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UDP Send

UDP メッセージの送信

  • UDP Send block

ライブラリ:
DSP System Toolbox / Sinks

説明

UDP Send ブロックは、ユーザー データグラム プロトコル (UDP) を使用して、ネットワーク経由でデータ パケットを送信します。UDP は、単純なメッセージベースのコネクションレス型プロトコルであり、エンドツーエンドの接続はありません。このプロトコルは、受信側の準備が整っているかどうかを確認せずに、送信元から宛先に一方向にデータ パケットを送信します。このプロトコルにはハンドシェイク メカニズムがありません。データ パケットは、さまざまな理由で破棄される可能性があります。UDP には確認応答、再送信、またはタイムアウトがありません。ただし、UDP は非常に単純な送信プロトコルであり、時間的に制約のある用途など、再送信によって遅延するパケットを待つよりもパケットを破棄する方が望ましい場合に適しています。

UDP Send ブロックは、入力データ ベクトルを UDP パケットとしてリモート IP ネットワーク ポートに送信します。このブロックの UDP パケット送信先のリモート IP ポート番号は、生成されたコードで調整することができます。

一部の Simulink® ブロックと、それらのブロックを含むモデルから構築された .exe ファイルには、Windows®.dll ファイルなどの共有ライブラリが必要です。UDP Send ブロックには networkdevice.dll ライブラリ ファイルが必要です。この要件を満たすには、packNGo (Simulink Coder) 関数のページの例に従って、モデルのコード ファイルをパッケージ化します。結果として得られる圧縮フォルダーには、networkdevice.dll といった、モデルに必要な .dll ファイルが格納されます。このタイプの .exe ファイルを MATLAB® 環境の外部で実行するには、必要な .dll ファイルを .exe ファイルと同じフォルダーに置くか、Windows システム パス上のフォルダーに置きます。詳細については、How To Run a Generated Executable Outside MATLABを参照してください。

端子

入力

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ブロックが UDP パケットとして送信する入力データ ベクトルを指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | Boolean
複素数のサポート: あり

パラメーター

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UDP パケットの送信先となる IP アドレスまたはホスト名を指定します。ホスト名を指定する場合は string として指定します。UDP パケットをブロードキャストする場合は '255.255.255.255' を指定します。

UDP パケットの送信先となる IP ポート番号を指定します。このパラメーターは生成されたコードでは調整できますが、シミュレーション中は調整できません。

Linux® で IP ポート番号を 1024 未満に設定するには、MATLAB を root 権限で実行します。たとえば、Linux のコマンド ラインで sudo matlab と入力します。

ブロックがシステムによって割り当てられたローカル ポート番号を使用するか、[ローカル IP ポート] パラメーターで指定したローカル ポート番号を使用するかを指定します。ポート番号をシステムによって割り当てる場合は、[自動的に決定] を選択します。受信アドレスにおいて特定のポート番号で UDP パケットを受信する必要がある場合は、[ダイアログにより指定] を選択し、[ローカル IP ポート] パラメーターを使用してポート番号を指定します。

UDP パケットの送信元となる IP ポート番号を指定します。受信アドレスにおいて特定のポート番号でメッセージを受信する必要がある場合は、このパラメーターを使用します。

パラメーターの依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ローカル IP ポートのソース][ダイアログにより指定] に設定します。

UDP パケットを送信するバッファーのサイズをバイト単位で指定します。バッファー オーバーフローによるデータの損失を回避するため、バッファーを十分に大きくしてください。

ブロックの特性

データ型

Boolean | double | integer | single

直達

いいえ

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

拡張機能

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バージョン履歴

R2010a で導入