Main Content

このページの翻訳は最新ではありません。ここをクリックして、英語の最新版を参照してください。

c2dOptions

連続時間から離散時間への変換のためのオプション セットを作成

構文

opts = c2dOptions
opts = c2dOptions('OptionName', OptionValue)

説明

opts = c2dOptions は、c2d のための既定のオプションを返します。

opts = c2dOptions('OptionName', OptionValue) は、c2d コマンドのためのオプションを指定する、1 つ以上のコンマで区切った名前と値のペアを受け取ります。OptionName は一重引用符で囲みます。

入力引数

名前と値の引数

Method

離散化手法。以下のいずれかの値として指定。

'zoh'

ゼロ次ホールド。c2d は、サンプル時間 Ts にわたり制御入力が区分的に一定であると仮定します。

'foh'

三角形近似 (修正された 1 次ホールド)。c2d は、サンプル時間 Ts にわたり制御入力が区分的に線形であると仮定します。(1 の 228 ページを参照)

'impulse'インパルス不変法による離散化。
'tustin'

双一次 (Tustin) 変換既定では、既定で、c2d はプリワープなしで離散化し、非整数のむだ時間をサンプル時間の最も近い整数倍に丸めます。プリワープを含めるには、PrewarpFrequency オプションを使用します。非整数のむだ時間を近似するには、FractDelayApproxOrder オプションを使用します。

'matched'

極-零点マッチング法。(1 の 224 ページを参照)。既定で、c2d は非整数のむだ時間をサンプル時間の最も近い整数倍に丸めます。非整数のむだ時間を近似するには、FractDelayApproxOrder オプションを使用します。

'least-squares'最小二乗法。連続時間システムと離散時間システムのナイキスト周波数までの周波数応答間における誤差を最小化します。

各変換法のアルゴリズムの詳細については、連続/離散の変換方法を参照してください。

既定値: 'zoh'

PrewarpFrequency

rad/TimeUnit で指定する 'tustin' メソッドのプリワープ周波数。ここで、TimeUnit は時間単位であり、離散システムの TimeUnit プロパティで指定されます。正のスカラー値を取ります。値 0 は、プリワープのない標準の 'tustin' メソッドに対応します。

既定値: 0

FitOrder

'least-squares' メソッドの適合次数。整数として指定します。連続時間の周波数応答に適合する離散時間モデルの次数を指定します。連続時間モデルの次数を使用する場合は既定のオプション 'auto' のままにし、Nth 次の適合を使用する場合は整数 N に変更します。次数を減らすと、z = -1 での不安定な極または極-零点相殺に役立ちます。

既定値: 'auto'

FractDelayApproxOrder

'tustin' および 'matched' メソッドで非整数の遅延を近似するために使用される Triran フィルターの最大次数。整数値を取ります。値 0 は、c2d が非整数遅延をサンプル時間の最も近い整数倍に丸めることを意味します。

既定値: 0

すべて折りたたむ

2 つのランダムな連続時間状態空間モデルを生成します。

sys1 = rss(3,2,2);
sys2 = rss(4,4,1);

c2d のオプション セットを作成し、Tustin 離散化手法と 3.4 rad/s のプリワープ周波数を使用します。

opt = c2dOptions('Method','tustin','PrewarpFrequency',3.4);

同じオプション セットと異なるサンプル時間を使用して、モデル sys1sys2 を離散化します。

dsys1 = c2d(sys1,0.1,opt);
dsys2 = c2d(sys2,0.2,opt);

参考文献

[1] Franklin, G.F., Powell, D.J., and Workman, M.L., Digital Control of Dynamic Systems (3rd Edition), Prentice Hall, 1997.

バージョン履歴

R2012a で導入

参考