メインコンテンツ

App Designer でのアプリのパッケージ化

App Designer でアプリを作成した後、アプリを単一のツールボックス インストール ファイル (.mltbx) にパッケージ化できます。パッケージ化されたファイルを使用すると、次のことが可能になります。

  • 単一のファイルを共有してアプリのユーザーがアプリを簡単に実行できるようにする。

  • アプリを MATLAB® ツールストリップの [アプリ] タブから直接実行する。

アプリのパッケージ化

アプリを App Designer から直接パッケージ化するには、まずアプリを開きます。App Designer の [デザイナー] タブで [共有][MATLAB アプリ] を選択します。この操作により、[MATLAB アプリの共有構成] ダイアログ ボックスが開きます。セクションを確認し、[パッケージ] をクリックします。

Configure MATLAB App for Sharing dialog box. The dialog box has three sections: App Appearance, Files required for the app to run, and Manage App Sharing with a MATLAB Project.

アプリの外観

アプリの外観には、アプリの名前、サムネイル、およびアプリに関するその他のオプションの詳細 (説明、作成者、バージョン番号など) が含まれます。パッケージ化する前にアプリの外観を変更するには、[デザイナー] タブで [アプリの詳細] をクリックして共有の詳細を指定します。

アプリの実行に必要なファイル

アプリで使用するほとんどのファイルは、アプリと一緒に自動的にパッケージ化されるため、ダイアログ ボックスで追加する必要はありません。たとえば、以下のファイルは、パッケージ化ツールによってパッケージ化手順で自動的に検出されて含められます。

  • アプリで使用されるイメージやアイコン

  • アプリのコードで呼び出される .m ファイルとして保存された補助関数

  • アプリに含まれているカスタム UI コンポーネント

  • アプリでインポートされるデータ ファイル (スプレッドシートなど)

ただし、パッケージ化ツールで検出できないファイルがいくつかあります。次のようなタイプのファイルがアプリに必要な場合は、このセクションでそれらをカスタム ファイルとして追加します。

  • HTML UI コンポーネント用の HTML ソース ファイルから参照されるリソース

  • 外部言語インターフェイスから参照されるリソース (MATLAB から呼び出される C++ コードや Python® コードから参照されるファイルなど)

  • MAT ファイルに保存された関数ハンドル

MATLAB プロジェクトとのアプリ共有の管理

ほとんどの場合、共有するアプリのアーティファクトを作成するには、アプリを App Designer から直接パッケージ化する方法が最も簡単です。ただし、サポートされるプラットフォームや MATLAB リリースの指定、再展開のための構成の保存など、プロジェクトを使用する場合にのみ利用できるパッケージ化構成オプションがいくつかあります。アプリの共有をプロジェクトを使用して管理する場合は、アプリに関連付けられたファイルとフォルダーもすべてプロジェクトで管理します。プロジェクトの詳細については、プロジェクトの作成を参照してください。

このオプションを選択すると、アプリ用に新しいプロジェクトを作成するように MATLAB から求められます。アプリが既存のプロジェクトに既に含まれている場合は、そのプロジェクトが使用されます。

プロジェクトを作成した後のパッケージ化手順の詳細については、ツールボックスの作成と共有を参照してください。

パッケージ化されたアーティファクトの確認

アプリをパッケージ化すると、MATLAB により、メイン アプリ ファイルと同じフォルダーに release という名前のフォルダーが作成されます。このフォルダーにパッケージ化アーティファクトが格納されます。たとえば、メイン アプリ ファイルの名前が myApp.mlapp の場合、release フォルダーには以下のアーティファクトが含まれます。

  • myApp.mltbx — パッケージ化されたアプリ。MLTBX ファイルとして作成されます。このファイルを他のユーザーと共有したり、パッケージ化されたアプリをインストールして実行するために使用したりします。

  • deploymentLog.html — パッケージ化のログ ファイル。このファイルは、パッケージ化プロセスに関する問題のトラブルシューティングに役立ちます。

パッケージ化の問題のトラブルシューティング

パッケージ化プロセスに関する問題を確認できます。App Designer でアプリをパッケージ化する際、[MATLAB App Packaging Process] ダイアログ ボックスにパッケージ化のステータスが表示されます。

問題が発生した場合は、ダイアログ ボックスで [ログを開く] ボタンをクリックします。このボタンにより、パッケージ化プロセスのログが格納された deploymentLog.html ファイルが開きます。ログを使って問題を特定して解決してから、パッケージ化手順を再度実行します。

パッケージ化されたアプリのインストールと実行

パッケージ化されたアプリをインストールするには、次のいずれかの方法を使用します。

  • MATLAB の [アプリ] タブで [アプリのインストール] ボタンをクリックします。MLTBX ファイルに移動し、そのファイルを開きます。

  • [ファイル] パネルで MLTBX ファイルをダブルクリックします。

アプリをインストールすると、[アプリ] タブの [アプリ] セクションに表示されます。アプリのアイコンをクリックしてアプリを実行します。

パッケージ化されたアプリの共有

ユーザーがインストールできるように MLTBX ファイルを直接共有できます。

または、MLTBX ファイルを MATLAB Central File Exchange にアップロードすることによって、アプリをアドオンとして共有できます。ユーザーは、次の手順を実行することによって、MATLAB からアドオンを検索してインストールできます。

  1. [ホーム] タブの [環境] セクションで [アドオン] をクリックします。

  2. [アドオン エクスプローラー] ウィンドウの左側で利用可能なカテゴリを参照して、アドオンを見つけます。検索バーを使用し、キーワードを使用してアドオンを検索します。

  3. アドオンをクリックして詳細情報ページを開きます。

  4. 情報ページで、[追加] をクリックしてアドオンをインストールします。

メモ

MLTBX ファイルには任意のファイルを指定して含めることができますが、MATLAB Central File Exchange にはファイル送信に関する追加的な制限があります。データ ファイルとイメージ ファイルはだいたい送信できます。ただし、アプリに次のいずれかのタイプのファイルが含まれている場合は、アプリを File Exchange に送信できません。

  • MEX ファイル。

  • DLL ファイルなどのその他のバイナリ実行可能ファイル。(データ ファイルとイメージ ファイルはだいたい送信できます)

参考

トピック