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evdoReverseWaveformGenerator

1xEV-DO のリバース リンク波形の生成

説明

waveform = evdoReverseWaveformGenerator(cfg) は、パラメーター構成の構造体 cfg による定義に従って、1xEV-DO リバース リンクの waveform を返します。

cfg の最上位パラメーターおよび下位サブ構造体は、1xEV-DO 波形を生成する関数で使用する波形およびチャネルのプロパティを指定します。関数 evdoReverseReferenceChannels を使用することによって、cfg を生成できます。

メモ

ここに示された表には、最上位パラメーターおよびサブ構造体フィールドに使用可能な値がリストされています。ただし、すべてのパラメーターの組み合わせがサポートされているわけではありません。入力引数が有効であることを確認するには、関数 evdoReverseReferenceChannels を使用します。構造体フィールドを手作業で入力する場合は、[1] を参照して、入力パラメーターの組み合わせが使用可能であることを確認してください。

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データ転送速度が 19.2 kbps である Release 0 の 1xEV-DO 波形を生成するための構造体を作成します。

config = evdoReverseReferenceChannels('Rel0-19200');

パケットのデータ転送速度が 19.2 kbps であることを確認します。

config.PacketSequence.DataRate
ans = 19200

複素波形を生成します。

wv = evdoReverseWaveformGenerator(config);

768 ビット パケットが 8 つのスロットで送信される Revision A チャネルのパケットを 4 つ生成するための構造体を作成します。

config = evdoReverseReferenceChannels("RevA-768-8",4);

波形のサンプル レートを計算します。

fs = 1.2288e6 * config.OversamplingRatio;

evdoReverseWaveformGenerator の内部フィルターを無効にします。1xEV-DO 波形を生成します。

config.FilterType = "off";
wv = evdoReverseWaveformGenerator(config);

sa = spectrumAnalyzer( ...
    SampleRate=fs, ...
    ChannelNames=["1xEV-DO","1xEV-DO filtered"]);

通過帯域が 500 kHz、阻止帯域が 750 kHz、阻止帯域の減衰量が 60 dB のローパス FIR フィルターを作成します。

d = designfilt("lowpassfir", ...
    PassbandFrequency=500e3, ...
    StopbandFrequency=750e3, ...
    StopbandAttenuation=60, ...
    SampleRate=fs);

フィルター タイプを "Custom" に変更し、デジタル フィルター d からの係数を指定します。

config.FilterType = "Custom";
config.CustomFilterCoefficients = d.Coefficients;

カスタム フィルター係数を使用して波形を生成します。

filtwv = evdoReverseWaveformGenerator(config);

フィルター処理されていない 1xEV-DO 波形とフィルター処理された 1xEV-DO 波形のスペクトルをプロットします。フィルターは、± 750 kHz 外の周波数において波形を 60 dB 減衰させます。

sa(wv,filtwv)
release(sa)

入力引数

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波形発生器で使用されるパラメーターおよびチャネルの構成です。構成の構造体は、これらの表で定義されます。

最上位パラメーターおよびサブ構造体

パラメーター フィールド

説明

Release'Release0' | 'RevisionA'

1xEV-DO の適用可能な規格

LongCodeMaskI

42 ビットの 2 進数

同相チャネル用の長符号識別子

LongCodeMaskQ

42 ビットの 2 進数

直交チャネル用の長符号識別子

NumChips

正のスカラー整数

波形のチップ数

OversamplingRatio

正のスカラー整数

出力におけるオーバーサンプリング比

FilterType'cdma2000Long' | 'cdma2000Short' | 'Custom' | 'Off'

フィルター タイプの指定またはフィルター処理の無効化

CustomFilterCoefficients

実数ベクトル

カスタム フィルター係数 (FilterType'Custom' に設定されている場合に適用)

InvertQ'Off' | 'On'

直交出力の反転

EnableModulation'Off' | 'On'

搬送波変調の有効化

ModulationFrequency

非負のスカラー整数

搬送波変調周波数 (EnableModulation'On' の場合に適用)

