compiler.build.StandaloneApplicationOptions
スタンドアロン アプリケーションのビルドのオプション
構文
説明
は、MATLAB® 関数、クラス、または opts
= compiler.build.StandaloneApplicationOptions(AppFile
)AppFile
を使って指定されたアプリを用いて、既定のスタンドアロン アプリケーション オプション オブジェクトを作成します。StandaloneApplicationOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.standaloneApplication
と関数 compiler.build.standaloneWindowsApplication
への入力として使用します。
は、名前と値の引数を 1 つ以上使って指定したオプションを用いて、スタンドアロン アプリケーション オプション オブジェクトを作成します。opts
= compiler.build.standaloneApplicationOptions(AppFile
,Name,Value
)
例
ファイル入力を使用して StandaloneApplicationOptions
オブジェクトを作成します。
この例では、
にあるファイル matlabroot
\extern\examples\compilermagicsquare.m
を使用します。
appFile = fullfile(matlabroot,'extern','examples','compiler','magicsquare.m'); opts = compiler.build.StandaloneApplicationOptions(appFile)
opts = StandaloneApplicationOptions with properties: CustomHelpTextFile: '' EmbedArchive: on ExecutableIcon: 'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\toolbox\compiler\packagingResources\default_icon_48.png' ExecutableName: 'magicsquare' ExecutableSplashScreen: 'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\toolbox\compiler\packagingResources\default_splash.png' ExecutableVersion: '1.0.0.0' AppFile: 'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\extern\examples\compiler\magicsquare.m' TreatInputsAsNumeric: off AdditionalFiles: {} AutoDetectDataFiles: on ExternalEncryptionKey: [0×0 struct] ObfuscateArchive: off SecretsManifest: '' SupportPackages: {'autodetect'} Verbose: off OutputDir: '.\magicsquarestandaloneApplication'
ドット表記を使用して、既存の StandaloneApplictionOptions
オブジェクトのプロパティ値を変更することができます。たとえば、詳細な出力を有効にします。
opts.Verbose = 'on'
opts = StandaloneApplicationOptions with properties: CustomHelpTextFile: '' EmbedArchive: on ExecutableIcon: 'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\toolbox\compiler\packagingResources\default_icon_48.png' ExecutableName: 'magicsquare' ExecutableSplashScreen: 'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\toolbox\compiler\packagingResources\default_splash.png' ExecutableVersion: '1.0.0.0' AppFile: 'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\extern\examples\compiler\magicsquare.m' TreatInputsAsNumeric: off AdditionalFiles: {} AutoDetectDataFiles: on ExternalEncryptionKey: [0×0 struct] ObfuscateArchive: off SecretsManifest: '' SupportPackages: {'autodetect'} Verbose: on OutputDir: '.\magicsquarestandaloneApplication'
StandaloneApplicationOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.standaloneApplication
への入力として使用して、スタンドアロン アプリケーションをビルドします。
compiler.build.standaloneApplication(opts);
StandaloneApplictionOptions
オブジェクトを作成し、名前と値の引数を使用してカスタマイズします。
関数ファイル mymagic.m
を使用して StandaloneApplicationOptions
オブジェクトを作成します。名前と値の引数を使用して出力ディレクトリを指定し、実行可能ファイルのバージョンとアイコンを設定して、入力を数値として扱います。
opts = compiler.build.StandaloneApplicationOptions('mymagic.m', ... 'OutputDir','D:\Documents\MATLAB\work\MagicApp', ... 'ExecutableIcon','D:\Documents\MATLAB\work\images\magicicon.png', ... 'ExecutableVersion','2.0','TreatInputsAsNumeric','On')
opts =
StandaloneApplicationOptions with properties:
CustomHelpTextFile: ''
EmbedArchive: on
ExecutableIcon: 'D:\Documents\MATLAB\work\images\magicicon.png'
ExecutableName: 'mymagic'
ExecutableSplashScreen: 'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\toolbox\compiler\packagingResources\default_splash.png'
ExecutableVersion: '2.0'
AppFile: 'D:\Documents\MATLAB\work\mymagic.m'
