errorbar
誤差範囲のあるライン プロット

構文
説明
errorbar(___,
は、ライン スタイル、マーカー記号、色を設定します。たとえば、LineSpec
)'--ro'
は、赤の破線と円形マーカーをプロットします。ライン スタイルはラインのみに影響します。誤差範囲には影響しません。
errorbar(___,
は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、ラインと誤差範囲の外観を変更します。たとえば、Name,Value
)'CapSize',10
は、各誤差範囲の端点のキャップの長さを 10 ポイントに設定します。
errorbar(
は、現在の座標軸ではなく、ax
,___)ax
で指定された座標軸にプロットを作成します。座標軸を最初の入力引数として指定します。
は、e
= errorbar(___)y
がベクトルの場合に、1 つの ErrorBar
オブジェクトを返します。y
が行列の場合は、y
内の列ごとに 1 つの ErrorBar
オブジェクトを返します。作成した後で特定の ErrorBar
オブジェクトのプロパティを変更するには e
を使用します。プロパティの一覧については、ErrorBar のプロパティ を参照してください。
例
長さの等しい垂直方向の誤差範囲のプロット
ベクトル x
と y
を作成します。x
に対して y
をプロットします。各データ点に、長さの等しい垂直方向の誤差範囲を表示します。
x = 1:10:100; y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90]; err = 8*ones(size(y)); errorbar(x,y,err)
長さの異なる垂直方向の誤差範囲のプロット
各データ点に誤差範囲をもつライン プロットを作成します。異なる誤差範囲の長さを指定します。
x = 1:10:100; y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90]; err = [5 8 2 9 3 3 8 3 9 3]; errorbar(x,y,err)
水平方向の誤差範囲のプロット
各データ点に水平方向の誤差範囲をもつライン プロットを作成します。
x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90];
err = [1 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
errorbar(x,y,err,'horizontal')
垂直および水平方向の誤差範囲のプロット
各データ点に垂直および水平方向の両方の誤差範囲をもつラインプロットを作成します。
x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90];
err = [4 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
errorbar(x,y,err,'both')
ラインなしで誤差範囲をプロット
ベクトル x
に対してベクトル y
をプロットします。各データ点に、円形マーカーと、垂直および水平方向の両方の誤差範囲を表示します。入力引数 linespec
のライン スタイルのオプションを省略して、データ点を接続するラインを表示しません。
x = 1:10:100; y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90]; err = [4 3 5 3 5 3 6 4 3 3]; errorbar(x,y,err,'both','o')
すべての方向で誤差範囲の長さを制御
各データ点に垂直および水平方向の両方の誤差範囲を表示します。入力引数のオプション yneg
と ypos
を使用して、垂直方向の誤差範囲の下側と上側の長さをそれぞれ制御します。入力引数のオプション xneg
と xpos
を使用して、水平方向の誤差範囲の左側と右側の長さをそれぞれ制御します。
x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90];
yneg = [1 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
ypos = [2 5 3 5 2 5 2 2 5 5];
xneg = [1 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
xpos = [2 5 3 5 2 5 2 2 5 5];
errorbar(x,y,yneg,ypos,xneg,xpos,'o')
誤差範囲をもつ datetime 値のプロット
期間の単位の誤差範囲をもつ datetime 値のプロットを作成します。
x = 1:13; y = datetime(2018,5,1,1:13,0,0); err = hours(rand(13,1)); errorbar(x,y,err)
各データ点へのカラー マーカーの追加
誤差範囲をもつライン プロットを作成します。各データ点にマーカーを表示します。名前と値のペアの引数を使用して、マーカーの外観を制御します。MarkerSize
を使用して、ポイント単位でマーカーのサイズを指定します。MarkerEdgeColor
と MarkerFaceColor
を使用して、マーカーの外枠と内部の色をそれぞれ指定します。色を、'red'
などの色名の文字ベクトルまたは RGB 3 成分に設定します。
x = linspace(0,10,15); y = sin(x/2); err = 0.3*ones(size(y)); errorbar(x,y,err,'-s','MarkerSize',10,... 'MarkerEdgeColor','red','MarkerFaceColor','red')
誤差範囲のキャップ サイズの制御
CapSize
プロパティをポイント単位の正の値に設定して、各誤差範囲の端点のキャップ サイズを制御します。
x = linspace(0,2,15);
y = exp(x);
err = 0.3*ones(size(y));
errorbar(x,y,err,'CapSize',18)
作成後の誤差範囲の変更
誤差範囲をもつライン プロットを作成します。errorbar オブジェクトを変数 e
に代入します。
x = linspace(0,10,10); y = sin(x/2); err = 0.3*ones(size(y)); e = errorbar(x,y,err)
