ASAP2 ファイル生成のためのモデル データ要素の構成
モデルから ASAP2 ファイルを生成すると、モデル内のデータ要素に関する特性や測定変数などの情報が ASAP2 ファイルに含まれます。各データ要素について、メモリ アドレス、ストレージ構造、データ型、変換ルールなどの情報が記述されます。ASAP2 ファイルにおけるデータ要素の記述方法を Simulink® でカスタマイズできるようになりました。それらの特性や測定のうち、関心がある情報だけを選択して ASAP2 ファイルにエクスポートできます。
ASAP2 ファイル生成用にデータ要素を構成するには、コード マッピング エディター – C に表示される次のタブを使用します。
Inports
Outports
パラメーター
データ ストア
信号/状態
キャリブレーション属性の表示
複数のデータ要素をもつモデルを開きます。
openExample('ConfigurationRapidPrototypingInterface'); cm = coder.mapping.api.get('ConfigurationRapidPrototypingInterface');
Embedded Coder® アプリを開きます。[C コード] タブで、[コード インターフェイス] + [個々の要素コードのマッピング] を選択します。
[C コード] タブで、[設定] + [キャリブレーションおよび測定プロパティ] を選択します。
ASAP2 ファイル生成用の入力端子の構成
[入力端子] タブで、入力端子を選択し、 アイコンをクリックします。
入力端子の測定プロパティのフィールドを指定します。
あるいは、コマンド ラインで次のコマンドを入力できます。
setInport(cm,'In1','CalibrationAccess','Calibration'); setInport(cm,'In1','CompuMethod','CM_Inport'); setInport(cm,'In1','DisplayIdentifier','inport_display_name'); setInport(cm,'In1','Format','%4.2');
モデルを作成します。
次のコマンドを使用して ASAP2 ファイルを生成します。
coder.asap2.export('ConfigurationRapidPrototypingInterface');
ASAP2 ファイルでエクスポートされた入力端子を調べ、指定したフィールドが含まれていることを確認します。
同じ方法で出力端子を構成できます。既定では、すべての入力端子と出力端子が A2L ファイルにエクスポートされます。いずれかの入力端子または出力端子を A2L ファイルにエクスポートしない場合は、次のコマンドを使用して Export
プロパティを false に設定します。
setInport(cm,'In1','Export',false);
ASAP2 ファイル生成用のパラメーターの構成
[パラメーター] タブで、パラメーターを選択し、 アイコンをクリックします。
パラメーターのキャリブレーション プロパティのフィールドを指定します。
あるいは、コマンド ラインで次のコマンドを入力できます。
setModelParameter(cm,'LOWER','CalibrationAccess','NoCalibration'); setModelParameter(cm,'LOWER','CompuMethod','CM_param'); setModelParameter(cm,'LOWER','DisplayIdentifier','param_lower'); setModelParameter(cm,'LOWER','Format','%4.2');
モデルを作成します。
次のコマンドを使用して ASAP2 ファイルを生成します。
coder.asap2.export('ConfigurationRapidPrototypingInterface');
ASAP2 ファイルでエクスポートされたパラメーターを調べ、指定したフィールドが含まれていることを確認します。
メモ
[タイプ] が [その他] に設定されているカスタム ストレージ クラスに関連付けられている要素の場合、カスタム ストレージ クラスのカスタム属性クラスを作成し、true に設定された Boolean プロパティ SupportSILPIL
にカスタム属性クラスを関連付けます。詳細については、追加の生成コードを生成するインターフェイスを参照してください。
同じ方法でデータ ストアや状態を構成できます。既定では、信号、状態、およびデータ ストアが A2L ファイルにエクスポートされます。いずれかのデータ要素を A2L ファイルにエクスポートしない場合は、次のコマンドを使用して Export
プロパティを false に設定します。
setModelParameter(cm,'LOWER','Export',false);
メモ
信号、状態、データ ストア、およびパラメーターを A2L ファイルにエクスポートするには、データ要素を非自動ストレージ クラスとして構成します。
ビデオ - キャリブレーション プロファイルを使用した ASAP2 ファイルのカスタマイズ
このビデオでは、キャリブレーション プロファイルを使用して ASAP2 ファイルをカスタマイズする方法を説明します。
参考
setSignal
| setInport
| setOutport
| setModelParameter
| setDataStore
| setState
| coder.asap2.export
| coder.mapping.api.CodeMapping
| コード マッピング エディター – C