TreatInputsAsNumeric: on
AdditionalFiles: {}
AutoDetectDataFiles: on
ExternalEncryptionKey: [0×0 struct]
ObfuscateArchive: off
SecretsManifest: ''
SupportPackages: {'autodetect'}
Verbose: off
OutputDir: 'D:\Documents\MATLAB\work\MagicApp'
ドット表記を使用して、既存の StandaloneApplictionOptions
オブジェクトのプロパティ値を変更することができます。たとえば、詳細な出力を有効にします。
opts.Verbose = 'on';
StandaloneApplicationOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.standaloneApplication
への入力として使用して、スタンドアロン アプリケーションをビルドします。
compiler.build.standaloneApplication(opts);
入力引数
アプリケーションのビルドに使用するメイン ファイルへのパス。行の文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このファイルは、MATLAB 関数、クラス、またはアプリで、タイプは .m
、.p
、.mlx
、.mlapp
、あるいは有効な MEX ファイルでなければなりません。
例: 'mymagic.m'
データ型: char
| string
名前と値の引数
オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで、Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: OutputDir='D:\work\myproject'
スタンドアロン アプリケーションに含める追加のファイルとフォルダー。文字ベクトル、string スカラー、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
例: 'AdditionalFiles',["myvars.mat","myfunc.m"]
データ型: char
| string
| cell
データ ファイルを自動的に含めるためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical の 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、特定の関数 (load
やfopen
など) の入力として指定されるデータ ファイルは自動的にスタンドアロン アプリケーションに含められます。これは既定の動作です。このプロパティを
'off'
に設定した場合、データ ファイルはAdditionalFiles
プロパティを使用してアプリケーションに追加しなければなりません。
例: 'AutoDetectDataFiles','Off'
データ型: logical
アプリケーションのエンド ユーザー向けヘルプ テキストが含まれるヘルプ ファイルへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
例: 'CustomHelpTextFile','D:\Documents\MATLAB\work\help.txt'
データ型: char
| string
デプロイ可能なアーカイブを組み込むためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical の 1
(true
) か 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、関数はアーカイブをデプロイ可能な実行可能ファイルに組み込みます。このプロパティを
'off'
に設定した場合、関数はデプロイ可能なアーカイブを別個のファイルとして生成します。
例: 'EmbedArchive','Off'
データ型: logical
アイコン イメージへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。イメージは、スタンドアロン実行可能ファイルのアイコンとして使用されます。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。使用可能なイメージのタイプは .jpg
、.jpeg
、.png
、.bmp
、.gif
です。
既定のパスは次のとおりです。
'matlabroot
\toolbox\compiler\packagingResources\default_icon_48.png'
例: 'ExecutableIcon','D:\Documents\MATLAB\work\images\myIcon.png'
データ型: char
| string
生成されるアプリケーションの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。既定値は AppFile
のファイル名です。ターゲットの出力名は英字またはアンダースコアで始まっていなければならず、また英数字とアンダースコアのみ使用できます。
例: 'ExecutableName','MagicSquare'
データ型: char
| string
スプラッシュ スクリーン イメージへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。使用可能なイメージのタイプは .jpg
、.jpeg
、.png
、.bmp
、.gif
です。イメージのサイズは 400 x 400 ピクセルに変更されます。
既定のパスは次のとおりです。
'matlabroot
\toolbox\compiler\packagingResources\default_splash.png'
メモ
これは、compiler.build.standaloneWindowsApplication
を使用してビルドされた Windows® アプリケーションでのみ使用されます。
例: 'ExecutableSplashScreen','D:\Documents\MATLAB\work\images\mySplash.png'
データ型: char
| string
実行可能ファイルのバージョン。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
メモ
これは Windows オペレーティング システムでのみ使用されます。
例: 'ExecutableVersion','4.0'
データ型: char
| string
R2024b 以降
外部の AES 暗号化キー ファイルおよび MEX キー ローダー ファイルへのパス。char 行ベクトルまたは string スカラーの正確に 2 つのフィールドをもつスカラー struct として指定します。フィールド名はそれぞれ EncryptionKeyFile
と RuntimeKeyLoaderFile
です。struct のフィールドはどちらも必須です。ファイル パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
たとえば、struct keyValueStruct
を使用して暗号化キーを encrypt.key
、ローダー ファイルを loader.mexw64
と指定します。
keyValueStruct.EncryptionKeyFile='encrypt.key'; keyValueStruct.RuntimeKeyLoaderFile='loader.mexw64'
