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imshowpair

イメージ間の差の比較

説明

obj = imshowpair(A,B) は異なるカラー帯域に重なっている AB を表示する合成 RGB イメージを作成します。2 つのイメージの可視化で別のタイプを選択するには、method 引数を使用します。AB のサイズが異なる場合、imshowpair は、両方のイメージが同じサイズになるように、小さい方のイメージの下端と右端を 0 でパディングします。既定では、imshowpairAB の強度値をそれぞれ別々にスケーリングします。imshowpair はイメージ オブジェクト obj を返します。

obj = imshowpair(A,RA,B,RB) は、RA および RB で提供される空間参照情報を使用して、イメージ AB の差を表示します。RA および RB は空間参照オブジェクトです。

obj = imshowpair(___,method)method で指定された可視化メソッドを使用します。

obj = imshowpair(___,Name,Value) は、上記の任意の構文を用いて、1 つ以上の Name,Value の引数のペアをもつ追加オプションを指定します。

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"diff""blend" の 2 つの異なる可視化メソッドを使用してグレースケール イメージのペアを表示します。

イメージをワークスペースに読み込みます。コピーを作成して、回転オフセットを適用します。

A = imread("cameraman.tif");
B = imrotate(A,5,"bicubic","crop");

AB の差を表示します。

imshowpair(A,B,"diff")

AB の混合オーバーレイを表示します。

figure
imshowpair(A,B,"blend","Scaling","joint")

イメージを読み取ります。コピーを作成して、回転および明度の調整を適用します。

A = dicomread("CT-MONO2-16-ankle.dcm");
B = imrotate(A,10,"bicubic","crop");
B = B * 0.2;

この例では、イメージ AB の解像度は 0.2 mm であることがわかっています。2 つの空間参照オブジェクトを使用してこの情報を提供します。

RA = imref2d(size(A),0.2,0.2);
RB = imref2d(size(B),0.2,0.2);

既定のメソッド ("falsecolor") を使用してイメージを表示し、各イメージに別々の明度スケーリングを適用します。imshowpair によって作成される image オブジェクトの親となる axes を指定します。

figure;
hAx = axes;
imshowpair(A,RA,B,RB,"Scaling","independent","Parent",hAx);

入力引数

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表示されるイメージであり、グレースケール イメージ、トゥルーカラー イメージまたはバイナリ イメージとして指定されます。

表示されるイメージであり、グレースケール イメージ、トゥルーカラー イメージまたはバイナリ イメージとして指定されます。

入力イメージに関する空間参照情報。imref2d クラスの空間参照オブジェクトとして指定します。

入力イメージに関する空間参照情報。imref2d クラスの空間参照オブジェクトとして指定します。

結合イメージを表示するための可視化メソッド。次のいずれかの値に指定します。次の表に示すイメージは、垂直方向の小さな平行移動の適用前後におけるピーマンのイメージを比較しています。

説明サンプル表示
"falsecolor"AB を異なるカラー帯域で重ね合わせます。灰色の領域はイメージの強度が同じであることを示します。色の付いた領域はイメージの強度が異なることを示します。オプションとして、引数 ColorChannels を使用して表示色を指定します。この関数は、フォールスカラーで表示する前に RGB イメージをグレースケールに変換します。

Original and vertically translated peppers image displayed using the falsecolor method

"blend"アルファ ブレンディングを使用して AB を重ね合わせます。表示の強度は 2 つのイメージの平均値になります。

Original and vertically translated peppers image displayed using the blend method

"checkerboard"AB の四角形の領域を交互に入れ替えてイメージを表示します。

Original and vertically translated peppers image displayed using the checkerboard method

"diff"AB から差分イメージを表示します。この関数は、差分イメージを計算する前に RGB イメージをグレースケールに変換します。

Original and vertically translated peppers image displayed using the difference method

"montage"同じ Figure 内で AB を隣り合わせて配置します。

Original and translated peppers image displayed using the montage method

データ型: char | string

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: "Scaling","joint" は、AB の強度値を 1 つのデータ セットとして合わせてスケーリングします。

入力イメージごとの出力カラー チャネル。次の表のいずれかの値として指定します。この引数は、method"falsecolor" として指定されている場合にのみ可視化に影響します。

[R G B]赤、緑、青のチャネルに割り当てるイメージを指定する 3 要素ベクトルです。R、G および B の値は、1 (最初の入力イメージ)、2 (2 番目の入力イメージ) および 0 (それ以外のイメージ) でなければなりません。
"red-cyan"ベクトル [1 2 2] のショートカットです。赤とシアンのステレオ アナグリフに適しています。
"green-magenta"ベクトル [2 1 2] のショートカットで、高いコントラストのオプションです。さまざまな種類の色覚異常の方に適しています。

イメージのスケーリング時に使用する内挿手法。次のいずれかの値を指定します。

説明
"nearest"最近傍内挿 (既定の設定)
"bilinear"双一次内挿

imshowpair によって作成される image オブジェクトの親。axes オブジェクトとして指定します。

強度スケーリング オプション。以下のいずれかの値に指定します。

"independent"AB の強度値をそれぞれ別々にスケーリングします。
"joint"複数のイメージの強度値を、同じイメージ内にあるものとして一緒にスケーリングします。このオプションは、他のイメージのダイナミック レンジ外にある埋め込み値を 1 つのイメージが含む、モノモーダル イメージのレジストレーションを可視化するときに便利です。
"none"追加のスケーリングはありません。

データ型: char | string

出力引数

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2 つのイメージの可視化。image オブジェクトとして返されます。

ヒント

  • 関数 imfuse を使用して、ファイルに保存できる合成した可視化を作成します。関数 imshowpair を使用して、合成した可視化を画面に表示します。

  • ライブ エディターでは Figure のタイトルが途切れて表示されることがあります。タイトル全体が表示されるようにするには、親座標軸オブジェクトの PositionContraint プロパティを "outerposition" に設定します。プロパティ値は、関数 imshowpair より後、関数 title より前に更新します。

    I = imread("peppers.png");
    imshowpair(I,I)
    ax = gca;
    ax.PositionConstraint = "outerposition";
    title("Peppers");
    名前と値の引数 Parent を使用して親座標軸を指定する場合は、指定した親座標軸オブジェクトの PositionConstraint プロパティを設定します。座標軸位置のプロパティの詳細については、座標軸のレイアウトの制御を参照してください。

バージョン履歴

R2012a で導入