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imadjustn

N 次元ボリューム イメージの強度値の調整

説明

J = imadjustn(V) は N 次元ボリューム強度イメージ V の値を J 内の新しい値にマッピングします。imadjustn は出力ボリューム イメージ J のコントラストを増大させます。

既定では、imadjustn はすべてのピクセル値の下位 1% と上位 1% を飽和させます。この構文は、imadjustn(V,stretchlim(V(:))) と等価です。

J = imadjustn(V,[low_in high_in])V の値を範囲 [0, 1] の新しい値にマッピングします。low_in より小さい値は 0 にマッピングし、high_in より大きい値は 1 にマッピングします。

J = imadjustn(V,[low_in high_in].[low_out high_out]) は、low_inhigh_in の間の値が low_outhigh_out の間の値にマッピングされるように、V の値を J の新しい値にマッピングします。low_in より小さい値は low_out にクリップされ、high_in より大きい値は high_out にクリップされます。

high_outlow_out より小さい場合、imadjustn は写真のネガのように出力イメージ ボリュームを反転します。

J = imadjustn(V,[low_in high_in],[low_out high_out],gamma) は、非線形ガンマ曲線を使用して V の値を J にマッピングします。

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3 次元イメージをワークスペースに読み込み、イメージを double データ型で保存します。

load mristack;
V1 = im2double(mristack);

イメージの断面を表示します。

figure
slice(V1,size(V1,2)/2,size(V1,1)/2,size(V1,3)/2)
colormap gray
shading interp

Figure contains an axes object. The axes object contains 3 objects of type surface.

イメージの強度値を調整します。imadjustn は 0.2 と 0.8 の間の入力値を [0, 1] の既定出力範囲にマッピングします。imadjustn は、0.2 より小さく 0.8 より大きな入力値を切り取ります。

V2 = imadjustn(V1,[0.2 0.8],[]);

コントラストが調整されたイメージの断面を表示します。

figure
slice(V2,size(V2,2)/2,size(V2,1)/2,size(V2,3)/2)
colormap gray
shading interp

Figure contains an axes object. The axes object contains 3 objects of type surface.

入力引数

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ボリューム強度イメージ。N 次元の数値配列として指定します。

データ型: single | double | int16 | uint8 | uint16

入力イメージの値の範囲。範囲 [0, 1] の値を持つ、フォーム [low_in high_in] の 2 要素ベクトルとして指定します。強度値を調整する前に、imadjustn は入力イメージを double クラスに変換し (im2double を使用)、値を [0, 1] の範囲に再スケーリングします。double への変換後、low_inhigh_in は指定した入力範囲に対応します。

[low_in high_in] に空行列 ([]) を使用して [0 1] の既定値を指定できます。

データ型: double

出力イメージの値の範囲。範囲 [0, 1] の値を持つ、[low_out high_out] 形式の 2 要素ベクトルとして指定します。強度値を調整する前に、imadjustn は入力イメージを double クラスに変換し (im2double を使用)、値を [0,1] の範囲に再スケーリングします。double への変換後、low_outhigh_out は指定した出力範囲に対応します。強度値を調整したら、imadjustn がイメージを入力イメージのデータ型に変換します。

[low_out high_out] に空行列 ([]) を使用して [0 1] の既定値を指定できます。

データ型: double

VJ の値の関係を表すガンマ曲線の形状。数値スカラーとして指定します。

  • 引数を省略した場合、gamma は既定の 1 が使用され、線形マッピングが実行されます。

  • 値が 1 未満の場合、imadjustn のマッピングでは高い (明るい) 出力値の方に重みが加わります。

  • 値が 1 より大きい場合は、imadjustn のマッピングでは低い (暗い) 出力値の方に重みが加わります。

データ型: double

出力引数

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強度値が調整されたボリューム。N 次元ボリューム強度イメージとして返されます。出力ボリュームは、入力イメージと同じクラスになります。

バージョン履歴

R2017b で導入