e = ErrorBar with properties: Color: [0 0.4470 0.7410] LineStyle: '-' LineWidth: 0.5000 Marker: 'none' XData: [0 1.1111 2.2222 3.3333 4.4444 5.5556 6.6667 7.7778 ... ] YData: [0 0.5274 0.8962 0.9954 0.7952 0.3558 -0.1906 ... ] XNegativeDelta: [1x0 double] XPositiveDelta: [1x0 double] YNegativeDelta: [0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 ... ] YPositiveDelta: [0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 ... ] Show all properties
errorbar オブジェクトの作成後に、e
を使用してそのプロパティにアクセスします。
e.Marker = '*'; e.MarkerSize = 10; e.Color = 'red'; e.CapSize = 15;
入力引数
y
— y 値
ベクトル | 行列
y 値。ベクトルまたは行列として指定します。
y
がベクトルの場合、errorbar
は 1 本のラインをプロットします。y
が行列の場合、errorbar
はy
の列ごとに 1 本、個別のラインをプロットします。
例: y = [4 3 5 2 2 4];
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| categorical
| datetime
| duration
x
— x 値
ベクトル | 行列
x 値。ベクトルまたは行列として指定します。x
のサイズは y
のサイズと同じでなければなりません。
例: x = 0:10:100;
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| categorical
| datetime
| duration
err
— 対称の誤差範囲の長さ
ベクトル | 行列
対称の誤差範囲の長さ。ベクトルまたは行列として指定します。err
のサイズは y
のサイズと同じでなければなりません。特定のデータ点で誤差範囲を描画しない場合は、長さを NaN
として指定します。
誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime
の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration
でなければなりません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| duration
neg
— 負の方向の誤差範囲の長さ
ベクトル | 行列 | []
負の方向の誤差範囲の長さ。y
と同じサイズのベクトルまたは行列として指定するか、空の配列 []
として指定します。
垂直方向の誤差範囲の場合、
neg
はデータ点の下側の誤差範囲の長さを設定します。水平方向の誤差範囲の場合、
neg
はデータ点の左側の誤差範囲の長さを設定します。
"特定" のデータ点で誤差範囲の下側部分を描画しない場合は、長さを NaN
として指定します。"すべて" のデータ点で誤差範囲の下側部分を描画しない場合は、neg
を空の配列に設定します。
誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime
の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration
でなければなりません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| duration
pos
— 正の方向の誤差範囲の長さ
ベクトル | 行列 | []
正の方向の誤差範囲の長さ。y
と同じサイズのベクトルまたは行列として指定するか、空の配列 []
として指定します。
垂直方向の誤差範囲の場合、
pos
はデータ点の上側の誤差範囲の長さを設定します。水平方向の誤差範囲の場合、
pos
はデータ点の右側の誤差範囲の長さを設定します。
"特定" のデータ点で誤差範囲の上側部分を描画しない場合は、長さを NaN
として指定します。"すべて" のデータ点で誤差範囲の上側部分を描画しない場合は、pos
を空の配列に設定します。
誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime
の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration
でなければなりません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| duration
yneg
— 垂直方向の誤差範囲のデータ点より下側の長さ
ベクトル | 行列 | []
垂直方向の誤差範囲のデータ点より下側の長さ。y
と同じサイズのベクトルまたは行列として指定するか、空の配列 []
として指定します。
"特定" のデータ点で誤差範囲の下側部分を描画しない場合は、値を NaN
として指定します。"すべて" のデータ点で誤差範囲の下側部分を描画しない場合は、yneg
を空の配列に設定します。
誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime
の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration
でなければなりません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| duration
ypos
— 垂直方向の誤差範囲のデータ点より上側の長さ
ベクトル | 行列 | []
垂直方向の誤差範囲のデータ点より上側の長さ。y
と同じサイズのベクトルまたは行列として指定するか、空の配列 []
として指定します。
"特定" のデータ点で誤差範囲の上側部分を描画しない場合は、長さを NaN
として指定します。"すべて" のデータ点で誤差範囲の上側部分を描画しない場合は、ypos
を空の配列に設定します。
誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime
の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration
でなければなりません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| duration
