固定小数点ツールによる整数データ型オーバーライドの回避
選択されたシステムでデータ型オーバーライド (DTO) を実行する場合、固定小数点ツールはシステム内の各ブロックの出力データ型をオーバーライドします。DTO の影響を受けない唯一のブロックは、出力データ型が boolean
または列挙型であるブロック、および設計により DTO によって処理されないブロック (たとえば、Lookup Table ブロック) です。アプリケーションによっては、特定の信号のデータ型を保持したい場合もあります (たとえば、インデックスを表現するブロック)。
固定小数点ツールが特定のブロックのデータ型をオーバーライドしないようにするには、ブロックの数値型の DataTypeOverride
設定を Off
に設定します。
ブロックをダブルクリックして [ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスを開きます。
[信号属性] タブの [出力データ型] フィールドで、目的のデータ型を指定し、
DataTypeOverride
プロパティを[オフ]
に設定します。
コマンド ラインで、信号の numerictype
の [データ型オーバーライド] の設定を変更して、このオーバーライドをオフに設定できます。この例では、ブロックの出力データ型は、データ型オーバーライドが実行された後も、組み込みの uint8
に保持されます。
または、多くのブロックで使用可能な [固定小数点ツールによる変更に対して出力データ型の設定をロックする] パラメーターを使用して、固定小数点ツールによる現在のデータ型の置き換えを回避することもできます。