方位角と仰角の視点の設定

方位角と仰角

MATLAB^® グラフィックス関数を使用すると、座標軸内に表示されるグラフィックスの方向をコントロールすることができます。Figure ウィンドウに表示される視点、表示対象、方向、範囲を設定することができます。これらの表示特性は、グラフィックスのプロパティでコントロールします。これらのプロパティに対して、直接値を設定することも、あるいは view コマンドを使用して視覚方向を選択し、MATLAB の自動的なプロパティ選択機能によって適切な表示を定義することもできます。

view コマンドは、軸の原点に対する方位角や仰角を定義することによって視点を設定します。方位角は x-y 平面の極座標の角度で、正の角度は視点の反時計回りの回転を示します。仰角は、x-y 平面の上側の角度 (正の角度) または下側の角度 (負の角度) です。

次の図は、座標系を示し、矢印は正の方向を示します。

3-D coordinate space showing the line-of-sight vector with the azimuth and elevation angles

既定の 2 次元と 3 次元表示

MATLAB は、プロットが 2 次元か 3 次元かによって、使用される視点を自動的に選択します。

2 次元プロットの場合、既定の設定は方位角 0°、仰角 90°です。
3 次元プロットの場合は、既定の設定は方位角 -37.5°、仰角 30°です。

方位角と仰角によって指定される視点の例

たとえば、次のステートメントは 3 次元表面プロットを作成し、既定の 3 次元表示を行います。

[X,Y] = meshgrid([-2:.25:2]);
Z = X.*exp(-X.^2 -Y.^2);
surf(X,Y,Z)

Surface plot in the default 3-D view

ステートメント

view([180 0])

は、z= 0 の仰角で y 軸を負の方向に見る視点を設定します。

Side view of a surface

負の仰角を使用して、視点を軸の原点の下側に移動することができます。

view([-37.5 -30])

View from below a surface

方位角と仰角の制限

方位角と仰角の視点を設定することは概念的には簡単ですが、制限があります。指定の実際の位置を指定するのではなく、その方向しか設定することができません。z 軸は常に上方向を向いています。シーンの拡大/縮小または任意の回転や変換は実行できません。

MATLAB のカメラグラフィックスは、方位角と仰角を使用した簡単な調整が可能であり、より優れたコントロールを実行できます。