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おおまかな周波数補償器の特性情報

説明

infostruct = info(coarseFreqComp) は、指定されたおおまかな周波数補償器の特性情報を返します。

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ノイズを含む QPSK 信号に与えられる 4 kHz の周波数オフセットを補正します。

この例のパラメーターを設定します。

nSym = 2048;       % Number of input symbols
sps = 4;           % Samples per symbol
nSamp = nSym*sps;  % Number of samples
fs = 80000;        % Sampling frequency (Hz)

ルート レイズド コサイン送信フィルターを作成します。

txfilter = comm.RaisedCosineTransmitFilter( ...
    RolloffFactor=0.2, ...
    FilterSpanInSymbols=8, ...
    OutputSamplesPerSymbol=sps);

位相周波数オフセット オブジェクトを作成し、4 kHz の周波数オフセットを導入します。

freqOffset = comm.PhaseFrequencyOffset( ...
    FrequencyOffset=-4000, ...
    SampleRate=fs);

おおまかな周波数補償器オブジェクトを作成し、オフセットを補正します。

freqComp = comm.CoarseFrequencyCompensator( ...
    Modulation="qpsk", ...
    SampleRate=fs, ...
    FrequencyResolution=1);

QPSK シンボルを生成し、変調されたデータをフィルター処理して、信号を AWGN チャネル経由で渡し、さらに周波数オフセットを適用します。

data = randi([0 3],nSym,1);
modData = pskmod(data,4,pi/4);
txSig = txfilter(modData);
rxSig = awgn(txSig,20,"measured");
offsetData = freqOffset(rxSig);

おおまかな周波数補償器を使用して周波数オフセットを補正します。フィルター処理により有用なスペクトルのエネルギーが抑えられるため、周波数オフセットが大きい場合は、受信フィルター処理の前におおまかな周波数補正を適用すると効果的です。

[compensatedData,estFreqOffset] = freqComp(offsetData);

周波数オフセットの推定値を表示します。

estFreqOffset
estFreqOffset = -3.9999e+03

おおまかな周波数補償器 System object に関する情報を返します。FFT 長を求めるには、オブジェクト関数 info を呼び出す前におおまかな周波数補償器 System object を呼び出さなければなりません。

freqCompInfo = info(freqComp)
freqCompInfo = struct with fields:
    FFTLength: 131072
    Algorithm: 'FFT-based'

スペクトル アナライザー オブジェクトを作成して、オフセット信号と補正された信号のスペクトルをプロットします。補正された信号の中心周波数が 0 Hz であり、オフセット信号の中心周波数が -4 kHz であることを確認します。

sa = spectrumAnalyzer( ...
    SampleRate=fs, ...
    ShowLegend=true, ...
    ChannelNames=["Offset Signal","Compensated Signal"]);
sa([offsetData compensatedData])

入力引数

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おおまかな周波数補償器。comm.CoarseFrequencyCompensator System object として指定します。

出力引数

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おおまかな周波数補償器の特性情報。次のフィールドを含む構造体として返されます。

高速フーリエ変換 (FFT) サンプルの数。スカラーとして返されます。AlgorithmFFT-based である場合にのみ表示されます。

依存関係

このフィールドを有効にするには、coarseFreqComp 入力の Algorithm プロパティを 'FFT-based' に設定します。

周波数オフセットの推定に使用されるアルゴリズム。'FFT-based' または 'Correlation-based' として返されます。この値は、coarseFreqComp 入力の Algorithm プロパティと一致します。

自己相関の推定に使用されるサンプルの数。正の整数として返されます。

依存関係

このフィールドを有効にするには、coarseFreqComp 入力の Algorithm プロパティを 'Correlation-based' に設定します。

データ型: struct

バージョン履歴

R2015b で導入