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matlab.unittest.fixtures.TemporaryFolderFixture クラス

パッケージ: matlab.unittest.fixtures

一時フォルダーを作成するフィクスチャ

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説明

matlab.unittest.fixtures.TemporaryFolderFixture により、一時フォルダーを作成するフィクスチャが提供されます。テスト フレームワークがフィクスチャをセットアップすると、フィクスチャが一時フォルダーを作成します。テスト フレームワークがフィクスチャを破棄すると、フィクスチャがフォルダーとその内容をすべて削除します。フォルダーを削除する前に、フィクスチャは、一時フォルダーに定義されている MATLAB ファイル、P ファイルおよび MEX ファイルの定義をメモリからクリアします。

TemporaryFolderFixture および WorkingFolderFixture の両方のフィクスチャは一時フォルダーを作成します。WorkingFolderFixture とは異なり、TemporaryFolderFixture はフォルダーを現在の作業フォルダーとして設定しません。

構築

matlab.unittest.fixtures.TemporaryFolderFixture は一時フォルダーを作成するフィクスチャを構築します。

matlab.unittest.fixtures.TemporaryFolderFixture(Name,Value) は、1 つ以上の Name,Value の引数のペアで指定された追加オプションを使用して、一時フォルダーを作成するフィクスチャを構築します。

入力引数

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名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

テスト エラー発生時の一時フォルダーおよびその内容の保存実行のインジケーター。false または true (logical 0 または 1) で指定します。このプロパティは既定で false です。フィクスチャの構築時にこれを true として指定できます。

データ型: logical

一時フォルダー名の接尾辞。文字ベクトルとして指定します。

プロパティ

Folder

フィクスチャによって作成されるフォルダーの絶対パス。文字ベクトルとして指定します。

PreserveOnFailure

テスト エラー発生時の一時フォルダーおよびその内容の保存実行のインジケーター。このプロパティは logical(0) または logical(1) です。これは既定で logical(0) ですが、フィクスチャの構築時に 'PreservingOnFailure' 入力値が true に設定された場合は logical(1) に設定されます。

Suffix

一時フォルダーに使用する接尾辞。Name,Value のペアの引数 'WithSuffix' に文字ベクトルとして指定します。

コピーのセマンティクス

ハンドル。コピー操作に対するハンドル クラスの影響については、オブジェクトのコピーを参照してください。

例

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次の tempFolderFixtureTest クラス定義を MATLAB® パス上に作成します。

classdef tempFolderFixtureTest < matlab.unittest.TestCase
    methods(Test)
        function test1(testCase)
            import matlab.unittest.fixtures.TemporaryFolderFixture
            
            tempFixture = testCase.applyFixture(TemporaryFolderFixture);
            
            disp(['The temporary folder: ' tempFixture.Folder])
        end
    end
end

コマンド プロンプトで、テストを実行します。 

run(tempFolderFixtureTest);
Running tempFolderFixtureTest
The temporary folder: C:\Temp\tpfb1ae2cf_c9de_4de3_9557_00d52bfcc1b2
.
Done tempFolderFixtureTest
__________

一時フォルダーの名前はさまざまです。

次の anotherTempFolderFixtureTest クラス定義を MATLAB パス上に作成します。この例の目的として、関数 test1 には、テスト エラーを発生させるアサーションが含まれています。

classdef anotherTempFolderFixtureTest < matlab.unittest.TestCase
    methods(Test)
        function test1(testCase)
            import matlab.unittest.fixtures.TemporaryFolderFixture
            
            testCase.applyFixture(TemporaryFolderFixture( ...
                'PreservingOnFailure',true,'WithSuffix','TestData'));
            
            % Failed assertion, preserved temporary folder
            testCase.assertEqual(1,2)
        end
    end
end

コマンド プロンプトで、テストを実行します。

run(anotherTempFolderFixtureTest);
Running anotherTempFolderFixtureTest

================================================================================
Assertion failed in anotherTempFolderFixtureTest/test1 and it did not run to completion.

    ---------------------
    Framework Diagnostic:
    ---------------------
    assertEqual failed.
    --> The values are not equal using "isequaln".
    --> Failure table:
                Actual    Expected    Error    RelativeError
                ______    ________    _____    _____________
            
                1         2           -1       -0.5         
    
    Actual double:
             1
    Expected double:
             2

    ------------------
    Stack Information:
    ------------------
    In C:\Documents\anotherTempFolderFixtureTest.m (anotherTempFolderFixtureTest.test1) at 10
================================================================================
   [Terse] Diagnostic logged (2014-04-01T13:50:51): 
Because of a failure in the test using the TemporaryFolderFixture, the following folder will not be deleted:
C:\Temp\tp9f5aa9f1_ead1_4462_91f2_08bbe7d0316cTestData


.
Done anotherTempFolderFixtureTest
__________

Failure Summary:

     Name                                Failed  Incomplete  Reason(s)
    ==============================================================================
     anotherTempFolderFixtureTest/test1    X         X       Failed by assertion.

テストに失敗し、一時フォルダーが存続しています。C:\Temp\tp9f5aa9f1_ead1_4462_91f2_08bbe7d0316cTestData に示される一時フォルダーを開き、内容を調べることができます。

バージョン履歴

R2013b で導入

参考

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