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memory

説明

memory は、コンピューターのメモリ量および MATLAB® で使用されているメモリ量に関する情報をコマンド ウィンドウに表示します。MATLAB がメモリ不足になった場合、または多量のメモリ使用によるパフォーマンス低下に気付いた場合は、memory を使用してメモリの詳細情報を検査することができます。

[userview,systemview] = memory は、メモリに関してユーザーに焦点を当てた情報を userview で返し、システムに焦点を当てた情報を systemview で返します。

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コンピューターのメモリに関する情報を取得し、その情報をコマンド ウィンドウに表示します。

memory
Maximum possible array:            40212 MB (4.22e+10 bytes) *
Memory available for all arrays:   40212 MB (4.22e+10 bytes) *
Memory used by MATLAB:              4109 MB (4.31e+09 bytes)
Physical Memory (RAM):             49150 MB (5.15e+10 bytes)

*  Limited by System Memory (physical + swap file) available.

ユーザーに焦点を当てたメモリ情報を構造体 user で返します。その構造体を使用して、MATLAB プロセス用に予約されているメモリ量を表示します。

user = memory;
disp(user.MemUsedMATLAB)
   4.3120e+09

ユーザーに焦点を当てたメモリ情報とシステムに焦点を当てたメモリ情報をどちらも返します。

[user,sys] = memory
user = struct with fields:
    MaxPossibleArrayBytes: 4.2152e+10
    MemAvailableAllArrays: 4.2152e+10
            MemUsedMATLAB: 4.3125e+09

sys = struct with fields:
    VirtualAddressSpace: [1×1 struct]
           SystemMemory: [1×1 struct]
         PhysicalMemory: [1×1 struct]

PhysicalMemory 構造体の Available フィールドにアクセスし、コンピューター上の利用可能な物理メモリ量を表示します。

disp(sys.PhysicalMemory.Available)
   3.3494e+10

出力引数

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ユーザーに焦点を当てたメモリ情報。構造体として返されます。userview には次の 3 つのフィールドがあります。

フィールド名フィールド値
MaxPossibleArrayBytes

最大の連続利用可能メモリ ブロックのサイズ。これは、MATLAB が現時点で作成できる、最大配列のサイズの上限です。

フィールドの値は次の 2 つの値のうち小さい方です。

  • MATLAB のバーチャル アドレス空間で見つかった最大の連続利用可能メモリ ブロック

  • 利用可能なシステム メモリの合計

この数が表す配列要素の数を確認するには、配列クラスのバイト数で割ります。たとえば、double 配列であれば、8 で割ります。MATLAB が作成できる実際の要素数は、常にこの数より小さくなります。

MemAvailableAllArrays

データを保持するために利用可能な合計メモリ。利用可能なメモリ量は、少なくともこの値と同じ値となることが保証されます。

フィールドの値は次の 2 つの値のうち小さい方です。

  • 利用可能な MATLAB バーチャル アドレス空間の合計

  • 利用可能なシステム メモリの合計

MemUsedMATLAB

MATLAB プロセス用に予約されている合計システム メモリ。

システムに焦点を当てたメモリ情報。構造体として返されます。systemview には次の 3 つのフィールドがあります。

フィールド名フィールド値
VirtualAddressSpace

Available フィールドと Total フィールドをもつスカラー構造体。

  • Available フィールドの値は、MATLAB プロセスのために利用可能なバーチャル メモリ量です。

  • Total フィールドの値は、MATLAB プロセスのための合計バーチャル メモリ量です。

SystemMemory

Available フィールドをもつスカラー構造体。Available フィールドの値は利用可能なシステム メモリ量であり、コンピューター上で利用可能な物理メモリ量と利用可能なスワップ ファイル容量が含まれます。

PhysicalMemory

Available フィールドと Total フィールドをもつスカラー構造体。

  • Available フィールドの値は、コンピューター上で利用可能な物理メモリ (RAM) 量です。ディスク上のページング ファイルを必要とせずにアクセスできるデータ量の判断基準として、この値を使用できます。

  • Total フィールドの値は、コンピューター上の合計物理メモリ量です。

制限

  • 関数 memory は、Microsoft® Windows® プラットフォームでのみ使用できます。

詳細

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拡張機能

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バージョン履歴

R2008a で導入