MIMO モデルの解析
MIMO モデルの解析の概要
MIMO システム、すなわち複数の線形モデルを含む LTI 配列をプロットする場合、右クリック メニューの特別な機能を使用すると、入出力 (I/O) の組み合わせによって応答プロットをグループ化したり、表示用に個々のプロットを選択したりできます。たとえば、ランダムな 3 入力 3 出力の MIMO システム 2 つからなる配列を生成し、それらを線形システム アナライザーに表示します。
sys_mimo=stack(1,rss(3,3,3),rss(3,3,3)); linearSystemAnalyzer(sys_mimo);
一連の 9 つのプロットが、各入力から各出力への組み合わせに応じて 1 つずつ表示されます。それぞれについて、配列にある両方のモデルの、対応する入出力のステップ応答が表示されます。
配列セレクター
LTI モデル配列を線形システム アナライザーにインポートする場合、右クリックメニューにオプションとして [配列セレクター] が表示されます。このオプションを選択すると、次のような [LTI 配列のモデル セレクター] ウィンドウが開きます。
このウィンドウを使用すると、さまざまな基準を使用して、LTI 配列内のモデルをインポートまたはエクスポートできます。
配列
[配列] リストを使用して、モデル選択の LTI 配列を選択します。
選択基準
選択基準は 2 つあります。既定の [次元のインデックス] では、LTI 配列の指定したインデックスを含めたり、除いたりできます。ダイアログ ボックスの [選択基準の設定] セクションからシステムを選択します。続いて、この設定リストの下にあるプルダウン メニューを使用して、システムの表示/非表示を指定します。
2 つ目の基準は、[特性の範囲] です。このオプションを選択すると、モデル セレクターが再設定されます。次に示すのは、再構成されたウィンドウです。
このオプションを使用して、時間応答特性に基づきシステムを線形システム アナライザーに含めるか除外するかを選択します。ボタンの上にあるパネルでは、再設定された [選択基準の設定] パネルから選択する選択基準に基づき、基準を含めるか除くかを設定する方法が説明されています。
MIMO モデルに対する I/O のグループ化
入力または出力、あるいはその両方によってプロットをグループ化するには、右クリック メニューの [I/O のグループ化] を選択してから、[入力]、[出力] または [すべて] を選択します。
たとえば、[出力] を選択すると、ステップ プロットは 3 つのプロットに再構成され、各プロットですべての出力がまとめてグループ化されます。これにより各プロットでは、配列内のすべてのモデルについて、入力の 1 つから MIMO システムの出力すべてへと至る応答が表示されるようになります。
[なし] を選択すると、既定の構成に戻り、すべての I/O の組み合わせが個々に表示されます。
I/O の組み合わせの選択
MIMO システムの情報を構成するには、右クリック メニューから [I/O セレクター] を選択する方法もあります。この場合は、[I/O セレクター] ウィンドウが開きます。
このウィンドウでは、MIMO システムの I/O の組み合わせ数が自動的に設定されます。次を選択できます。
ボタンをクリックして、個々のプロットを選択 (一度に 1 つのみ)
Y(*) または U(*) をクリックして、行または列を選択
[すべて] をクリックして、すべてのプロットを選択
これらのオプションを使用すると、個々の I/O の組み合わせを調べたり、特定の I/O チャネルを詳細に確認したりできます。