xneg
— 水平方向の誤差範囲のデータ点より左側の長さ
ベクトル | 行列 | []
水平方向の誤差範囲のデータ点より左側の長さ。y
と同じサイズのベクトルまたは行列として指定するか、空の配列 []
として指定します。
"特定" のデータ点で誤差範囲の左側部分を描画しない場合は、長さを NaN
として指定します。"すべて" のデータ点で誤差範囲の左側部分を描画しない場合は、xneg
を空の配列に設定します。
誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime
の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration
でなければなりません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| duration
xpos
— 水平方向の誤差範囲のデータ点より右側の長さ
ベクトル | 行列 | []
水平方向の誤差範囲のデータ点より右側の長さ。y
と同じサイズのベクトルまたは行列として指定するか、空の配列 []
として指定します。
"特定" のデータ点で誤差範囲の右側部分を描画しない場合は、長さを NaN
として指定します。"すべて" のデータ点の誤差範囲の右側部分を描画しない場合は、xpos
を空の配列に設定します。
誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime
の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration
でなければなりません。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| duration
ornt
— 誤差範囲の方向
'vertical'
(既定値) | 'horizontal'
| 'both'
誤差範囲の方向。次の値のいずれかとして指定します。
'vertical'
— 垂直方向の誤差範囲'horizontal'
— 水平方向の誤差範囲'both'
— 垂直および水平方向の誤差範囲
例: errorbar(x,y,err,'horizontal')
LineSpec
— ライン スタイル、マーカー、色
文字ベクトル | string
ライン スタイル、マーカーおよび色。記号を含む文字ベクトルまたは string として指定します。記号の順番は任意です。3 つの特性 (ライン スタイル、マーカーおよび色) をすべて指定する必要はありません。たとえば、ライン スタイルを省略してマーカーを指定する場合、プロットはラインなしでマーカーのみを表示します。
例: '--or'
は丸いマーカーをもった赤い破線
ライン スタイル | 説明 | 結果として得られる線 |
---|---|---|
'-' | 実線 |
|
'--' | 破線 |
|
':' | 点線 |
|
'-.' | 一点鎖線 |
|
マーカー | 説明 | 結果のマーカー |
---|---|---|
'o' | 円 |
|
'+' | プラス記号 |
|
'*' | アスタリスク |
|
'.' | 点 |
|
'x' | 十字 |
|
'_' | 水平線 |
|
'|' | 垂直線 |
|
's' | 正方形 |
|
'd' | 菱形 |
|
'^' | 上向き三角形 |
|
'v' | 下向き三角形 |
|
'>' | 右向き三角形 |
|
'<' | 左向き三角形 |
|
'p' | 星形五角形 |
|
'h' | 星形六角形 |
|
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|---|---|
'red' | 'r' | [1 0 0] | |
'green' | 'g' | [0 1 0] | |
'blue' | 'b' | [0 0 1] | |
'cyan' | 'c' | [0 1 1] | |
'magenta' | 'm' | [1 0 1] | |
'yellow' | 'y' | [1 1 0] | |
'black' | 'k' | [0 0 0] | |
'white' | 'w' | [1 1 1] | |
ax
— axes オブジェクト
現在の座標軸 (既定値) | axes オブジェクト
axes オブジェクト。座標軸を指定しない場合、errorbar
は現在の座標軸にプロットします。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: errorbar(y,err,'LineWidth',2)
は、2 ポイントのライン幅を指定します。
ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、ErrorBar のプロパティ を参照してください。
CapSize
— 誤差範囲の端点のキャップの長さ
6
(既定値) | ポイント単位の正の値
誤差範囲の端点のキャップの長さ。ポイント単位の正の値として指定します。
例: errorbar(x,y,err,'CapSize',10)
LineWidth
— ライン幅
0.5
(既定値) | 正の値
ライン幅。ポイント単位の正の値として指定します。1 ポイントは 1/72 インチです。ラインがマーカーをもつ場合、ライン幅はマーカー エッジにも影響します。
ライン幅をピクセルの幅より細くすることはできません。システムでライン幅をピクセルの幅より細い値に設定すると、ラインは 1 ピクセル幅で表示されます。
拡張機能
GPU 配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用してグラフィックス処理装置 (GPU) 上で実行することにより、コードを高速化します。
使用上の注意事項および制限事項:
この関数は GPU 配列を受け入れますが、GPU 上では実行されません。
詳細については、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
分散配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用して、クラスターの結合メモリ上で大きなアレイを分割します。
使用上の注意事項および制限事項:
この関数は分散配列に対して演算を行いますが、クライアントの MATLAB® で実行されます。
詳細については、分散配列を使用した MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
バージョン履歴
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