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MATLAB による既定値を検索する方法

すべてのグラフィックス オブジェクトのプロパティには、MATLAB® に組み込まれている値があります。これらの値は出荷時設定値と呼ばれています。値が指定されていないプロパティはすべて、この事前定義値を使用します。

独自の既定値を設定することもできます。オブジェクトを作成する場合、プロパティの値を指定しない限り、MATLAB はこの既定値を使用します。

MATLAB による既定値の検索は、現在のオブジェクトから始まり、オブジェクトの親をたどって、ユーザー定義の既定値を見つけるまで、あるいは出荷時の値に到達するまで続行されます。したがって、プロパティ値の検索は常に満足されます。

与えられたプロパティに使用する値は、MATLAB により以下の手順に従って決定されます。

  1. プロパティの既定値をプロット関数の引数として指定する

  2. オブジェクトが plot などの高水準のプロット関数で作成されたラインの場合、座標軸の ColorOrder および LineStyleOrder の定義を Color または LineStyle プロパティに設定されている既定値をオーバーライドする

  3. プロパティの既定値を座標軸で定義する (既定値はプロット関数でクリア可能)

  4. プロパティの既定値を Figure で定義する

  5. プロパティの既定値をルートで定義する

  6. 既定値が定義されていない場合、出荷時設定値を使用する

既定値の設定は、既定値を設定した後で作成されるオブジェクトにのみに影響を与えます。既存のグラフィックス オブジェクトには影響しません。