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複数フォルダーからのコードの統合

複数のコード生成フォルダーから生成されたコードを統合するのを支援するため、実行できるアクションについて以下の表で情報を提供します。

アクション情報サポートされる統合のタイプ

モデル間での一貫したコンフィギュレーション パラメーターの使用

モデルのグループを統合する必要がある場合、モデル間で一貫したコンフィギュレーション セットを使用するようにします。

各モデルについて、共有ユーティリティ チェックサム ファイルからハッシュ テーブル checksummap.mat を作成できます。ハッシュ テーブルのキーと値のペアにより、モデル パラメーターに関する情報が得られます。この情報によって、モデル間で使用しなければならないパラメーターの値を決定できます。詳細については、共有ユーティリティ コード チェックサムの管理を参照してください。

パラメーターの値がモデル間で一貫しているかどうかを判別するには、各モデルで、パラメーターの値を指定するモデリング ガイドラインへの準拠のチェックを実行できます。詳細については、高信頼性システム モデリング ガイドラインのモデル アドバイザー チェックを参照してください。

モデルのグループに対して、同じコンフィギュレーション パラメーターを指定できます。たとえば、各モデルで、コンフィギュレーション参照を使用してデータ ディクショナリの同じコンフィギュレーション セットにアクセスできます。同じコンフィギュレーション セットを使用する場合、各モデルで生成されたデータ型は同じであり、対応する rtwtypes.h ファイルは、コメントを除いて等価です。さまざまなモデルからコードを統合するには、単一の rtwtypes.h ファイルを選択できます。詳細については、以下を参照してください。

同一リリース、リリース間

共有ユーティリティ コードの再利用

モデルで共有ユーティリティ フォルダーを指定することで、ソフトウェア コンポーネント間でデータと関数を再使用できます。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで、[共有コードの配置][共有場所] に設定します。

ソフトウェア コンポーネントでユーティリティ フォルダーを共有するようにする必要がある場合は、共通の作業フォルダーからコードを生成するか、ファイル生成制御パラメーター CodeGenFolder を通じて同じコード生成フォルダーを指定します。詳細については、ビルド プロセスのフォルダーの管理を参照してください。

異なるリリースで生成された同じ名前のユーティリティ ファイルは、ファイルのスタイルやコメントが違っていても、機能的には等価です。リリース間のコード統合では、ExistingSharedCode パラメーターを使用して、既存のフォルダーからの共有ユーティリティ コードの再使用を指定できます。詳細については、以下を参照してください。

同一リリース、リリース間

生成されたヘッダー ファイルの更新の回避

一般に、モデルをビルドする際、 _sharedutils または _shared フォルダーにある既存のヘッダー ファイル (およびソース ファイル) は再生成されません。ただし、コード ジェネレーターが、フォルダーにある既存のヘッダー ファイルを上書きする場合があります。ヘッダー ファイル生成の依存関係を説明しているコード ジェネレーター ヘッダー ファイルの表で、一部のヘッダー ファイル (たとえば rtwtypes.h および multiword_types.h) の上書きを回避する方法に関する情報を説明しています。

詳細については、以下を参照してください。

N/A

リリース間の SIL または PIL ブロックの使用

リリース間の SIL または PIL ブロックを使用して、以前のリリース (R2010a 以降) から生成されたコードを現在のリリースから生成されたコードと統合できます。詳細については、リリース間のコード統合を参照してください。

同一リリース、リリース間

CRL と ExistingSharedCode の使用

コード置換ライブラリ (CRL) と ExistingSharedCode パラメーターのアプローチを、個別にも、組み合わせても使用できます。

  • CRL のアプローチではコード生成のカスタマイズをサポートしており、一部の共有ユーティリティ ファイルの生成は除外されています。CRL で置換されないユーティリティ ファイルの使用を管理しなければなりません。詳細については、コード置換ライブラリの開発を参照してください。

  • 以前生成されたユーティリティ ファイルに基づく ExistingSharedCode のアプローチでも、カスタマイズをサポートしており、ユーティリティ ファイルの再生成を抑止しています。カスタマイズが不要の場合、ExistingSharedCode のアプローチは、設定と管理がより簡単です。詳細については、リリース間での共有ユーティリティ コードの再利用を参照してください。

同一リリース、リリース間

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