ne, ~=
2 つの配列の実際値が等しくないかどうかを判別
説明
例
2 つの fi
オブジェクトの比較
関数 ne
を使用して、2 つの fi
オブジェクトの実際値が等しくないかどうかを判別します。
a = fi(pi); b = fi(pi, 1, 32); a ~= b
ans = logical
1
入力 a
の語長は 16 ビットですが、入力 b
の語長は 32 ビットです。量子化後の a
の値が b
の値よりも大きいため、関数 ne
は 1
を返します。
double と fi
オブジェクトの比較
double を fi
オブジェクトと比較するときは、固定小数点 fi
オブジェクトの値を基準に、浮動小数点の double が値の相対的な "順序" を保持する型にキャストされます。この動作により、関係演算は生成されたコードに浮動小数点値を導入せずに fi
オブジェクトと浮動小数点定数の間で機能します。
a = fi(pi); b = pi; ne(a,b)
ans = logical 1
入力引数
A,B
— オペランド
スカラー | ベクトル | 行列 | 多次元配列
オペランド。スカラー、ベクトル、行列または多次元配列として指定します。入力 A
と B
は、同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| fi
複素数のサポート: あり
拡張機能
C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
使用に関するメモと制限:
バイアスが異なる固定小数点信号はサポートされません。
HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための VHDL、Verilog および SystemVerilog のコードを生成します。
バージョン履歴
R2006a より前に導入R2022a: 暗黙的な拡張の変更は演算子の引数に影響
R2022a から fi
の ne
に対する暗黙的な拡張が追加されたことにより、それまで基本演算でエラーを返していた一部の引数の組み合わせで結果が出力されるようになりました。
コードで要素単位の演算子を使用し、以前 MATLAB® の返していたサイズの不一致エラーに依存している場合 (特に try/catch
ブロック内)、コードは今後、これらのエラーをキャッチしなくなることがあります。
基本的な配列演算に必要な入力サイズの詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。
R2022a: 関係演算子を使用した fi
オブジェクトと浮動小数点数の比較における精度の改善
以前のリリースでは、single または double を fi
オブジェクトと比較するときに、浮動小数点値が fi
オブジェクトと同じ語長と符号属性にキャストされていました。これにより、正しい結果が得られないことがありました。次に例を示します。
fi(0,0,8) > [-1,10]
ans = 1×2 logical array 0 0
fi(65534) fi(65534.25) == 65534.25
ans = 65534 DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling Signedness: Signed WordLength: 16 FractionLength: -1 ans = logical 1
R2022a 以降では、fi
オブジェクトを浮動小数点数と比較する関係演算子で、常に数学的に正しい動作が返されるようになります。前の例の結果は次のようになります。
fi(0,0,8) > [-1,10]
ans = 1×2 logical array 1 0
更新後のアルゴリズムで得られる結果はわずかですが、正確であることに注目してください。次に例を示します。
fi(pi) == pi
ans = logical 0
fi
オブジェクトと浮動小数点の single または double の間の比較演算について、シミュレーション結果が以前のリリースよりも正確になる可能性があります。更新後のアルゴリズムでは、3 ビット以下ですが語長がやや増加するため、シミュレーションの効率がわずかに変わることがあります。
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