アプリケーションと MATLAB Runtime のネットワーク ドライブへのデプロイ
MATLAB® Compiler™ または MATLAB Compiler SDK™ により生成されたアプリケーションは、すべてのネットワーク ユーザーがアクセスできるようにネットワーク ドライブにデプロイできます。MATLAB Runtime についても、ローカル クライアントで個々のマシンに MATLAB Runtime をインストールする必要がないようにネットワーク ドライブにインストールできます。
MATLAB Runtime のネットワーク ドライブへのインストール
Linux® システムでは、ネットワーク ファイル システムへの配布は、ローカル ファイル システムへの配布と同じです。MATLAB Runtime をネットワーク ドライブにインストールした後、すべてのクライアント マシンで環境変数 LD_LIBRARY_PATH
を設定するか、MATLAB Runtime インストールを指すシェル スクリプトを使用します。詳細については、デプロイ用の MATLAB Runtime パスの設定を参照してください。
Windows® システムで MATLAB Runtime のネットワーク インストールを使用するには、以下の手順を実行します。
ネットワーク ドライブと同じシステム アーキテクチャをもつマシンに MATLAB Runtime をインストールします。詳細については、MATLAB Runtime のダウンロードとインストールを参照してください。
MATLAB Runtime のインストール フォルダー全体をネットワーク ドライブにコピーします。
注意
インストール パスに非 ASCII 文字が含まれていてはなりません。
すべてのクライアント マシンで、パスにディレクトリ
を追加します。詳細については、デプロイ用の MATLAB Runtime パスの設定を参照してください。これで、すべてのネットワーク クライアントがコンパイル済みのアプリケーションを実行できます。<MATLAB_RUNTIME_INSTALL_DIR>
\<VERSION>
\runtime\<ARCH>
アプリケーションのネットワーク ドライブへのデプロイ
Linux システム上および Excel® または COM 以外のデプロイ ターゲットについては、ネットワーク ファイル システムへの配布は、ローカル ファイル システムへの配布と同じです。
Windows システムで Excel アドインと COM コンポーネントを実行するには、クライアント マシンで MWComUtil
ユーティリティ ライブラリを登録する必要があります。
次の表は、特定のアプリケーションをデプロイするために各クライアント マシンに登録する DLL を示しています。
デプロイするアプリケーション | 登録する DLL |
---|---|
Excel アドイン |
|
COM コンポーネント | mwcomutil.dll |
これらの DLL を登録するには、次を行います。
システム コマンド プロンプトを開きます。
に移動します。ここで、matlabroot
\bin\version
matlabroot
は、アプリケーションのコンパイルに使用した MATLAB リリースに対応する MATLAB または MATLAB Runtime の場所を表します。以下の一方または両方のコマンドを実行します。
mwregsvr mwcomutil.dll
mwregsvr mwcommgr.dll