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jitterColorHSV

ピクセルの色のランダムな変更

R2019b 以降

説明

J = jitterColorHSV(I,Name=Value) は、HSV 色空間からランダムに選択された色相、彩度、明度、およびコントラストの値を使用して、RGB イメージ I の色を調整します。名前と値の引数を使用して、各タイプの調整の範囲を指定します。

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イメージを読み取って表示します。

I = imread("kobi.png");
imshow(I)

イメージの色相、彩度、明度、およびコントラストをランダムに調整します。調整のランダム性を示すために、元のイメージに対する操作を 3 回繰り返します。

J1 = jitterColorHSV(I,Contrast=0.4,Hue=0.1,Saturation=0.2,Brightness=0.3);
J2 = jitterColorHSV(I,Contrast=0.4,Hue=0.1,Saturation=0.2,Brightness=0.3);
J3 = jitterColorHSV(I,Contrast=0.4,Hue=0.1,Saturation=0.2,Brightness=0.3);

調整されたイメージをモンタージュに表示します。

montage({J1,J2,J3},Size=[1 3])

入力引数

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元のピクセル値をもつ RGB イメージ。m x n x 3 の数値配列として指定します。

データ型: single | double | uint8 | uint16

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: J = jitterColorHSV(I,Hue=0.1) は、一様分布 [-0.1, 0.1] からランダムな量の色相を追加します。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: J = jitterColorHSV(I,"Hue",0.1) は、一様分布 [-0.1, 0.1] からランダムな量の色相を追加します。

色相のオフセット。次のいずれかの値として指定します。jitterColorHSV は、ランダムな値をイメージの色相チャネルに追加する前に、入力 RGB イメージ I を HSV 色空間に変換します。jitterColorHSV は、ジッターのある HSV イメージを RGB 色空間に再度変換する前に、変更された色相を範囲 [0, 1] に巡回的にラップします。

意味
範囲 [0, 1] の数値スカラー一様分布 [-Hue Hue] からランダムな量の色相を追加します。
範囲 [-1, 1] の要素をもつ 2 要素数値ベクトル指定区間内の連続一様分布からランダムな量の色相を追加します。2 番目の要素は最初の要素以上でなければなりません。

データ型: single | double

彩度のオフセット。次のいずれかの値として指定します。jitterColorHSV は、ランダムな値をイメージの彩度チャネルに追加する前に、入力 RGB イメージ I を HSV 色空間に変換します。jitterColorHSV は、ジッターのある HSV イメージを RGB 色空間に再度変換する前に、変更された彩度を範囲 [0, 1] にクリッピングします。

意味
範囲 [0, 1] の数値スカラー一様分布 [-Saturation Saturation] からランダムな量の彩度を追加します。
範囲 [-1, 1] の要素をもつ 2 要素数値ベクトル指定区間内の連続一様分布からランダムな量の彩度を追加します。2 番目の要素は最初の要素以上でなければなりません。

データ型: single | double

明度のオフセット。次のいずれかの値として指定します。jitterColorHSV は、ランダムな値をイメージの明度チャネルに追加する前に、入力 RGB イメージ I を HSV 色空間に変換します。jitterColorHSV は、ジッターのある HSV イメージを RGB 色空間に再度変換する前に、変更された明度を範囲 [0, 1] にクリッピングします。

意味
範囲 [0, 1] の数値スカラー一様分布 [-Brightness Brightness] からランダムな量の明度を追加します。
範囲 [-1, 1] の要素をもつ 2 要素数値ベクトル指定区間内の連続一様分布からランダムな量の明度を追加します。2 番目の要素は最初の要素以上でなければなりません。

データ型: single | double

コントラストのスケール係数。次のいずれかの値として指定します。jitterColorHSV は、ランダムな係数でイメージの明度チャネルをスケーリングする前に、入力 RGB イメージ I を HSV 色空間に変換します。jitterColorHSV は、ジッターのある HSV イメージを RGB 色空間に再度変換する前に、変更された明度を範囲 [0, 1] にクリッピングします。

意味
正の数値一様分布 [1-Contrast 1+Contrast] のランダムな係数で明度をスケーリングします。
正の数値の 2 要素数値ベクトル指定区間内の連続一様分布に従うランダムな係数で明度をスケーリングします。2 番目の要素は最初の要素以上でなければなりません。

データ型: single | double

出力引数

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ジッターのある RGB イメージ。サイズとデータ型が入力イメージ I と同じ数値配列として返されます。

データ型: single | double | uint8 | uint16

詳細

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HSV 色空間

HSV 色空間は、次の表に示すように、各ピクセルの色相、彩度、および明度をそれぞれ定義します。

属性説明
色相カラー ホイール上の色の位置に対応する 0 から 1 までの値。色相が 0 から 1 まで増加するとき、色は赤から、オレンジ、黄、緑、シアン、青、マゼンタと変化し、最後に赤に戻ります。
彩度色相の量またはニュートラルからのずれ。0 はグレースケール イメージを示し、1 は最大の彩度を示します。

特定の色に含まれる赤、緑、青の成分の中で最大の値。

バージョン履歴

R2019b で導入