ビルド プロセスのフォルダーの管理
Simulink® ブロック線図の更新およびモデルのビルドで生成されたファイルは、ビルド プロセスによって既定で指定されるフォルダー階層内に配置されます。たとえば次のような場合に、ビルド プロセス フォルダーの既定の指定を変更できます。
企業が、現在の作業フォルダーをコード生成フォルダーまたはシミュレーション キャッシュ フォルダーの場所として使用しない場合。
コード生成フォルダーをバージョン管理の対象としていても、シミュレーション キャッシュ フォルダーはバージョン管理の対象としていない場合。
MATLAB® セッション パラメーター CacheFolder
、CodeGenFolder
、および CodeGenFolderStructure
は、ビルド プロセスのフォルダーの場所を指定するファイル生成制御パラメーターです。MATLAB セッションの開始時に、これらの Simulink 基本設定によってパラメーターの値が決定します。
Simulation cache folder – CacheFolder
Code generation folder – CodeGenFolder
Code generation folder structure – CodeGenFolderStructure
MATLAB セッション中にパラメーターを変更するには、Simulink.fileGenControl
を使用します。設定したパラメーター値は MATLAB セッションが終了すると無効になります。
ファイル生成制御パラメーター
次の表に、パラメーターを使用してビルド プロセス フォルダーを管理する方法の詳細を示します。
MATLAB セッション パラメーター | Simulink 基本設定 | 説明 |
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| Simulation cache folder | Simulink ブロック線図の更新およびシミュレーションとコード生成用のモデル ビルド アーティファクトで生成されたファイルは、ビルド プロセスによってシミュレーション キャッシュ フォルダー 既定 ( このパラメーターを使用して別のフォルダーを指定できます。実行する操作の例:
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| Code generation folder | システム ターゲット ファイルを使用して Simulink モデルから量産コードを生成するビルド プロセスは、量産コードをコード生成フォルダー 実行可能プログラム ファイルを生成する場合、ビルド プロセスはファイル 既定 ( このパラメーターを使用して別のフォルダーを指定できます。たとえば、生成された量産コードを以下とは分離する場合:
ドライブのルート フォルダーをコード生成フォルダーとして指定すると、ビルド プロセスはモデルのコードを生成できません。例: |
| Code generation folder structure | コード生成フォルダー内にフォルダーの構造を指定する場合は、このパラメーターを使用します。たとえば、さまざまなターゲット環境のモデルを構成する場合、各モデルで生成されたコードに対して個別のサブフォルダーを指定できます。 |
ビルド プロセスのフォルダー
次の表に、CodeGenFolderStructure
によるシミュレーション キャッシュ フォルダー内およびコード生成フォルダー内でフォルダー構造を制御する方法の詳細を示します。
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| 説明 |
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ビルド プロセスはシステム ターゲット ファイルとハードウェア デバイスの構成情報を使用して、サブフォルダー | 生成されたソース コード、およびビルド プロセス中に作成されたその他のファイルが格納されるビルド フォルダー。 生成されたコード モジュール
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| サービス コード インターフェイス構成を使用するコンポーネント モデルのコードを生成するときに作成されるフォルダー。 ターゲット プラットフォーム サービスの関数プロトタイプを指定するヘッダー ファイル 詳細については、Generate and Verify CodeおよびIdentify and Package Files for Deploymentを参照してください。 |
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詳細については、Generate and Verify CodeおよびIdentify and Package Files for Deploymentを参照してください。 |
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| ビルド プロセスで生成されたレポート ファイルが含まれるコード生成レポート フォルダー。 |
| | モデル参照ターゲット ファイル。 |
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| | コード生成中に使用される MAT ファイル。 |
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| モデル間で共有されるモデル参照システム ターゲット ファイル用のユーティリティ関数。 フォルダーには生成された共有ユーティリティ コードをコンパイルするための |
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| 参照モデルのシミュレーション ターゲット ファイル。 |
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| コード生成中に使用される MAT ファイル。 |
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| モデル間で共有されるシミュレーション システム ターゲット ファイル用のユーティリティ関数。 |
システム ターゲット ファイルが ERT ベースの場合、以下のモデル コンフィギュレーション パラメーターによっても共有ユーティリティ コードの場所が制御されます。
RTW.getBuildDir
を使用してモデルのビルド フォルダー情報を表示できます。
参考
RTW.getBuildDir
| Simulink.fileGenControl