テスト ベンチのクロック イネーブルの切り替え速度の指定
テスト ベンチのクロック イネーブルの切り替え速度を指定する状況
テスト ベンチで入力データをクロック イネーブルの入力の最大速度よりも遅い速度で駆動する場合は、テスト ベンチのクロック イネーブルの切り替え速度を指定します。
この指定を行うことでテスト カバレッジを向上させ、実際の入力データ速度をシミュレートすることができます。
メモ
クロック イネーブルの入力の最大速度はクロック サイクル N 回ごとに 1 回です。ここで N は、アップサンプリング後のクロック速度を元のクロック速度で除算した値です。[入力データ速度] を使用する場合のクロック イネーブルの動作については、クロック イネーブルの速度の指定を参照してください。
テスト ベンチのクロック イネーブルの切り替え速度の指定方法
テスト ベンチのクロック イネーブルの切り替え速度を設定するには、次の手順に従います。
HDL ワークフロー アドバイザーで [MATLAB から HDL へのワークフロー]、[HDL コード生成] を選択します。
[クロックと端子] タブの [クロック イネーブルの速度] オプションで [入力データ速度] を選択します。
[テスト ベンチ] タブの [入力データの間隔] に「0」またはクロック イネーブルの入力の最大間隔より大きい整数を入力します。
入力データの間隔 (I) テスト ベンチのクロック イネーブルの動作 I = 0 (既定値) クロック イネーブルの入力の最大速度、すなわち、N サイクルごとに 1 回アサートします。ここで N は、アップサンプリング後のクロック速度を元のクロック速度で除算した値です。 I < N 無効な設定です。エラーが発生します。 I = N I = 0 と同じです。 I > N I クロック サイクルごとにアサートします。
たとえば、次のタイミング図は [入力データの間隔] が 0 の場合のクロック イネーブルの動作を示しています。ここでは、クロック イネーブルの入力の最大速度は 2 サイクルごとに 1 回です。
次のタイミング図は、同じテスト ベンチと DUT で [入力データの間隔] が 3 の場合を示しています。