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resample

(非推奨) iddata オブジェクトに格納された時間領域データの、間引きまたは内挿によるリサンプリング (Signal Processing Toolbox ソフトウェアが必要)

resample は推奨されません。代わりに idresamp を使用して、timetable、数値行列、および iddata オブジェクトの形式で推定データをリサンプリングしてください。Signal Processing Toolbox™ の有無は問いません。詳細については、バージョン履歴を参照してください。

説明

datar = resample(data,P,Q) は、data のデータをリサンプリングします。data は係数 P で内挿されてから、係数 Q で間引きされます。たとえば、コマンド resample(z,1,Q) は係数 Q による間引きになります。

datar = resample(data,P,Q,order) は、内挿と間引きの前に、指定された order のフィルターを適用してデータをフィルター処理します。

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データのサンプリング レートを上げて、リサンプリングされたデータと元のデータの信号を比較します。

idinput を使用して、5 つの正弦波から成る正弦波の合計の信号として、2 つの周期のそれぞれに 20 サンプルを含む入力信号 u を生成します。

u = idinput([20 1 2],'sine',[],[],[5 10 1]);
plot(u)

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type line.

uiddata オブジェクト ui に再パッケージ化します。開始時間を 0 に設定します。正弦波の合計の信号は帯域に制限があるため、'intersample''bl' に設定します。

ui = iddata([],u,1,'tstart',0,'intersample','bl');

PQ の係数にそれぞれ 25 と 3 を使用してデータをリサンプリングします。これらの値により、サンプル レートが約 8.3 倍に上がります。

ur = resample(ui,25,3);
plot(ui,ur)
legend('ui','ur')

Figure contains an axes object. The axes object with title u1 contains 2 objects of type line. These objects represent ui, ur.

リサンプリングされた信号は元の信号よりも滑らかになっています。

入力引数

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元のデータ。入出力データまたは時系列データのいずれかを含む iddata として指定します。data に含まれる時間サンプルは等間隔でなければなりません。

リサンプリング係数の項。内挿係数と間引き係数を表す整数として指定します。リサンプリング後の新しいサンプル時間は、元のサンプル時間の Q/P 倍になります。

(Q/P)>1 に設定すると間引きになり、(Q/P)<1 に設定すると内挿になります。

内挿と間引きの前に resample で適用する FIR フィルターの次数。正の整数として指定します。

出力引数

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リサンプリングされたデータ。data と同じ型のデータを含む iddata として返されます。datar のデータの長さは、data のデータの長さの P/Q 倍に等しくなります。

アルゴリズム

resample は Signal Processing Toolbox の resample (Signal Processing Toolbox) 関数を呼び出します。data.InterSample プロパティで記述される入力信号のサンプル間の特性がアルゴリズムで考慮されます。

Signal Processing Toolbox のライセンスがない場合は、idresamp を使用してリンサンプリングを行います。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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