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rot90

説明

B = rot90(A) は配列 A を反時計回りに 90 度回転させます。多次元配列では、rot90 は 1 番目の次元と 2 番目の次元で形成される平面で回転します。

B = rot90(A,k) は、k が整数のとき、配列 A を反時計回りに k*90 度回転させます。

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連番要素の列ベクトルを作成します。

A = (1:5)'
A = 5×1

     1
     2
     3
     4
     5

rot90 を使用して A を反時計回りに 90 度回転させます。

B = rot90(A)
B = 1×5

     1     2     3     4     5

結果 B は、A と同じ要素をもちますが方向は異なります。

3×3×2 の文字の cell 配列を作成します。

A = cat(3,{'a' 'b' 'c';'d' 'e' 'f';'g' 'h' 'i'},{'j' 'k' 'l';'m' 'n' 'o';'p' 'q' 'r'})
A = 3x3x2 cell array
A(:,:,1) = 

    {'a'}    {'b'}    {'c'}
    {'d'}    {'e'}    {'f'}
    {'g'}    {'h'}    {'i'}


A(:,:,2) = 

    {'j'}    {'k'}    {'l'}
    {'m'}    {'n'}    {'o'}
    {'p'}    {'q'}    {'r'}

cell 配列を 270 度回転させます。

B = rot90(A,3)
B = 3x3x2 cell array
B(:,:,1) = 

    {'g'}    {'d'}    {'a'}
    {'h'}    {'e'}    {'b'}
    {'i'}    {'f'}    {'c'}


B(:,:,2) = 

    {'p'}    {'m'}    {'j'}
    {'q'}    {'n'}    {'k'}
    {'r'}    {'o'}    {'l'}

この関数は配列の各ページを個別に回転させます。360 度 (k = 4)、つまり 1 回転した場合は、配列に変化はないため、rot90(A,3)rot90(A,-1) と等価です。

入力引数

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入力配列。ベクトル、行列または多次元配列として指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | char | string | struct | cell | categorical | datetime | duration | calendarDuration
複素数のサポート: あり

回転定数。整数で指定します。rot90 を入れ子にして呼び出すのではなく、k を指定して k*90 度回転させます。

例: rot90(A,-2)A を -180 度回転させます。180 度回転させる rot90(A,2) と等価です。

ヒント

  • 任意の次元で配列を反転するには、関数 flip を使用します。

  • 回転したデータを可視化する際、プロットに使用する座標系が回転の外観に影響する場合があります。たとえば、回転したデータ B をコマンド imagesc(B) を使用してプロットする場合、その後にコマンド axis xy を続けて x 軸と y 軸を自動的に選択すると、データを反時計回りではなく時計回りに回転したような外観になることがあります。

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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