Main Content

地理密度プロットでの台風の軌跡データの表示

この例では、地理密度プロットで台風の軌跡データを表示する方法を示します。データは 2007 ~ 2017 年の 11 年間における台風の観測を記録しています。

台風の軌跡データを読み込みます。日本の気象庁が作成したデータは、6 時間間隔で台風の位置、気圧 (hPa)、風速 (ノット) を記録します。テーブルの各行は、特定の台風の観測の記録を表し、名前と ID 番号で識別されます。

load cycloneTracks

データを理解するために、関数 geoplot を使用して 3 つの台風の軌跡をプロットします。ID 番号と名前で識別される 3 つの台風のデータ レコードを取得します。各観測記録は緯度と経度を提供します。hold をオンにして 1 つのマップ上に 3 つすべての台風の軌跡をプロットします。

figure
latMalakas = cycloneTracks.Latitude(cycloneTracks.ID == 1012);
lonMalakas = cycloneTracks.Longitude(cycloneTracks.ID == 1012);
geoplot(latMalakas,lonMalakas,'.-')
geolimits([0 60],[100 180])
hold on
latMegi = cycloneTracks.Latitude(cycloneTracks.ID == 1013);
lonMegi = cycloneTracks.Longitude(cycloneTracks.ID == 1013);
geoplot(latMegi,lonMegi,'.-')
latChaba = cycloneTracks.Latitude(cycloneTracks.ID == 1014);
lonChaba = cycloneTracks.Longitude(cycloneTracks.ID == 1014);
geoplot(latChaba,lonChaba,'.-')

geodensityplot を使用して、この 11 年間に追跡されたすべての台風の密度を表示します。このプロットでは、特定の台風の軌跡が表示されるのではなく、すべての台風のすべての点ですべてのレコードが表示されます。geodensityplot は、個々の場所の寄与を使用して累積確率分布面を計算します。表面の透明度は密度によって変化します。

figure
latAll = cycloneTracks.Latitude;
lonAll = cycloneTracks.Longitude;
geodensityplot(latAll,lonAll)

既定では、geodensityplot は 1 つの色を使用してすべての密度値を表し、透明度を使用して密度の変化を表します。また、さまざまな密度の領域を表すために geodensityplot で複数の色を使用することもできます。これを行うには、'FaceColor' プロパティを設定します。

geodensityplot(latAll,lonAll,'FaceColor','interp')

密度プロットは、個々のデータ点に重みを適用できます。重みは、個々の点の寄与を密度曲面に乗算します。

windspeedAll = cycloneTracks.WindSpeed;
geodensityplot(latAll,lonAll,windspeedAll,'FaceColor','interp')

参照: この台風の軌跡データは、日本の気象庁による RSMC Best Track Data をこの例で使用するために MathWorks が修正したものです (https://www.jma.go.jp/jma/jma-eng/jma-center/rsmc-hp-pub-eg/RSMC_HP.htm)。

参考

|

関連するトピック