暗号化キー ファイルは、サポートされている次のいずれかの形式でなければなりません。
バイナリ 256 ビットの AES キー、32 バイトのファイル サイズ
16 進数でエンコードされた AES キー、64 バイトのファイル サイズ
MEX ファイル ローダーは実行時に復号化キーを取得します。これは次の引数をもつインターフェイスでなければなりません。
prhs[0]
— 入力、固定値'get'
として指定される char 配列prhs[1]
— 入力、CTF コンポーネント UUID として指定される char 配列plhs[0]
— 出力、キーの形式に応じて 32 バイトの UINT8 数値配列または 64 バイトの 16 進数でエンコードされた char 配列
複数の CTF で同じキーを共有することは避けてください。
例: 'ExternalEncryptionKey',keyValueStruct
データ型: struct
デプロイ可能なアーカイブを難読化するためのフラグ。'on'/1/true
または 'off'/0/false
として指定します。値は、matlab.lang.onoffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを 'on'
に設定した場合、デプロイ可能なアーカイブのフォルダー構造およびファイル名はエンド ユーザーに対して難読化され、.m
、.mlapp
、.p
、.mat
、MLX、SFX、および MEX ファイルに含まれているユーザー コードおよびデータはアーカイブ内のユーザー パッケージに配置されます。また、すべての .m
ファイルがパッケージ化の前に P ファイルに変換されます。
実行時に、MATLAB コードとデータはファイル システムに抽出されるのではなく、ユーザー パッケージから直接復号化されて読み込まれます。MEX ファイルは、一時的にユーザー パッケージから抽出されてから、読み込まれます。
追加のファイル タイプをユーザー パッケージに手動で含めるには、それぞれのファイル タイプを個別の拡張子タグでファイル
に追加します。matlabroot
/toolbox/compiler/advanced_package_supported_files.xml
以下はサポートされて "いません"。
ver
関数DLL などの外部ライブラリの呼び出し
アウトプロセスの MATLAB Runtime (MATLAB データ配列の C++ 共有ライブラリ)
アウトプロセスでの MEX ファイルの実行 (
mexhost
、feval
、matlab.mex.MexHost
)R2023b より前: v7.3 以外の
.mat
ファイル
このオプションを有効にすることは、-j
および -s
を指定して mcc
を使用するのと等価です。
このプロパティを 'off'
に設定した場合、デプロイ可能なアーカイブは難読化されません。これは既定の動作です。
例: 'ObfuscateArchive','on'
データ型: logical
ビルド ファイルが保存される出力ディレクトリへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
ビルド フォルダーの既定の名前は、実行可能ファイル名に standaloneApplication
を追加したものです。
例: 'OutputDir','D:\Documents\MATLAB\work\MagicSquarestandaloneApplication'
データ型: char
| string
R2024b 以降
デプロイ可能なアーカイブに組み込む秘密鍵を指定する secret マニフェスト JSON ファイルへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
MATLAB コードで関数 getSecret
、getSecretMetadata
、または isSecret
を呼び出す場合、デプロイ可能なアーカイブに組み込む秘密鍵を JSON secret マニフェスト ファイルで指定しなければなりません。コードで getSecret
を呼び出す場合に SecretsManifest
オプションが指定されていないと、MATLAB Compiler™ は警告を発行し、
という名前の出力フォルダーにテンプレート JSON ファイルを生成します。"Embedded" フィールドで秘密鍵の名前を指定して、このファイルを修正します。<component_name>
_secrets_manifest.json
関数 setSecret
はデプロイ可能ではありません。デプロイ可能なアーカイブに秘密鍵を組み込むには、アーカイブをビルドする前に MATLAB で setSecret
を呼び出す必要があります。
シークレットを使用したデプロイの詳細については、Handle Sensitive Information in Deployed Applicationsを参照してください。
例: 'SecretsManifest','D:\Documents\MATLAB\work\mycomponent\mycomponent_secrets_manifest.json'
データ型: char
| string
含めるサポート パッケージ。次のオプションのいずれかとして指定します。
'autodetect'
(既定) — 依存関係の分析プロセスにより、必要なサポート パッケージが自動的に検出され、含められます。'none'
— サポート パッケージは含められません。このオプションを使用すると、ランタイム エラーの原因となる可能性があります。string スカラー、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列 — 指定されたサポート パッケージのみが含められます。インストールされている、または特定のファイルで使用されるサポート パッケージのリストを表示するには、
compiler.codetools.deployableSupportPackages
を参照してください。
例: 'SupportPackages',{'Deep Learning Toolbox Converter for TensorFlow Models','Deep Learning Toolbox Model for Places365-GoogLeNet Network'}
データ型: char
| string
| cell
コマンド ライン入力を数値として解釈するためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、コマンド ライン入力は MATLAB double の数値として扱われます。このプロパティを
'off'
に設定した場合、コマンド ライン入力は MATLAB 文字ベクトルとして扱われます。これは既定の動作です。
例: 'TreatInputsAsNumeric','on'
データ型: logical
ビルドの詳細を制御するためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、MATLAB コマンド ウィンドウには、ビルド プロセス中のコンパイラ出力を示す進行状況情報が表示されます。このプロパティを
'off'
に設定した場合、コマンド ウィンドウには進行状況の情報は表示されません。これは既定の動作です。
例: 'Verbose','on'
データ型: logical
出力引数
スタンドアロン アプリケーションのビルド オプション。StandaloneApplictionOptions
オブジェクトとして返されます。
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