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起動タスクと終了タスクの自動化

プロジェクトを開くと、MATLAB® はプロジェクト パスを MATLAB 検索パスに追加し、特定の起動ファイルを実行または読み込みます。プロジェクト パスおよび起動ファイルは、プロジェクトの環境の設定に役立ちます。同様に、プロジェクトを閉じると、MATLAB はプロジェクト パスを MATLAB 検索パスから削除し、特定のシャットダウン ファイルを実行します。シャットダウン ファイルは、プロジェクトの環境のクリーンアップに役立ちます。シャットダウン ファイルを使用して、起動ファイルで発生したセットアップを元に戻します。

より具体的には、プロジェクトを開くと、MATLAB は現在のフォルダーをプロジェクトの起動フォルダーに変更し、特定の起動ファイルの実行 (.m ファイルおよび .p ファイル) または読み込み (.mat ファイル) を行います。起動フォルダーの設定の詳細については、起動フォルダーの設定を参照してください。

プロジェクトのパスの指定

プロジェクトのパスにフォルダーを追加したり削除したりできます。プロジェクト フォルダーをプロジェクト パスに追加すると、プロジェクトのすべてのユーザーがフォルダー内のファイルにアクセスできます。

フォルダーをプロジェクト パスに追加するには、[プロジェクト] タブの [環境] セクションで、[プロジェクトのパス] をクリックします。[フォルダーを追加] をクリックし、追加するフォルダーを選択します。フォルダーとそのサブフォルダーをすべて追加するには、[サブフォルダーも追加] をクリックします。

プロジェクト パスからフォルダーを削除するには、表示されているリストからフォルダーを選択し、[削除] をクリックします。

プロジェクトの [ファイル] ビューからもフォルダーを追加または削除できます。フォルダーを右クリックし、[プロジェクトのパス] を選択して利用可能なオプションから選択します。

プロジェクト パス上のフォルダーには、[ファイル] ビューの [ステータス] 列に プロジェクトのパス アイコンが表示されます。

起動フォルダーの設定

プロジェクトを開くと、現在の作業フォルダーは、プロジェクトの起動フォルダーに変更されます。既定では、起動フォルダーはプロジェクトのルートに設定されます。

プロジェクトの起動フォルダーを編集するには、[プロジェクト] タブの [環境] セクションで [詳細] をクリックします。次に、[一般] セクションで、プロジェクトの起動フォルダーのパスを入力します。

起動ファイルとシャットダウン ファイルの指定

プロジェクトを開くときにファイルを設定するには、ファイルを右クリックして [起動時に実行] を選択します。プロジェクトを閉じるときにファイルを設定するには、ファイルを右クリックして [シャットダウン時に実行] を選択します。[ステータス] 列には、ファイルが起動時に実行されるか、シャットダウン時に実行されるかを示すアイコンが表示されます。

起動またはシャットダウン時に実行しないようにファイルを停止するには、ファイルを右クリックして [起動から削除] または [シャットダウンから削除] を選択します。

あるいは、[プロジェクト] タブに移動し、[起動とシャットダウン] をクリックします。次に、[プロジェクトの起動とシャットダウンの管理] ダイアログ ボックスで、[追加] および [削除] ボタンを使用して、起動ファイルとシャットダウン ファイルのリストを管理します。ファイルは上から下の順に実行されます。ファイルが実行される順序が重要である場合、矢印ボタンを使用してリスト内でファイルを上下に移動します。

メモ

起動ファイルとシャットダウン ファイルは、修正したファイルをソース管理にコミットするときに含まれます。起動ファイルとシャットダウン ファイルを設定する場合、それらは他のすべてのプロジェクト ユーザーに対して実行されます。

起動ファイルには startup.m 以外の任意の名前を指定できます。MATLAB パス上の startup.m という名前のファイルは、MATLAB の起動時に実行されます。startup.m ファイルがプロジェクトを呼び出す場合、プロジェクトがまだ読み込まれていないため、エラーが発生します。startup.m ファイルの使用法の詳細については、MATLAB 起動ファイルでの起動オプションの指定を参照してください。

新しい起動ファイルとシャットダウン ファイルをプログラムにより作成するには、addStartupFile および addShutdownFile を参照してください。

Simulink® では、追加のプロジェクト起動オプションを指定できます。詳細については、起動タスクの自動化 (Simulink)を参照してください。

参考

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