Java パッケージの生成環境の構成
MATLAB® Compiler SDK™ を使用して Java® パッケージを生成したり、Java アプリケーションを実行したりする前に、Java 環境が適切に構成されていることを確認してください。以下を確認する必要があります。
開発システムが MATLAB と互換性のある Java Developer’s Kit (JDK™) のバージョンを使用している。更新された Java システム要件については、MATLAB Interfaces to Other Languages を参照してください。
JAVA_HOME環境変数は Java インストールが含まれているフォルダーに設定されている。classpathには MATLABjavabuilderライブラリの JAR ファイルと、コンパイルされた MATLAB コードが含まれるパッケージの JAR ファイルが含まれている。classpathはjavacコマンドまたはシステム環境変数CLASSPATHのいずれかで指定できます。ターゲット マシンに MATLAB または MATLAB Runtime がインストールされている。MATLAB Runtime をインストールする方法についての説明は、MATLAB Runtime のダウンロードとインストールを参照してください。
JDK または JRE のインストール
Java アプリケーションを開発するには、適切なバージョンの Java Developer's Kit (JDK) をインストールする必要があります。MATLAB コードのコンパイルまたは Java アプリケーションの開発を行っていない場合は、JDK で Java アプリケーションを実行する代わりに Java ランタイム環境 (JRE™) をインストールできます。
次の MATLAB コマンドを実行して、MATLAB インストールで使用している Java のバージョンを確認します。
version -java
同じメジャー バージョンの JDK をhttps://adoptium.net/からダウンロードしてインストールします。たとえば、
version -javaからJava 1.8.が返される場合は、OpenJDK 8 をインストールします。XWindows® では、[カスタム セットアップ] 画面で [Set JAVA_HOME variable] オプションを選択することにより、インストール時に
JAVA_HOME環境変数を自動的に設定できます。
JAVA_HOME 環境変数の設定
JDK または JRE をインストールした後、システム環境変数 JAVA_HOME を Java インストール フォルダーに設定します (インストール中にまだ行っていない場合)。
次の表を参考にして、オペレーティング システムに応じて
JAVA_HOMEを永続的に設定します。オペレーティング システム 手順 Windows C:\Windows\System32\SystemPropertiesAdvanced.exeを実行し、[環境変数...] ボタンをクリックします。システム変数
JAVA_HOMEを選択し、[編集...] をクリックします。マシンの管理者権限がない場合は、システム変数の代わりにユーザー変数
JAVA_HOMEを選択します。[新規] をクリックし、Java インストール フォルダーへのパスを追加します。たとえば、
C:\Program Files\AdoptOpenJDK\jdk-8.0.282.8-hotspotです。[OK] をクリックして変更を適用します。
Linux® Bash シェルでは、次のコマンドを入力します。
echo "export JAVA_HOME=<path_to_Java_install>" >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile
macOS (Mojave 10.14 以前) Bash シェルでは、次のコマンドを入力します。
echo "export JAVA_HOME=<path_to_Java_install>" >> ~/.profile
source ~/.profile
macOS (Catalina 10.15 以降) Zsh シェルでは、次のコマンドを入力します。
echo "export JAVA_HOME=<path_to_Java_install>" >> ~/.zprofile
source ~/.zprofile
MATLAB コードをコンパイルしている場合は、MATLAB が
JAVA_HOMEの正しい値を読み取っていることを確認します。MATLAB コマンド プロンプトで、「
getenv JAVA_HOME」と入力し、JAVA_HOMEの値を表示します。
クラスパスの設定
MATLAB Compiler SDK によって生成されたコンポーネントを使用する Java アプリケーションをビルドして実行するには、クラス パスに次を含める必要があります。
com.mathworks.toolbox.javabuilderパッケージのクラス。これはにあります。ここで、matlabroot/toolbox/javabuilder/jar/javabuilder.jarmatlabrootは MATLAB または MATLAB Runtime のインストール フォルダーを表します。作成した Java パッケージ。
Java アプリケーションをコンパイルする場合は、classpath を javac コマンドまたはシステム環境変数 CLASSPATH のいずれかで指定する必要があります。同様に、Java アプリケーションをデプロイする場合は、エンド ユーザーが classpath を java コマンドまたはシステム環境変数 CLASSPATH のいずれかで指定する必要があります。クラス パスの設定例については、MATLAB により生成された Java アプリケーションのコンパイルと実行を参照してください。
共有ライブラリ パス変数の設定
Java インストールの bin サブフォルダーを共有ライブラリ パス環境変数に追加します。
次の表を参考にして、オペレーティング システムに応じてライブラリ パスを設定します。
| オペレーティング システム | 手順 |
|---|---|
| Windows | Windows 用の OpenJDK インストーラーは、インストール時にライブラリ パスを自動的に設定します。インストーラーを使用しない場合は、以下の手順を実行して環境変数
|
| Linux | Bash シェルでは、次のコマンドを入力します。 echo "export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:<path_to_Java_install>/bin" >> ~/.bash_profile source ~/.bash_profile |
| macOS (Mojave 10.14 以前) | Bash シェルでは、次のコマンドを入力します。 echo "export DYLD_LIBRARY_PATH=$DYLD_LIBRARY_PATH:<path_to_Java_install>/bin"\ >> ~/.profile source ~/.bash_profile |
| macOS (Catalina 10.15 以降) | Zsh シェルでは、次のコマンドを入力します。 echo "export DYLD_LIBRARY_PATH=$DYLD_LIBRARY_PATH:<path_to_Java_install>/bin"\ >> ~/.zprofile source ~/.zprofile |
メモ
コンパイルした MATLAB コードが含まれる Java アプリケーションを実行するには、MATLAB または MATLAB Runtime のライブラリ フォルダーをシステム ライブラリ パスに含める必要があります。詳細については、デプロイ用の MATLAB Runtime パスの設定を参照してください。