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dcgain

LTI システムの低周波数 (DC) ゲイン

説明

k = dcgain(sys) は、LTI モデル sys の DC ゲイン k を計算します。

  • 連続時間

    連続時間 DC ゲインは、周波数 s = 0 での伝達関数値です。行列 (A、B、C、D) をもつ状態空間モデルの場合、この値は次のようになります。

    K = D – CA–1B(1)

  • 離散時間

    離散時間 DC ゲインは、z = 1 での伝達関数値です。行列 (A、B、C、D) をもつ状態空間モデルの場合、この値は次のようになります。

    K = D + C(I – A)–1B(2)

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推定データを読み込みます。

load iddata1 z1

z1 は、入出力の推定データを含む iddata オブジェクトです。

データからプロセス モデルを推定します。モデルには 1 つの極と 1 つのむだ時間項を指定します。

sys = procest(z1,'P1D')
sys =
 
Process model with transfer function:
             Kp                      
  G(s) = ---------- * exp(-Td*s)     
          1+Tp1*s                    
                                     
        Kp = 9.0754                  
       Tp1 = 0.25655                 
        Td = 0.068                   
                                     
Parameterization:
    {'P1D'}
   Number of free coefficients: 3
   Use "getpvec", "getcov" for parameters and their uncertainties.

Status:                                          
Estimated using PROCEST on time domain data "z1".
Fit to estimation data: 44.85%                   
FPE: 6.02, MSE: 5.901                            
 

モデルの DC ゲインを計算します。

K = dcgain(sys)
K = 9.0754

この DC ゲイン値は sysKp プロパティに保存されます。

sys.Kp
ans = 9.0754

ヒント

DC ゲインは、積分器をもつシステムに対しては、無限大になります。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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