保護モデルのテスト
作成した保護モデルをテストするには、保護モデルのシミュレーション結果を元のモデルの出力と比較します。保護モデルは元のモデルから提供するので、元のモデルと保護モデルの両方が MATLAB® パス上に存在する場合があります。
親モデルで、Model ブロックの [モデル名] パラメーターで接尾辞を使用せずにモデル名を指定した場合には、保護モデルが保護されていないモデルに優先されます。出力をテストしているときにこの既定の設定をオーバーライドするには、Model ブロックの [モデル名] パラメーターに、保護されていないモデル .slx
の拡張子付きでファイル名を指定します。
Model ブロックの保護されていないバージョンと保護されているバージョンを比較するには、シミュレーション データ インスペクターを使用できます。この例では、hdlcoder_protected_model_parent_harness
と保護モデルを作成し内容を隠して HDL コードを生成するで作成した保護モデル hdlcoder_referenced_model_gain.slxp
を使用しています。
モデル
hdlcoder_protected_model_parent_harness
がまだ開かれていなければ開きます。open_system('hdlcoder_protected_model_parent_harness')
hdlcoder_protected_model_parent_harness/DUT/mynested
サブシステムの Model ブロックが元のモデルhdlcoder_referenced_model_gain.slx
を参照しており、保護モデルでないことを確認します。Model ブロックの出力信号のログを有効にします。出力信号を右クリックし、[選択した信号のログ] を選択します。
モデルをシミュレートし [シミュレーション データ インスペクター] をクリックします。シミュレーション データ インスペクターで、ログ記録した信号を選択してシミュレーション結果を確認します。このシミュレーション実行を
original_model_run
などの名前で保存します。ここで、Model ブロックの [ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスで [モデル名] を
hdlcoder_referenced_model_gain.slxp
に変更します。Model ブロックに、保護モデルを参照していることを示すバッジ アイコンが表示されます。保護モデルをまだ作成していない場合は、保護モデルを作成し内容を隠して HDL コードを生成するで説明している手順に従ってください。
モデルのシミュレーションを実行します。今回は保護モデルを参照しています。シミュレーションが完了したら、シミュレーション データ インスペクターに新しい実行が表示されます。この実行を
protected_model_run
として保存します。シミュレーション データ インスペクターで、[比較] タブをクリックします。[ベースライン] リストおよび [比較対象] のリストから
original_model_run
およびprotected_model_run
を選択します。実行を比較するには、[実行の比較] をクリックします。
この図は [ベースライン] リストと [比較対象] リストの比較を示しています。シミュレーション結果が一致していることを確認します。