ACKChannel

構造

ACKChannel サブ構造体を参照。
PilotChannel

構造

PilotChannel サブ構造体を参照。
AuxPilotChannel

なし、または構造体

AuxPilotChannel サブ構造体を参照。
PacketSequence

構造

PacketSequence サブ構造体を参照。

ACKChannel サブ構造体

ACKChannel サブ構造体を cfg 構造体に含めると、肯定応答チャネルを指定できます。ACKChannel サブ構造体には次のフィールドがあります。

パラメーター フィールド

説明

Enable'On' | 'Off'

チャネルを有効または無効にする文字ベクトル

Power

実数スカラー

チャネル パワー (dBW)

DataSource

セル配列 {'PN Type', RN Seed} またはバイナリ ベクトル。

標準 PN シーケンスのオプションは、 'PN9''PN15''PN23''PN9-ITU' および 'PN11' です。

データ ソース。乱数シードまたはカスタム ベクトルによって標準 PN シーケンスを指定します。

PilotChannel サブ構造体

PilotChannel サブ構造体を cfg 構造体に含めると、パイロット チャネルを指定できます。PilotChannel サブ構造体には次のフィールドがあります。

パラメーター フィールド

説明

Enable'On' | 'Off'

チャネルを有効または無効にする文字ベクトル

Power

実数スカラー

チャネル パワー (dBW)

DataSource

セル配列 {'PN Type', RN Seed} またはバイナリ ベクトル。

標準 PN シーケンスのオプションは、 'PN9''PN15''PN23''PN9-ITU' および 'PN11' です。

データ ソース。乱数シードまたはカスタム ベクトルによって標準 PN シーケンスを指定します。

EnableCoding'On' | 'Off'

チャネル符号化の有効化

AuxPilotChannel サブ構造体

AuxPilotChannel サブ構造体を cfg 構造体に含めると、補助パイロット チャネルを指定できます。これは、Revision A でのみ使用できます。AuxPilotChannel サブ構造体には次のフィールドがあります。

パラメーター フィールド

説明

Enable'On' | 'Off'

チャネルを有効または無効にする文字ベクトル

Power

実数スカラー

チャネル パワー (dBW)

DataSource

セル配列 {'PN Type', RN Seed} またはバイナリ ベクトル。

標準 PN シーケンスのオプションは、 'PN9''PN15''PN23''PN9-ITU' および 'PN11' です。

データ ソース。乱数シードまたはカスタム ベクトルによって標準 PN シーケンスを指定します。

EnableCoding'On' | 'Off'

チャネル符号化の有効化

PacketSequence サブ構造体

PacketSequence サブ構造体を cfg 構造体に含めると、連続的に伝送を行うためのデータ パケットのシーケンスを定義できます。PacketSequence サブ構造体には次のフィールドがあります。

パラメーター フィールド

説明

Power

実数スカラー

パケットに関連付けられた MAC インデックス

EnableCoding'Off' | 'On'

誤り訂正符号化の有効化

DataSource

セル配列 {'PN Type', RN Seed} またはバイナリ ベクトル。

標準 PN シーケンスのオプションは、 'PN9''PN15''PN23''PN9-ITU' および 'PN11' です。

データ ソース。乱数シードまたはカスタム ベクトルによって標準 PN シーケンスを指定します。

Release 0
DataRate9600 | 19200 | 38400 | 76800 | 153600

データ転送速度 (bps)

Revision A
PacketSize128 | 256 | 512 | 768 | 1024 | 1536 | 2048 | 3072 | 4096 | 6144 | 8192 | 12288

パケット サイズ (ビット)

NumSlots4 | 8 | 12 | 16

スロット数

出力引数

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1xEV-DO 物理チャネルで構成された変調ベースバンド波形。複素数ベクトルの配列として返されます。

参照

[1] 3GPP2 C.S0024–A v3.0. “cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification.” 3rd Generation Partnership Project 2.

バージョン履歴

R2015b で導入