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Java パッケージの生成環境の構成

MATLAB® Compiler SDK™ を使用して Java® パッケージを生成したり、Java アプリケーションを実行したりする前に、Java 環境が適切に構成されていることを確認してください。以下を確認する必要があります。

  • 開発システムが MATLAB と互換性のある Java Developer’s Kit (JDK™) のバージョンを使用している。更新された Java システム要件については、MATLAB Interfaces to Other Languages を参照してください。

  • JAVA_HOME 環境変数は Java インストールが含まれているフォルダーに設定されている。

  • classpath には MATLAB javabuilder ライブラリの JAR ファイルと、コンパイルされた MATLAB コードが含まれるパッケージの JAR ファイルが含まれている。classpathjavac コマンドまたはシステム環境変数 CLASSPATH のいずれかで指定できます。

  • ターゲット マシンに MATLAB または MATLAB Runtime がインストールされている。MATLAB Runtime をインストールする方法についての説明は、MATLAB Runtime のインストールと構成を参照してください。

JDK または JRE のインストール

Java アプリケーションを開発するには、適切なバージョンの Java Developer's Kit (JDK) をインストールする必要があります。MATLAB コードのコンパイルまたは Java アプリケーションの開発を行っていない場合は、JDK で Java アプリケーションを実行する代わりに Java ランタイム環境 (JRE™) をインストールできます。

  1. 次の MATLAB コマンドを実行して、MATLAB インストールで使用している Java のバージョンを確認します。

    version -java
  2. 同じメジャー バージョンの JDK をhttps://adoptium.net/からダウンロードしてインストールします。たとえば、version -java から Java 1.8.X が返される場合は、OpenJDK 8 をインストールします。

    Windows® では、[カスタム セットアップ] 画面で [Set JAVA_HOME variable] オプションを選択することにより、インストール時に JAVA_HOME 環境変数を自動的に設定できます。

JAVA_HOME 環境変数の設定

JDK または JRE をインストールした後、システム環境変数 JAVA_HOME を Java インストール フォルダーに設定します (インストール中にまだ行っていない場合)。

  1. 次の表を参考にして、オペレーティング システムに応じて JAVA_HOME を永続的に設定します。

    オペレーティング システム手順
    Windows
    1. C:\Windows\System32\SystemPropertiesAdvanced.exe を実行し、[環境変数...] ボタンをクリックします。

    2. システム変数 JAVA_HOME を選択し、[編集...] をクリックします。

      マシンの管理者権限がない場合は、システム変数の代わりにユーザー変数 JAVA_HOME を選択します。

    3. [新規] をクリックし、Java インストール フォルダーへのパスを追加します。たとえば、C:\Program Files\AdoptOpenJDK\jdk-8.0.282.8-hotspot です。

    4. [OK] をクリックして変更を適用します。

    Linux®

    Bash シェルでは、次のコマンドを入力します。

    echo "export JAVA_HOME=<path_to_Java_install>" >> ~/.bash_profile
    source ~/.bash_profile

    macOS (Mojave 10.14 以前)

    Bash シェルでは、次のコマンドを入力します。

    echo "export JAVA_HOME=<path_to_Java_install>" >> ~/.profile
    source ~/.profile

    macOS (Catalina 10.15 以降)

    Zsh シェルでは、次のコマンドを入力します。

    echo "export JAVA_HOME=<path_to_Java_install>" >> ~/.zprofile
    source ~/.zprofile

  2. MATLAB コードをコンパイルしている場合は、MATLAB が JAVA_HOME の正しい値を読み取っていることを確認します。

    MATLAB コマンド プロンプトで、「getenv JAVA_HOME」と入力し、JAVA_HOME の値を表示します。

クラスパスの設定

MATLAB Compiler SDK によって生成されたコンポーネントを使用する Java アプリケーションをビルドして実行するには、クラス パスに次を含める必要があります。

  • com.mathworks.toolbox.javabuilder パッケージのクラス。これは matlabroot/toolbox/javabuilder/jar/javabuilder.jar にあります。ここで、matlabroot は MATLAB または MATLAB Runtime のインストール フォルダーを表します。

  • 作成した Java パッケージ。

Java アプリケーションをコンパイルする場合は、classpathjavac コマンドまたはシステム環境変数 CLASSPATH のいずれかで指定する必要があります。同様に、Java アプリケーションをデプロイする場合は、エンド ユーザーが classpathjava コマンドまたはシステム環境変数 CLASSPATH のいずれかで指定する必要があります。クラス パスの設定例については、MATLAB により生成された Java アプリケーションのコンパイルと実行を参照してください。

共有ライブラリ パス変数の設定

Java インストールの bin サブフォルダーを共有ライブラリ パス環境変数に追加します。

次の表を参考にして、オペレーティング システムに応じてライブラリ パスを設定します。

オペレーティング システム手順
Windows

Windows 用の OpenJDK インストーラーは、インストール時にライブラリ パスを自動的に設定します。インストーラーを使用しない場合は、以下の手順を実行して環境変数 PATH を永続的に設定します。

  1. C:\Windows\System32\SystemPropertiesAdvanced.exe を実行し、[環境変数...] ボタンをクリックします。

  2. システム変数 Path を選択し、[編集...] をクリックします。

    マシンの管理者権限がない場合は、システム変数の代わりにユーザー変数 Path を選択します。

  3. [新規] をクリックし、フォルダー <path_to_Java_install>\bin へのパスを追加します。

  4. [OK] をクリックして変更を適用します。

Linux

Bash シェルでは、次のコマンドを入力します。

echo "export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:<path_to_Java_install>/bin" >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile

macOS (Mojave 10.14 以前)

Bash シェルでは、次のコマンドを入力します。

echo "export DYLD_LIBRARY_PATH=$DYLD_LIBRARY_PATH:<path_to_Java_install>/bin"\
 >> ~/.profile
source ~/.bash_profile

macOS (Catalina 10.15 以降)

Zsh シェルでは、次のコマンドを入力します。

echo "export DYLD_LIBRARY_PATH=$DYLD_LIBRARY_PATH:<path_to_Java_install>/bin"\
 >> ~/.zprofile
source ~/.zprofile

メモ

コンパイルした MATLAB コードが含まれる Java アプリケーションを実行するには、MATLAB または MATLAB Runtime のライブラリ フォルダーをシステム ライブラリ パスに含める必要があります。詳細については、デプロイ用の MATLAB Runtime パスの設定を参照してください。

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