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Polyspace Access ライセンスの構成
Polyspace®Access™ のライセンスはネットワーク ネームド ユーザー (NNU) ライセンスであり、ライセンス マネージャーを使用して、ライセンスのチェックアウトとオプション ファイルを管理し、使用権限を付与するネームド ユーザーを指定する必要があります。
警告
エンタープライズ ライセンスをご利用のお客様については、Polyspace Access のユーザー ログイン情報と、Polyspace as You Code が使用されているコンピューターのユーザー ログイン情報が一致している必要があります。これら 2 つのログイン情報が一致していない場合、同じユーザーが Polyspace Access と Polyspace as You Code を使用するときに 2 つの異なるライセンスをチェックアウトすることになります。詳細については、MathWorks® 営業担当者にお問い合わせください。
NNU ライセンスの構成
前提条件
ライセンス マネージャーをインストールします。ライセンス マネージャーのインストールを参照してください。
以下の手順に従って Polyspace Access ライセンスを構成します。ユーザーを追加または削除するには、Polyspace Access のネームド ユーザーの管理を参照してください。
ライセンスを付与された Polyspace Access の各ユーザーは、最大 5 つの同時セッションにログインできます。
メモ
これらの手順は、エンタープライズ ライセンスをご利用のお客様には適用されません。Polyspace Access エンタープライズ ライセンスを構成する場合は、ライセンス管理者にお問い合わせください。
手順 1: ライセンス マネージャーのオプション ファイルの構成
以下のテンプレート ファイルをテキスト エディターにコピーし、ライセンス マネージャーをインストールしたマシンに MLM.opt
という名前で保存します。
このファイルを使用して、Polyspace Access の使用権限 (Polyspace_BF_Access) を付与するユーザーを指定します。Polyspace Access の使用権限をもつユーザーは、Bug Finder、Code Prover、および Ada の解析によって生成された結果のレビューやレポート作成を行うことができます。
Polyspace Access の使用権限をもつユーザーには、Polyspace as You Code の使用権限もあります。
ユーザーごとに、そのユーザーが Polyspace Access にログインするために指定するユーザー名を入力します。このユーザー名は、会社の LDAP サーバー内または User Manager の内部ディレクトリ内のユーザー名エントリに対応します。User Manager の構成を参照してください。
Polyspace as You Code のユーザーについては、このユーザー名が、Polyspace as You Code をインストールして実行するマシンにログインするために使用するユーザー名とも一致している必要があります。
Polyspace Access は、ライセンス オプション ファイル (MLM.opt
) 内で TIMEOUT feature seconds
構文を使用して設定されたライセンスのタイムアウト値をすべて無視します。ライセンスのタイムアウトを設定するには、User Manager の [Authentication token expiration] 設定を使用します。User Manager の構成を参照してください。
手順 2: サーバー ライセンスの構成
ライセンス マネージャーをインストールしたサーバー マシンに Polyspace Access ライセンスをコピーして、license.dat
という名前で保存します。このファイルをテキスト エディターで開き、ファイルの先頭に以下の行を挿入します。
SERVER lmHostname
HostID
27000
DAEMON MLM pathTo_MLM_bin
options=pathTo_MLM.opt
port=27100
パラメーター | 説明 |
---|---|
lmHostname | ライセンス マネージャーをインストールしたマシンの完全修飾ドメイン名 (FQDN)。FQDN を取得するには、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、以下のコマンドを入力します。
|
HostID | Polyspace Access ライセンスのアクティベーションを行うために指定した MAC アドレス。この MAC アドレスは、ライセンス ファイル内にリストされている Polyspace Access のホスト ID と一致している必要があります。 |
pathTo_MLM_bin | MLM バイナリ (ベンダー デーモン) のパス。このバイナリは、 |
pathTo_MLM.opt | 手順 1 で作成したオプション ファイルのパス。 |
既定では次のようになります。
ライセンス マネージャー デーモンはポート 27000 で起動します。別のポートを使用するには、
SERVER
の行の末尾に別のポート番号を指定します。DAEMON MLM
の行でポートを指定しない場合、ベンダー デーモン (MLM) はシステムによってランダムに選択されたポートで起動します。別のポートを指定するには、DAEMON MLM
の行の末尾にport=
を追加します。たとえば、ベンダー デーモンをポート 27100 で起動する場合は、portNumber
port=27100
を追加します。
たとえばライセンス マネージャーをファイアウォール経由で実行する場合、ファイアウォールで開かれているポートを使用するには、ライセンス マネージャーとベンダー デーモン用にカスタム ポートを指定します。
MATLAB® インストーラーを使用してライセンス マネージャーをインストールした場合、既に license.dat
ファイルは
フォルダー内にあり、ファイルに matlabroot
/etcSERVER
と DAEMON
の行が含まれています。license.dat
の DAEMON
の行で、options=
命令の追加が必要になる場合もあります。pathTo_MLM.opt
