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表示基本設定の管理
Image Processing Toolbox™ がイメージをどのように表示するかは、基本設定を使用するか、関数の名前と値の引数を使用して制御できます。基本設定は、imshow
とイメージ ビューアー アプリのすべてのイメージに対する既定の表示設定を制御します。また、imshow
などの関数で名前と値の引数を使用することにより、個々のイメージについて既定の基本設定をオーバーライドすることもできます。
このページでは、基本設定および名前と値の引数を使用してイメージの表示方法を制御する方法を説明します。
ツールボックスの基本設定の取得
以下のオプションのいずれかを使用して、現在の基本設定の値を取得します。
対話的に行う — [基本設定] ウィンドウを使用します。このウィンドウにアクセスするには、[ホーム] タブの [環境] セクションで
[基本設定] をクリックします。[基本設定] ウィンドウは、イメージ ビューアー アプリの [ファイル]、[基本設定] から開くこともできます。
プログラムで行う — 関数
iptgetpref
を使用します。たとえば、以下のコードはImtoolInitialMagnification
基本設定の値を取得します。iptgetpref("ImtoolInitialMagnification")
ans = 100
ツールボックスの基本設定の設定
以下のオプションのいずれかを使用して、Image Processing Toolbox の基本設定を設定します。
対話的に行う — [基本設定] ウィンドウを使用します。このウィンドウにアクセスするには、[ホーム] タブの [環境] セクションで
[基本設定] をクリックします。[基本設定] ウィンドウは、イメージ ビューアー アプリの [ファイル]、[基本設定] から開くこともできます。
メモ
MATLAB® Online™ では、[基本設定] ウィンドウ の [MATLAB]、[Image Display] で
imshow
表示設定にアクセスします。 (R2023a 以降)プログラムで行う — 関数
iptsetpref
を使用します。たとえば、以下のようにコードを指定すると、imshow
は表示するイメージの周囲にぴったり合うように Figure ウィンドウのサイズを既定で変更します。iptsetpref("ImshowBorder","tight");
ツールボックスの基本設定の完全な一覧については、iptsetpref
のリファレンス ページを参照してください。
基本設定および名前と値の引数を使用したイメージ表示の制御
この例は、"イメージ ビューアー" 内のイメージ倍率の制御を、基本設定を使用して行う方法と、名前と値の引数を使用して行う方法を示しています。Image Processing Toolbox の基本設定は、関数の既定の表示動作を設定します。名前と値の引数を使用して、個々のイメージについて既定の基本設定をオーバーライドできます。
出荷時の既定の設定を使用したイメージの表示
関数 imtool
は、"イメージ ビューアー" アプリでイメージを開きます。既定で、このアプリは、ImtoolInitialMagnification
基本設定で指定された倍率でイメージを表示します。元の既定値は 100
です。これは、アプリがイメージを 100% の倍率で読み込むことを意味します。
imtool("peppers.png")
基本設定を使用した既定の更新
イメージを既定で 80% の倍率で表示するには、[基本設定] ウィンドウまたは関数 iptsetpref
を使用して ImtoolInitialMagnification
値を更新します。これで、"イメージ ビューアー" はイメージを既定で 80% の倍率で表示するようになります。
iptsetpref("ImtoolInitialMagnification",80); imtool("peppers.png")
名前と値の引数を使用した基本設定のオーバーライド
既定値を変更せずに、ある 1 つのイメージを 50% の倍率で表示するには、imtool
を呼び出すときに名前と値の引数 InitialMagnification
を含めます。ImtoolInitialMagnification
基本設定を更新する必要はありません。
imtool("peppers.png",InitialMagnification=50)