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dbclear
ブレークポイントを削除
説明
dbclear all
は、すべての MATLAB® コード ファイルのすべてのブレークポイントと、エラー、キャッチ エラー、キャッチ エラー識別子、警告、警告識別子および naninf
に設定されたすべてのブレークポイントを削除します。
例
ファイル内のブレークポイントをクリアする
プログラム ファイル内にブレークポイントを設定し、その後クリアします。
次のステートメントを含むファイル buggy.m
を作成します。
function z = buggy(x)
n = length(x);
z = (1:n)./x;
第 2 行と第 3 行にブレークポイントを追加します。dbstatus
を使用してすべてのブレークポイントをリストします。
dbstop in buggy at 2 dbstop in buggy at 3 dbstatus
Breakpoints for buggy are on lines 2, 3.
buggy.m
内のすべてのブレークポイントを削除します。dbstatus
を呼び出して、すべてのブレークポイントがクリアされたことを確認します。
dbclear in buggy dbstatus
ファイル内の特定位置のブレークポイントをクリアする
プログラム ファイル内の特定位置にブレークポイントを設定し、その後クリアします。
次のステートメントを含むファイル buggy.m
を作成します。
function z = buggy(x)
n = length(x);
z = (1:n)./x;
第 2 行と第 3 行にブレークポイントを追加します。dbstatus
を使用してすべてのブレークポイントをリストします。
dbstop in buggy at 2 dbstop in buggy at 3 dbstatus
Breakpoints for buggy are on lines 2, 3.
第 3 行のブレークポイントを削除して、dbstatus
を呼び出します。
dbclear in buggy at 3 dbstatus
Breakpoint for buggy is on line 2.
エラー ブレークポイントをクリアする
エラー ブレークポイントを設定して、クリアします。
入力ベクトルを要求するファイル buggy.m
を作成します。
function z = buggy(x)
n = length(x);
z = (1:n)./x;
エラー ブレークポイントを設定し、ベクトルではなく行列の入力を指定して buggy
を呼び出します。
dbstop if error buggy(magic(3))
実行時エラーが発生し、MATLAB がデバッグ モードになり、buggy.m
の 3 行目で一時停止します。
Error using ./ Matrix dimensions must agree. Error in buggy at 3 z = (1:n)./x; 3 z = (1:n)./x;
デバッグ モードを終了するには、dbquit
を呼び出します。
ブレークポイントをクリアし、ベクトルの代わりに行列の入力を指定して buggy
を再び呼び出します。
dbclear if error buggy(magic(3))
実行時エラーが発生し、MATLAB はデバッグ モードに移行せずに実行をただちに一時停止します。
Error using ./ Matrix dimensions must agree. Error in buggy (line 3) z = (1:n)./x;
入力引数
file
— ファイル名
文字ベクトル | string スカラー
ファイル名。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。ファイル名には、MATLAB 検索パス上のファイルの "部分パス名" または任意のファイルの "絶対パス名" を含めることができます。MATLAB での有効なファイル名の詳細については、ファイル名の指定を参照してください。
例: myfile.m
さらに、file
に filemarker (>
) を含めて、特定のローカル関数またはファイル内の入れ子関数へのパスを指定できます。
例: myfile>myfunction
データ型: char
| string
location
— file
内の位置
行番号 | 行番号および無名関数番号 | ローカル関数名
クリアするブレークポイントの file
内の位置。次のように指定します。
文字ベクトルまたは string スカラーとして指定された
file
内の行番号。既定値は1
です。file
内の行番号と、無名関数番号の位置。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。たとえば、1@2
は、行番号 1 の 2 番目の無名関数を指定します。無名関数番号を指定しない場合、既定値は1
です。file
内のローカル関数の名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
データ型: char
| string
condition
— エラー ブレークポイントの種類
error
| caught error
| warning
| naninf
| ...
エラー ブレークポイントの種類。次のように指定します。
error
—try/catch
ブロックの外部で発生する実行時エラー。特定のエラーに設定されたブレークポイントをクリアする場合は、メッセージ ID を指定します。以下に例を示します。dbclear if error
は、指定されたメッセージ ID をもつブレークポイントを含めて、dbstop if error
コマンドで設定されたブレークポイントをすべてクリアします。dbclear if error MATLAB:ls:InputsMustBeStrings
は、MATLAB:ls:InputsMustBeStrings
のメッセージ ID をもつエラーをクリアします。
caught error
—try/catch
ブロックのtry
部分で発生する実行時エラー。特定のエラーに設定されたブレークポイントをクリアする場合は、メッセージ ID を指定します。warning
— 実行時警告。特定の警告に設定されたブレークポイントをクリアする場合は、メッセージ ID を指定します。この条件は、
warning off all
コマンドで警告を無効にした場合や、指定したメッセージ ID の警告を無効にした場合には効果がありません。警告の無効化の詳細については、warning
を参照してください。naninf
— 非数エラーまたは無限値エラー。これらのエラーは、コードが無限値 (Inf
) または数値ではない値 (NaN
) を、演算子、関数呼び出しまたはスカラー代入の結果として返した場合に発生します。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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