matlabroot
は MATLAB インストール フォルダーです。Polyspace Access ライセンスの内容を license.dat
ファイルの末尾に追加して、手順 3 に進みます。
手順 3: クライアント ライセンスの構成
license.dat
ファイルから SERVER
の行をコピーし、テキスト エディターで新しいファイルに貼り付けます。SERVER
の行の下に USE_SERVER
を追加します。
SERVER lmHostname
HostID
27000
USE_SERVER
network.lic
という名前で保存します。この場所は、ライセンス マネージャーをインストールしたマシンとは異なるマシン上にあってもかまいません。
Polyspace Access Web サーバーの場合、Cluster Admin Web インターフェイスの [Polyspace Access Web Server] 設定にある [License file:] フィールドに、このファイルのパスを指定します。Polyspace Access アプリ サービスの構成を参照してください。
Docker Engine がホスト名
lmHostname
を解決できることを確認します。コマンド プロンプト ウィンドウで、次のコマンドを入力します。Docker Engine がこのホスト名を解決できない場合は、docker run --rm -it alpine ping
lmHostname
network.lic
内のlmHostname
を、ライセンス マネージャーをインストールしたマシンの IP アドレスに置き換えます。Polyspace as You Code の場合、インストーラーからライセンス ファイルのパスを指定するよう求められたら、
network.lic
のパスを指定します。Install Polyspace as You Code Using Installerを参照してください。
手順 4: ライセンス マネージャーの起動
コマンド プロンプト ウィンドウで、ライセンス マネージャーをインストールしたフォルダーに移動して、ライセンス マネージャーを起動します。
Windows |
Windows では lmtool.exe を使用して、[Start/Stop/Reread] タブに移動し、ライセンス マネージャーを起動することもできます。 |
Linux |
|
LM_Folder
は、ライセンス マネージャーをインストールしたフォルダーです。
pathToLicense
は、ライセンス マネージャーをインストールしたマシンに保存した license.dat
ファイルのパスです。上記のコマンドによってライセンス マネージャーが起動され、ログ ファイル lm_log.log
が出力されます。デバッグを行うには、このログ ファイルを参照します。
メモ
ライセンス マネージャーのログやエラー メッセージにリストされるライセンス ファイルのパスは、pathToLicense
とは一致していない可能性があります。Polyspace Access Web Server サービスにより、pathToLicense
が Docker コンテナー内の内部パスに再マッピングされます。
手順 5: ブート時に起動するようにライセンス マネージャーを構成する
ライセンス マネージャーを起動した後、ライセンス マネージャーがブート時に自動的に起動するように構成されていることを確認します。
Windows | lmtool.exe を使用して、[Config Services] タブに移動し、[Start Server at Power Up] と [Use Services] が選択されていることを確認します。 |
Linux | ご使用の Linux ディストリビューションに対応するドキュメントを参照して、たとえばスクリプトを ブート シーケンスの終了時に起動するようにライセンス マネージャーを構成します。 |
ライセンス マネージャーのインストール
ライセンス マネージャーは Polyspace Access ソフトウェアに同梱されています。ライセンス マネージャーのバイナリとユーティリティは accessRoot/lm
内にあります。accessROOT
は、Polyspace Access インストール イメージを抽出したフォルダーです。
Polyspace Access を実行しているサーバーとは別のサーバーでライセンス マネージャーを実行するには、accessRoot/lm
内にあるプラットフォームに対応するフォルダー (たとえば accessRoot/lm/glnxa64
) をそのサーバーにコピーします。
License Manager Download からライセンス マネージャーをダウンロードすることもできます。
ライセンス マネージャーのフォルダーには、以下のバイナリが格納されています。
lmgrd
:ライセンス マネージャーのコア バイナリ。このバイナリを使用して、コマンド ラインからライセンス マネージャーを起動します。有用なコマンドのリストを表示するには、lmgrd -h
を入力します。mlm
:MATLAB ベンダー デーモン。lmutil
: コマンド ラインでライセンス マネージャーを管理するための一連のツール。有用なコマンドのリストを表示するには、lmutil -h
を入力します。lmtools.exe
(Windows のみ):ライセンス マネージャーを管理するためのグラフィカル ユーザー インターフェイス。Linux システムの場合、ライセンス マネージャーのフォルダーにはコマンド ライン ユーティリティも格納されています。コマンド ライン ユーティリティの使用を参照してください。
ライセンス ファイルの操作で問題が発生するのを回避するために、最新のライセンス マネージャー ソフトウェア バージョンを実行するようにしてください。利用可能な最新のライセンス マネージャー ソフトウェア バージョンを確認するには、このページで FlexNet® バージョンを参照してください。
現在のライセンス マネージャー ソフトウェア バージョンを確認するには、コマンド ラインで以下の表に記載されている、オペレーティング システムに応じたコマンドを入力します。
Windows |
|
Linux |
|
LM_Folder
は、ライセンス マネージャーをインストールしたフォルダーです。ネットワーク ライセンス マネージャー ソフトウェアの更新も参照してください。