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Hyper-V を使用して Linux バーチャル マシンを作成する

Polyspace® Access を Windows Server® 2016 および 2019 にインストールするには、Linux ディストリビューションを実行するバーチャル マシン (VM) を作成し、その VM 内に Polyspace Access をインストールします。

警告

VM 内の Polyspace Access を使用すると、物理マシン上の Polyspace Access を使用する場合と比べ、I/O 操作中に発生するオーバーヘッドを最大 50% 削減できる可能性があります。

前提条件

VM を作成する前に、次を行います。

  • Hyper-V がマシン上で有効にされていることを確認します。

    Windows+X キーを押し、[Windows PowerShell (管理者)(A)] をクリックして PowerShell を開きます。

    PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    (Get-WindowsOptionalFeature -featurename Microsoft-hyper-v -online).state
    このコマンドから Enabled が返されない場合は、次のコマンドを入力します。
    Install-WindowsFeature -Name Hyper-V -IncludeManagementTools -Restart 
    このコマンドは Hyper-V を有効にして、マシンを再起動します。

    Windows キーを押し、Hyper-V と入力して Hyper-V マネージャーを開きます。次に、[アクション][サーバーに接続] をクリックし、[ローカル コンピューター] を選択します。

  • Hyper-V 内に外部バーチャル スイッチが作成されていることを確認します。

    PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    Get-VMSwitch | where SwitchType -eq 'External'
    このコマンドから何も返されない場合は、この手順に従って外部バーチャル スイッチを作成します。このコマンドを実行するには、管理者権限が必要になる場合があります。

  • Docker でサポートされている Linux ディストリビューション (たとえば、Ubuntu Server) の ISO イメージをダウンロードします。Docker Engine または Docker Engine Enterprise (EE) で利用可能な Linux ディストリビューションのリストについては、Docker Engine のサポート対象プラットフォームおよび Linux ディストリビューションでの Docker EE を参照してください。

  • ネットワーク ライセンス マネージャーをダウンロードしてインストールします。ライセンス マネージャーのインストールを参照してください。

バーチャル マシンを作成する

バーチャル マシンを作成するには、Hyper-V マネージャーを開きます。[アクション] ペインで [新規][仮想マシン] をクリックします。

[仮想マシンの新規作成ウィザード] ウィンドウのプロンプトに従います。

  • [世代の指定] ステップでは、[第 2 世代] を選択します。

  • [メモリの割り当て] ステップでは、Polyspace Access の要件を満たすのに十分なメモリを割り当てます。推奨される最小メモリは 32 GB です。

  • [ネットワークの構成] ステップでは、外部接続タイプに対応するスイッチを選択します。

  • [仮想ハード ディスクの接続] ステップでは、仮想ハード ドライブのサイズが Polyspace Access データベースの要件を満たす必要があります。推奨される最小ディスク サイズは 500 GB です。

  • [インストール オプション] ステップでは、[ブート イメージ ファイルからオペレーティング システムをインストールする] を選択し、ダウンロードした Linux ISO イメージのパスを入力します。

[完了] をクリックしてウィザードを閉じた後、[仮想マシン] ペインで新しく作成された VM を右クリックし、[設定] をクリックします。設定ウィンドウの左側のペインで [セキュリティ] をクリックし、[セキュア ブートを有効にする] をオンにして、[テンプレート] ドロップダウンから [Microsoft UEFI 証明機関] を選択します。セキュア ブートを使用すると、オペレーティング システムの読み込みユーティリティによって起動時に承認されていないコードが実行されるのを防ぐことができます。Microsoft がセキュア ブートのサポート対象としている Linux ディストリビューションのリストについては、Windows 上の Hyper-V がサポートされている Linux および FreeBSD バーチャル マシンを参照してください。

バーチャル マシンを起動して構成する

バーチャル マシン (VM) を起動するには、Hyper-V マネージャーの [仮想マシン] ペインで VM 名を右クリックし、[接続] をクリックします。初めて VM を起動する場合は、プロンプトに従って、VM 作成時の [インストール オプション] ステップで指定した Linux ディストリビューションをインストールします。

このインストール プロセス中に、Linux マシンのホスト名と、Linux マシンにログインするためのユーザー名とパスワードを指定します。この後の構成手順で sudo コマンドを使用する際は、このパスワードを入力します。

Linux ディストリビューションをインストールしたら、VM を再起動して、Linux コマンド ライン ターミナルを開きます。

  • Docker Engine をインストールします。インストール手順については、Docker のドキュメントを参照してください (たとえば、"Get Docker Engine - Community for Ubuntu")。

    Docker Engine をインストールしたら、現在のユーザーを docker グループに追加します。docker グループに属するユーザーのみが、Docker コマンドを実行できます。ターミナルに、次のコマンドを入力します。

    sudo usermod -aG docker $USER

  • openssl ユーティリティをインストールします。このユーティリティを使用することで、User Manager サービスを構成するための公開鍵と秘密鍵のペアと、Polyspace Access で HTTPS を有効にする場合に必要な証明書を生成できます。たとえば Ubuntu では、次のコマンドを入力します。

    sudo apt install openssl
    openssl が既にインストールされている場合、このコマンドは無効です。

  • openssh-server サーバーをインストールし、ファイアウォールの構成でポート 22 が有効になっていることを確認します。これにより、SSH を使用して Linux マシンにリモート接続したり、Linux マシンに安全にファイルを転送したりできます。たとえば Ubuntu では、以下のコマンドを入力します。

    sudo apt install openssh-server
    sudo ufw allow 22
    openssh-server が既にインストールされている場合、install コマンドは無効です。この手順を完了すると、scp などのコマンドを使用して、Windows Server 2016 マシンと Linux VM との間で安全にファイルを転送できるようになります。

    たとえば、accessUser というユーザー名を使用してホスト名が access-vm-lnx の Linux VM にログインしている場合は、Windows Server マシンから次のコマンドを入力してファイル myFile.txt を転送できます。

    scp pathTO\myFile.txt accessUser@access-vm-lnx:~
    このコマンドにより、ファイルが Linux VM 上の /home/accessUser フォルダーにコピーされます。

    pathTOmyFile.txt のパスです。

  • 上記の構成ステップを完了したら、VM を再起動します。

Polyspace Access をインストールするには、Web レビューのための Polyspace Access のインストール (Polyspace Bug Finder)およびPolyspace NNU ライセンスの管理 (Polyspace Bug Finder)を参照してください。