entropy

グレースケール イメージのエントロピー

構文

e = entropy(I)

説明

e = entropy(I) はグレースケール イメージ I のエントロピーを返します。エントロピーとは乱雑さの統計的尺度であり、入力イメージのテクスチャを特徴付けるために使用することができます。

例

グレースケール イメージのエントロピーの計算

イメージをワークスペースに読み取ります。

I = imread('circuit.tif');

エントロピーを計算します。

J = entropy(I)

J = 
6.9439

入力引数

I — グレースケール イメージ

数値配列 | logical 配列

グレースケール イメージ。任意の次元の数値配列または logical 配列として指定します。関数 entropy では、データ型が double および single であるイメージの値の範囲は [0, 1] でなければなりません。I が [0, 1] の範囲外の値をもつ場合、関数 rescale を使用して、想定される範囲に値を再スケーリングできます。

データ型: double | uint8 | uint16 | uint32 | logical

出力引数

e — エントロピー

数値スカラー

イメージ I のエントロピー。数値スカラーとして返されます。

データ型: double

詳細

エントロピー

エントロピーは -sum(p.*log2(p)) で定義されます。ここで、p には imhist から返された正規化ヒストグラム カウントが格納されます。

既定では、entropy は logical 配列では 2 個のビンを、uint8、uint16、または double 配列では 256 個のビンを使用します。entropy は、ヒストグラム カウントを計算するため、logical 以外のデータ型を uint8 に変換します。その結果、ピクセル値は離散的となってビンの値に直接対応付けられます。

参照

[1] Gonzalez, R. C., R. E. Woods, and S. L. Eddins. Digital Image Processing Using MATLAB. New Jersey, Prentice Hall, 2003, Chapter 11.

拡張機能

C/C++ コード生成

MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

entropy では C コードおよび C++ コードの生成がサポートされています (MATLAB^® Coder™ が必要)。詳細については、イメージ処理のコード生成を参照してください。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

R2023a: C コード生成のサポート

entropy は、C コードの生成をサポートするようになりました (MATLAB Coder が必要)。

参考

imhist | entropyfilt