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info

FM ブロードキャスト変調器または復調器に関する情報

説明

fmbInfo = info(fmb) は、comm.FMBroadcastModulator または comm.FMBroadcastDemodulator System object™ の情報を格納する構造体を返します。

メモ

  • オーディオ入力の変調器の入力シーケンス長は、AudioDecimationFactor の倍数でなければなりません。

  • RDS/RBDS 入力の変調器の入力シーケンス長は、RBDSDecimationFactor の倍数でなければなりません。

  • RBDStrue の場合、復調器の入力シーケンス長は、AudioDecimationFactorRBDSDecimationFactor の倍数でなければなりません。

  • RBDSfalse の場合、復調器の入力シーケンス長は、AudioDecimationFactor の倍数でなければなりません。

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FM ブロードキャスト変調器 System object および FM ブロードキャスト復調器 System object を使用して、オーディオ信号を変調および復調します。周波数応答をプロットして、入力オーディオ信号と復調されたオーディオ信号を比較します。

オーディオ ファイル guitartune.wav を読み込むには、オーディオ ファイル リーダー System object™ を使用します。フレームあたりのサンプル数を 44,100 (オーディオ ファイル全体が入る大きさ) に設定します。

audiofilereader = dsp.AudioFileReader("guitartune.wav", ...
    SamplesPerFrame=44100);
x = audiofilereader();

スペクトル アナライザー System object を作成し、変調した信号と復調した信号のスペクトルをプロットします。

saFM = spectrumAnalyzer( ...
    SampleRate=152e3, ...
    Title="FM Broadcast Signal");
saAudio = spectrumAnalyzer( ...
    SampleRate=44100, ...
    ShowLegend=true, ...
    Title="Audio Signal", ...
    ChannelNames=["Input signal" "Demodulated signal"]);

FM ブロードキャスト変調器オブジェクトと FM ブロードキャスト復調器オブジェクトを作成します。入力オーディオ信号のサンプル レートと一致するように、出力オーディオ信号のサンプル レートを設定します。指定された変調器と一致するように復調器を構成します。

fmbMod = comm.FMBroadcastModulator( ...
    AudioSampleRate=audiofilereader.SampleRate, ...
    SampleRate=200e3);
fmbDemod = comm.FMBroadcastDemodulator(fmbMod)
fmbDemod = 
  comm.FMBroadcastDemodulator with properties:

            SampleRate: 200000
    FrequencyDeviation: 75000
    FilterTimeConstant: 7.5000e-05
       AudioSampleRate: 44100
             PlaySound: false
                Stereo: false
                  RBDS: false

オブジェクトへのシーケンス入力の長さは、間引き係数の整数倍でなければなりません。変調器と復調器のフィルターのオーディオ間引き係数を決定するには、オブジェクト関数infoを使用します。

info(fmbMod)
ans = struct with fields:
       AudioDecimationFactor: 441
    AudioInterpolationFactor: 2000
        RBDSDecimationFactor: 19
     RBDSInterpolationFactor: 320

info(fmbDemod)
ans = struct with fields:
       AudioDecimationFactor: 50
    AudioInterpolationFactor: 57
        RBDSDecimationFactor: 50
     RBDSInterpolationFactor: 57

変調器のオーディオ間引き係数は、オーディオ フレーム長 44,100 の倍数です。復調器のオーディオ間引き係数は、変調器出力の 200,000 サンプル データ シーケンス長の整数倍です。

オーディオ信号を変調し、変調した信号のスペクトルをプロットします。

y = fmbMod(x);
saFM(y)

変調したオーディオ信号を復調し、結果のスペクトルをプロットします。入力信号のスペクトルを復調された信号のスペクトルと比較します。これらのスペクトルは似ていますが、復調された信号の高周波数成分の方が小さい点が異なります。

z = fmbDemod(y);
saAudio([x z])

入力引数

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FM ブロードキャスト オブジェクト。次のいずれかの System object として指定します。

出力引数

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FM ブロードキャスト オブジェクト情報。次のフィールドを含む構造体として返されます。

フィールド説明

AudioDecimationFactor

オーディオ変調器フィルターまたはオーディオ復調器フィルターの間引き係数。

AudioInterpolationFactor

オーディオ変調器フィルターまたはオーディオ復調器フィルターの内挿係数。

RBDSDecimationFactor

RDS/RBDS 変調器フィルターまたは RDS/RBDS 復調器フィルターの間引き係数。

RBDSInterpolationFactor

RDS/RBDS 変調器フィルターまたは RDS/RBDS 復調器フィルターの内挿係数。

バージョン履歴

R2015a で導入