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Array-Vector Add

指定された次元に沿って配列にベクトルを加算

  • Array-Vector Add block

ライブラリ:
DSP System Toolbox / Math Functions / Matrices and Linear Algebra / Matrix Operations

説明

Array-Vector Add ブロックは、入力ベクトル V の値を N 次元入力配列 A の指定された次元に加算します。Array-Vector Add ブロックは、V の各要素を、A の指定された次元に沿って、対応する要素に加算します。

ブロックが出力を計算する方法の詳細については、アルゴリズムを参照してください。

端子

入力

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入力配列をスカラー、ベクトル、行列、または N 次元配列として指定します。

入力が固定小数点の場合、傾きが 2 のべき乗でバイアスが 0 の符号付き整数または符号付き固定小数点値でなければなりません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | fixed point
複素数のサポート: あり

加算するベクトル V を、入力 A で指定した次元の長さに等しい長さのベクトルとして指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ベクトル (V) のソース] パラメーターを [入力端子] に設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | fixed point
複素数のサポート: あり

出力

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Array-Vector Add ブロックの出力。スカラー、ベクトル、行列、または N 次元配列として返されます。出力は常に入力信号と同じサイズ、データ型および実数/複素数となります。

ブロックが出力を計算する方法の詳細については、アルゴリズムを参照してください。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | fixed point
複素数のサポート: あり

パラメーター

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[メイン] タブ

入力配列 A をベクトル V の要素に加算する対象の次元を正の整数として指定します。このパラメーターの値は、入力 A の次元数以下でなければなりません。

ベクトル V のソースを次のいずれかとして指定します。

  • 入力端子 –– 入力端子 [V] を使用してベクトルを指定します。

  • ダイアログ パラメーター –– [ベクトル (V)] ダイアログ パラメーターを使用してベクトルを指定します。

加算するベクトル V を、入力 A で指定した次元の長さに等しい長さのベクトルとして指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ベクトル (V) のソース] パラメーターを [ダイアログ パラメーター] に設定します。

[データ型] タブ

メモ

浮動小数点の継承は、このタブで定義されるデータ型の設定よりも優先されます。入力が浮動小数点の場合、ブロックはこれらの設定を無視し、すべての内部データ型は浮動小数点になります。

固定小数点演算の丸めモードを次のいずれかに指定します。

  • 負方向

  • 正方向

  • 最も近い偶数方向

  • 最も近い正の整数方向

  • 最も近い整数方向

  • 最も簡潔

  • ゼロ方向

詳細については、丸めモードを参照してください。

メモ

次の条件が両方とも満たされる場合、[丸めモード][整数オーバーフローで飽和] の設定は数値結果に影響しません。

  • [アキュムレータ][継承: 内部ルールによる継承]

  • [出力][継承: アキュムレータと同じ]

これらのデータ型設定を使用すると、ブロックは完全精度モードで効率的に動作します。

このパラメーターをオンにすると、ブロックは固定小数点演算の結果を飽和させます。このパラメーターをオフにすると、ブロックは固定小数点演算の結果をラップします。saturate および wrap の詳細については、固定小数点演算のオーバーフロー モードを参照してください。

このパラメーターを使用して、ベクトル V の要素の語長と小数部の長さを指定します。このパラメーターは以下のように設定できます。

  • データ型継承ルール。例: [継承: Same word length as input]

  • 有効なデータ型として評価する式。例: [fixdt(1,16,0)]

[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックして、[アキュムレータ] パラメーターの設定を行うための [データ型アシスタント] を表示します。

詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

依存関係

[データ型] タブの [ベクトル (V)] パラメーターは、ブロック ダイアログ ボックスの [メイン] タブにある [ベクトル (V) のソース] パラメーターで [ダイアログ パラメーター] を選択した場合にのみ表示されます。ベクトルがブロックの入力端子から入力される場合、その要素のデータ型とスケーリングは駆動ブロックから継承されます。

アキュムレータのデータ型を指定します。このブロックのアキュムレータ データ型の使い方を示す図については、固定小数点データ型を参照してください。このパラメーターは以下のように設定できます。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 内部ルールによる継承]。このルールの詳細については、内部ルールによる継承を参照してください。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 1 番目の入力と同じ]

  • 有効なデータ型として評価する式。例: fixdt(1,16,0)

[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックして、[アキュムレータ] パラメーターの設定を行うための [データ型アシスタント] を表示します。

詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

出力データ型を指定します。このブロックの出力データ型の使い方を示す図については、固定小数点データ型を参照してください。このパラメーターは以下のように設定できます。

  • データ型継承ルール。例: [継承: アキュムレータと同じ

  • データ型継承ルール。例: [継承: 1 番目の入力と同じ

  • 有効なデータ型として評価する式。例: [fixdt([],16,0)]

[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックして、[出力] パラメーターの設定を行うための [データ型アシスタント] を表示します。

詳細については、信号のデータ型の制御 (Simulink)を参照してください。

ブロックが出力する最小値を指定します。既定値は [] (指定なし) です。Simulink® ソフトウェアは、以下を行う際にこの値を使用します。

  • シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定 (Simulink)を参照)

  • 固定小数点データ型の自動スケーリング

ブロックが出力する最大値を指定します。既定値は [] (指定なし) です。Simulink は、以下を行う際にこの値を使用します。

  • シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定 (Simulink)を参照)

  • 固定小数点データ型の自動スケーリング

ブロック ダイアログ ボックスで指定するデータ型が固定小数点ツールによってオーバーライドされないようにするには、このパラメーターを選択します。

ブロックの特性

データ型

double | fixed point | integer | single

直達

いいえ

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

はい

ゼロクロッシング検出

いいえ

詳細

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アルゴリズム

Array-Vector Add ブロックは、V の各要素を、A のその次元に沿って、対応する要素に加算します。

M×N×P の 3 次元入力配列 A(i,j,k) と N 行 1 列の入力ベクトル V について考えます。[次元に沿った加算] パラメーターが [2] に設定されている場合、ブロック Y(i,j,k) の出力は次で与えられます。

Y(i,j,k)=A(i,j,k)+V(j),

ここでは以下のとおりです。

1iM1jN1kP

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。

バージョン履歴

R2007b で導入