モルフォロジーの境界パディング
入力イメージに関心のあるピクセル上で、モルフォロジー関数を構造化要素の原点に配置します。イメージのエッジでのピクセルは、構造化要素で定義された近傍の一部をイメージの境界を越えて拡大します。
境界ピクセルを処理するために、モルフォロジー関数は (あたかも行や列を追加したかのように) 定義されていないピクセルに値を割り当てて、イメージをパディングします。これらのパディングのピクセルの値は、膨張操作と収縮操作に応じて変化します。次の表には、バイナリ イメージとグレースケール イメージの両方に対して膨張と収縮を行う場合のパディングに関するルールが記載されています。
イメージのパディングのルール
操作 | ルール |
---|---|
膨張 | イメージ境界を越えたピクセルは、使用しているデータ型で与えられる最小値を割り当てます。 バイナリ イメージの場合、これらのピクセルは 0 と仮定しています。グレースケール イメージの場合、 |
収縮 | イメージ境界を越えたピクセルには、使用しているデータ型で与えられる "最大" 値が割り当てられます。 バイナリ イメージの場合、これらのピクセルは |
メモ
膨張操作に対して最小値を、収縮操作に対して最大値を使用することで、ツールボックスは "境界の影響" を避けることができます。ここでは、出力イメージの境界近傍は残りのイメージと同化することはありません。たとえば、収縮を最小値でパディングする場合、イメージの収縮を行うと、出力イメージの周りは黒で縁どられます。
参考
strel
| offsetstrel
| imdilate
| imerode
| imclose
| imopen