスクトップ インターフェイス、
polyspace-results-export
バイナリ、またはpolyspace-report-generator
バイナリとの間の通信を有効にするために Java® キー ストア (JKS
) ファイルを生成する必要があります。クライアント キーストアの生成を参照してください。Docker ネットワークが既存のネットワークと競合していないことを確認します。Docker ネットワークの詳細については、Networking overview を参照してください。
Docker ネットワークが既存のネットワークと競合するかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
docker network inspect
networkName
IPAM.Config
ノードにリストされている IP 範囲が他のサービスで使用されていないことを確認します。場合によっては、ネットワーク管理者に連絡して、IP 範囲が他のサービスによって使用されているかどうかを判断する必要があります。networkName
を確認するには、コマンドdocker network ls
を使用します。このコマンドから複数のネットワークが返された場合は、すべてのブリッジ ネットワークについて inspect を実行します (出力の [DRIVER
] 列を参照してください)。ネットワークを作成し、既存のネットワークと競合しないようにサブネットとゲートウェイを指定します。docker network create を参照してください。この新しいネットワークを使用するには、
admin-docker-agent
バイナリを起動するときに--network-name
オプションを使用します。
User Manager の前提条件
User Manager を構成するには、SSL 秘密鍵ファイルを生成する必要があります。User Manager の構成を参照してください。この秘密鍵は、HTTPS 構成に使用する秘密鍵とは別のものでなければなりません。
社内の LDAP を使用してユーザー ログインを認証する場合は、LDAP 管理者に連絡して、次のことを行います。
組織で使用している LDAP URL および LDAP ベースを取得する。
LDAP サーバーへのアクセスがパスワードで保護されている場合は、LDAP ログイン資格情報を入手する。
LDAP データベースから特定のユーザー サブネットを取得できる LDAP 検索フィルターについて話し合う。LDAP filters を参照してください。
SSL と組み合わせて構成した LDAP (LDAPS) を使用する場合は、Polyspace Access で使用する証明書トラスト ストアに LDAP の SSL 証明書を追加します。User Manager での LDAP over SSL の構成を参照してください。
Issue Tracker の前提条件
Issue Tracker 構成には、BTT インターフェイスに接続するために使用する URL が必要です。
OAuth 認証方法で Jira ソフトウェアを使用する場合は、まず、Jira でアプリケーション リンクを作成する必要があります。こちらのページの 1 つ目の手順を参照してください。
Redmine BTT を使用する場合は、Redmine 管理者に連絡して、Redmine API キーを取得します。
HTTPS を使用して構成された BTT を使用する場合は、Polyspace Access で使用する証明書トラスト ストア ファイルに BTT の SSL 証明書を追加する必要があります。HTTPS を使用して構成された BTT インスタンスの追加を参照してください。
WSL での PolyspaceAccess のサポート
Windows Subsystem for Linux (WSL) への Polyspace Access のインストールはサポートされていません。
WSL は、Windows® から Linux ファイル システムの Linux コマンド ライン ツールを実行できるようにする Windows の機能で、通常のバーチャル マシン (VM) よりも使用するリソースが少なくなります。WSL は開発に使用できますが、標準の Linux オペレーティング システムの機能の一部がありません。Can I use WSL for production scenarios? を参照してください。
WSL2 のパフォーマンスは向上していますが、WSL2 は仮想化ネットワーキング コンポーネントに依存しており、OS ファイル システム間でのパフォーマンスは高くありません。この両方の問題が Polyspace Access のパフォーマンスに影響します。Comparing WSL Versions を参照してください。