ワーカー上での環境変数の設定
Amazon S3™ アクセスを必要とする計算など、一部の計算ではシステム環境変数が使用されます。Parallel Computing Toolbox™ を使用してワーカーに計算をオフロードすると、クライアントとワーカーが別々のオペレーティング システム環境変数をもつ場合があります。クライアント上で、setenv
を使用して環境変数を設定できます。その後、環境変数をクライアントからワーカーにコピーすると、ワーカーではクライアントと同様に計算が実行されます。
クラスター プロファイル用の環境変数の設定
ローカル クラスター以外のクラスター プロファイルはすべて EnvironmentVariables
プロパティをもちます。このプロパティを使用して、クライアントからクラスター ワーカーにコピーする環境変数のリストを指定できます。これらの環境変数は、ジョブまたは並列プールの存在期間にわたってワーカーで設定されています。
クラスター プロファイル マネージャーを使用してクラスター プロファイルを管理します。クラスター プロファイル マネージャーを使用してクラスター プロファイルの EnvironmentVariables
プロパティを設定するには、次の手順を使用します。
クラスター プロファイル マネージャーを開きます。クラスター プロファイル マネージャーを開くには、[ホーム] タブの [環境] セクションで、[並列]、[クラスターの作成と管理] を選択します。
クラスター プロファイル マネージャーの [クラスター プロファイル] リストで、クラスターを選択します。この例では、
MyMJSProfile1
クラスターを選択します。[ワーカー] セクションに移動します。クライアントからクラスター ワーカーにコピーする環境変数の名前を追加します。1 行につき 1 つの名前とし、コンマやその他の区切り記号は使用しないでください。リストにあっても設定されていない変数はワーカーにコピーされません。
[完了] をクリックしてプロファイル設定を保存します。
クラスター プロファイル マネージャーの詳細については、スタートアップ パラメーターのカスタマイズ (MATLAB Parallel Server)を参照してください。
ジョブまたはプール用の環境変数の設定
ジョブまたは並列プールの存在期間にわたって、クライアントからワーカーへ、環境変数をプログラムによってコピーすることもできます。名前は、並列プロファイルで指定された EnvironmentVariables
プロパティに追加され、環境変数の完全なリストが生成されます。リストにあっても設定されていない変数はワーカーにコピーされません。
createJob
またはbatch
を使用してジョブを作成するときに、名前と値のペアの引数'EnvironmentVariables'
を使用して環境変数の名前を指定できます。これらの環境変数は、ジョブの開始時にワーカーで設定されます。ジョブが終了すると、環境変数は以前の値に戻されます。batch
を使用して並列プールを作成するときに、名前と値のペアの引数'EnvironmentVariables'
を使用して環境変数の名前を指定できます。これらの環境変数は、並列プールの存在期間にわたってワーカーで設定されています。
参考
関連するトピック
- クラスター プロファイルの作成と管理
- スタートアップ パラメーターのカスタマイズ (MATLAB Parallel Server)