getProbability

(削除予定) CCDF を使用する相対電力値の確率

comm.CCDF は将来のリリースで削除される予定です。代わりに powermeter を使用してください。コードの更新の詳細については、バージョン履歴を参照してください。

構文

P = getProbability(ccdf,R)

説明

P = getProbability(ccdf,R) は、信号の強度レベルがその平均強度を指定レベル R だけ上回る確率を範囲 [0, 100] のパーセント値として返します。入力 ccdf は、対象の信号の相補累積分布関数 (CCDF) 曲線を指定します。入力信号内の i 番目のチャネルに対して、この関数は相対電力値 R(i) における対応する CCDF 曲線を評価します。

関数 getProbability を呼び出す前に、対象の信号に対して ccdf System object™ を呼び出し、信号の CCDF 曲線を取得する必要があります。

例

CCDF 曲線と確率の取得

単位分散の AWGN 信号とデュアルトーン信号を生成します。

n = [0:5e3-1].';
s1 = randn(5e3,1);                    % AWGN signal
s2 = sin(0.01*pi*n) + sin(0.03*pi*n); % Dual-tone signal

CCDF 測定オブジェクトを作成します。

ccdf = comm.CCDF;

信号の CCDF 曲線を取得します。

ccdf([s1 s2]);

結果の CCDF 曲線をプロットします。

plot(ccdf)
legend('AWGN','Dual-tone')

AWGN 信号強度がその平均強度を 5 dB 上回る確率と、デュアルトーン信号強度がその平均強度を 3 dB 上回る確率を検出します。

P = getProbability(ccdf,[5 3])

P = 2×1

    7.9551
   21.1421

入力引数

ccdf — CCDF 測定値

comm.CCDF System object

CCDF 測定値。comm.CCDF System object として指定します。このオブジェクトには CCDF 曲線が含まれていなければなりません。CCDF 曲線を取得するには、対象の入力信号に対してこのオブジェクトを呼び出します。

R — 相対電力値

数値スカラー | 数値行ベクトル

相対電力値。次のいずれかのオプションとして指定します。

• 数値スカラー — 関数は、相対電力値 R における各 CCDF 曲線を評価します。

• 数値行ベクトル — 関数は、相対電力値 R(i) における入力 ccdf 内の i 番目の CCDF 曲線を評価します。

このオブジェクトの PowerUnits プロパティは、相対電力値を dB スケールで返すか線形スケールで返すかを指定します。

データ型: double

出力引数

P — 相対電力値の CCDF の確率

数値列ベクトル

相対電力値の CCDF の確率。範囲 [0, 100] の値をもつ数値列ベクトルとして返されます。値 100 は確率 1.0 に相当します。P(i)/100 は、入力 ccdf 内の i 番目の CCDF 曲線に対応するチャネルの確率値です。

データ型: double

バージョン履歴

R2012a で導入

R2024a: 削除予定

comm.CCDF System object は将来のリリースで削除される予定です。代わりに powermeter を使用してください。

R2023a: 削除予定

comm.CCDF System object は警告なしで実行されますが、コード アナライザーでは com.CCDF が将来のリリースで削除されることが示されています。

参考

オブジェクト

• powermeter